すると、大正解!Nano Liquid Exではキツく感じていた抵抗感が無くなり、とてもソフトな音色になりました。Nano Liquid Exの場合は、音の密度が濃くなって、力強い音になる傾向がありますが、Nano Liquid Cuは、自然な柔らかい響きが引き出される印象です。
Swing Chip Goldを貼ると音の密度が濃くなる特性があるので、同じ特性を持つNano Liquid Exではなく、ソフトな音色に変化するNano Liquid Cuの方が相性が良さそうです。
Swing Chipの種類(無垢材、Gold、Silver)と貼る場所によって最適なNano Liquidのオイルタイプ(St、Ex、Cu)も違ってくるようです。これはなかなか奥が深い。一度悩み出したらキリが無い世界に入り込んでしまいそうですが、ベストな組み合わせを見つけることが出来たら、もう最強のアイテムになります。楽器の金属そのものが化学変化を起こしたかのような変化がありますから。
今現在のSwing ChipとNano Liquidの組み合わせ効果の狙いとしては、マウスパイプ部のSwing Chip Goldで音を引き締め音の密度を濃くし、スライドストッパーのネジ部分のNano Liquid Cuで自然な柔らかい響きを引き出し、主管のSwing Chip Silverで響きを解放させる、といったイメージでしょうか。
・・・と、こんなことを書くと「ええ?本当かよ~」と疑ってかかる人が多いのも事実(今までいろいろな人から批判的な事を言われてきましたから)。まぁ、そういう疑いを持っている人は仕方がないとして、Swing ChipとNano Liquidの組み合わせ効果は本当に凄いです。
結果、オリジナルの697Zとはまるで別の楽器の響き、吹奏感になっていると思います。このブログで何度も書いていますが、ヤマハならではのコントロール性能、扱いやすさでニューヨークバックの音色、吹奏感の心地良さがある楽器になりました。
もちろん自分自身の演奏技術を向上させるための練習を行うことが最も大切なことですが、そのことを踏まえた上で、楽器に手を加えることによって改善できる問題ならば、とりあえず何でも試してみよう、というのが僕の考えです。楽器にちょっと手を加えることによって、まるで嘘のように演奏が容易になることもあります。
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