このことは、楽器演奏においても全く同じで、自分の発している音色が良いのか、悪いのか判断出来る耳を持つことが重要だと思います。厳密には「今現在自分が発している音が良いか悪いか」を判断出来る耳を持つことが重要です。その日その日、その時々によって自分の調子の善し悪しもあるので、常にその時の自分の音色を判断して息の出し方、アンブシュア、舌の位置、口腔や咽頭の広さなどを調整する必要があります。つまり自分のその時々の調子次第で身体の使い方も微妙に変える必要があります。常にどんな時でも同じ身体のセッティングで楽器を吹くことは無いように思います。自分の体調と周りの環境(響く部屋、響かない部屋、広い部屋、狭い部屋等々)に合わせて、身体の使い方は変える必要はあります。
