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Sliding Cafeマスターのブログ

TC Electronic Finalizer 96k

今日は午前~夕方にかけてマスタリング3曲と夜にトロンボーンレッスンを1時間。

今日のマスタリングの3曲はそれぞれ違う依頼主さんのため、1曲ごとに細かく音質調整をしました。同じ依頼主さんの場合、つまり同一人物による音源制作、ミックスダウンされた楽曲の場合は、それぞれタイプの違う作風、アレンジの楽曲であったとしても、だいたい似たようなサウンド傾向なので、マスタリングでは1曲だけ時間をかけてマスタリング処理をした後、2曲目以降は少し微調整するだけで済む場合が多いものです。例えば低音を大きめにしてミックスする人はだいたいどの曲でも低音が大きく出ていますし、クリアな音抜けを好む人のミックスはだいたいどの曲の似たような音質で仕上げられています。同一人物によるミックスであれば、全く違うタイプの曲であっても2ミックスの周波数バランスが大きく異なるというパターンは少ないように思います。

なので、同一人物によるミックス複数曲のマスタリングの方が圧倒的に短い時間でマスタリング完了できます。更に僕自身によるミックスの場合は、マスタリングという概念自体が無いに等しく、ミックスダウンの作業工程の中にマスタリングも含まれているようなイメージです。アレンジ(編曲)から担当している楽曲の場合は、更に包括的な音楽制作作業となり、アレンジ(演奏&打ち込み含む)~ミックス~マスタリングまでが全てひとつのパッケージのようなイメージとなります。

今日は3曲とも違う依頼主さんの楽曲のため、いつもとは少し違うアプローチでマスタリング作業を行いました。マスタリングではいつも必ずTC Electronic Finalizer 96kに音を通しているのですが、ごく軽くコンプをかけるのみで、主にADコンバーターとして使うのみですが、今日はFinalaizerで積極的に音質調整してみました。Finalizerは非常に優れたマスタリングプロセッサーで、ただ音を通すだけでも音がきらびやかにメリハリの効いたサウンドになります。結構深めにコンプをかけた場合でもいかにもコンプをかけた印象にはならずにいい具合にサウンドにパンチが加わります。また、AD/DAコンバーターの音質の良さには定評があり、AD/DAコンバーターとして使うエンジニアも多いようです。

TC Electronic Finalizer 96kは10数年前に購入した機材ですが、ほぼ毎日のように使っている僕のスタジオには絶対欠く事の出来ない機材のひとつです。30万円くらいする高価な機材なので購入時にはとても勇気が入りました。仮にコレが無くてももちろんミックス、マスタリングは行えますが、やはり無いと何かもの足りないようなサウンドの仕上がりとなってしまいます。いわばFinalizerはサウンドに何かエッセンスを加えるような機材ですね。その加わるエッセンスも過度に際立ったどぎついものではなく、品の良い隠し味的な要素だと思います。

価格的にプロ向け機材の部類になりますが、自分のミックス、マスタリングのクオリティーをワンランクアップさせたい人にはきっと強力な武器になるはずです。

TC Electronic Finalizer 96K
クリエーター情報なし
t.c.electronic


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