ヘットマン／スライドジェル・プラス

昨日に引き続きスライドグリス話題をもうひとつ。697Z(細管テナー)にはヘットマンのスライドジェル・プラスを使っています。これは超強力粘度のウルトラスライドと通常粘度のスライドジェルの中間の粘度のグリスです。3種類の粘度の違いを試してみて、スライドジェル・プラスが一番吹奏感、音色が良く、コレに落ち着きました。ウルトラスライドだと非常にタイトな吹奏感と密度の濃い音色になりましたが、重厚になり過ぎて697Zならではの軽快なレスポンスが失われてしまい、スライドジェルでは軽快なレスポンスは出るものの、程よい抵抗感、吹きごたえみたいなものがなく、どちらもNG。で、スライドジェル・プラスだと、軽快なレスポンスと程よい抵抗感のバランスがちょうど良く、バッチリです。絶妙のバランスだと思います。テナートロンボーンは構造がシンプルな分、グリスの違いだけでもかなり違いが出てきます。特に細管は微妙なニュアンスが出やすいので、グリスの選択も重要なんですね。