…いよいよ、遊んでばかりもいられなくなってきた。
というのも、明日から内部監査士の夜間講習に通うことになったからだ。
内部監査士というのは、内部統制や監査に関連する数少ない資格の一つ。
とある大手企業が出していた内部統制関連の求人票に、その資格の保有者を
優遇すると書いてあったことから、その存在を知った。
(公認内部監査人という国際資格もあるが…今の私に手の届く資格じゃない!)
ちなみに、その求人へは応募したが書類選考で落選。
30代~40代の経験豊富な人が欲しいということだったので、どうしようもないと
言えばそれまでだが、資格があれば少しくらい有利になったかも、とも思った。
そこで、今後同様の条件の求人に応募することを考えて、資格を取ろうと
思い立ったのだ。
(そもそも、内部統制の求人は大抵、ベテランを想定している。私のような
若輩者がまともに相手してもらうためには、相当の工夫が必要だ…
コンサルファームなら若手向きの求人がないわけでもないが、あまりその方面は
考えたくない…)
正直、この職業訓練のカリキュラムをただ漫然とこなしているだけでは、
全く企業に評価されないと思う。
半年かけて勉強して簿記とビジネス会計の資格を取りましたなんて言ったら、
失笑されるだろう。そんなのは、本来働きながら取るものだからだ。
特に、内部統制関連の職種ならば、経理も財務も当然の前提知識で、中途半端な
資格なんて少しもありがたくない。(会計士の先生方が主導する世界だしね…)
前に現場で一緒に働いていたコンサルファームの連中は、運転免許並に
当たり前に簿記2級を持っていた。持っていないと偽者だと言わんばかりだった。
(彼らは簿記に限らず、資格や勉強に関してはハイレベルな集団だったな…
と最近になって実感する。コンサル会社も、湯水の如くお金をかけて社員を
研修に行かせるし。今となってはそういう人たちと競い合っていかなければ
ならない状況なわけで…)
でも…自費で内部監査士の認定講習に行って資格を取ったと言えば…
だいぶ企業の心象は違うのではないかと思う。少なくとも本気度は伝えやすい。
内部監査士は、簿記ほどありふれた資格じゃないし、まだ希少価値もある。
それに、夜間講習といえども、一般企業に勤めていると、毎回確実に仕事を
切り上げて参加するというのは至難の業だ(前の会社なんかだったら絶対無理!)
だから、訓練期間中の今が絶好のチャンス。
キャンセル待ちで滑り込むことができて本当にラッキーだった。
一つ問題があるとすれば…論文審査。
資格を取るためには、「修了論文」なるものを提出して合格点をもらわなければ
ならないらしいのだが…
一体どのくらいのレベルのものを求められるのか見当がつかず、落とされたら
どうしようと内心びびっていたりする。
心理学の論文なら基本的な形式は理解しているつもりだが…会計学、経営学系統の
学問に関してはまるで無知だし、論文の形式もまったくわからない。
まあ…監査関係のメジャーな雑誌を借りてきて、そこに載っている論文の形式を
真似れば問題はないと思うけど…すごく手間がかかりそうなのは目に見えている。
でも逆に…もしも私の論文が誰か偉い人(笑)の目に留まれば、何かのチャンスに
ならないこともない…頑張るしかないな。
論文の締切が、簿記の試験の2週間後くらいになっている。
今の私の状況では、どちらも絶対に落とすわけにはいかないので、いよいよ
必死で勉強しないとまずいかな、というフェーズに入ってきている。
(仮に内部監査士に受かっても、簿記2級落ちてたんじゃ目も当てられない!)
でも、講習の内容自体は非常に楽しみだったりする。実は。
何と言っても、講師陣がすごすぎる!
最初にスケジュール表を見た時は一瞬目を疑った…
超有名・一流企業の役員や監査責任者の名前がずらりと並んでいて、
持ち回りで講義してくださることになっているのだ!
おそらく、普通に生きている限り一生お目にかかれないような雲の上の人たちが
生で講義してくださるんだから、資格認定の有無にかかわらず十分に価値のある
講習だと思う。
講師陣がこれだけすごいのだから、きっと参加者も大手企業のエグゼクティブ
だらけなのでは…と今から緊張していたりする。
でもまあ、参加資格としては、監査の実務経験があるか、監査に関係のある学問を
学んでいればいいことになっているので、若い人もいると期待しよう…
実はこの講習って、上手く営業活動ができればものすごい人脈の宝庫だなと思う。
だって、いわば全員内部監査の関係者なわけだから、内部統制関連の求人情報を
握っている人たちでもあるわけで…
周りの人と話せる雰囲気かどうかは未知数だが、一応名刺は作ってみた。
少しでも知り合いができれば、チャンスに結びつく可能性もあるかもしれない。
ネットやハロワで就職活動するよりよっぽど効果があったりして…!
それに、もし本当に内部統制関連の仕事に就くことになった暁には、情報交換が
できる貴重な相手になるかもしれない。
こんなことばかり書いていると、「院はどうした?」と言われてしまいそうだが…
実は私、もうほぼ決心を固めた。今回は就職する。
つくづく、環境の影響は大きいなぁと思う。
職業訓練校に入り、周りがみんな就職に関心・希望を持っていたり、就職支援の
講義を受けたりしていると、自ずと「なんか面白いかも!就職活動私もやろう!」
という方向に気持ちを引っ張られる。
ましてや、給料1ヶ月分くらいを投資して専門的資格の取得を目指したりすると、
すっかりその業界の人間になった気がしてしまうから恐ろしい。
(絶対元を取ってやるぞ!という現金な発想も手伝ったりして。
長い人生の中では、半年間も給料1ヶ月分も、大したことじゃないのにね…)
でも、心理学を諦めたわけではない。
いつか必ず教育・研究系の仕事に就きたいと思っているし、心理学の関連分野に
行きたい気持ちも常にある。
ただし今は、研究にフィードバックすべき知識や経験があまりにも少ない。
今の私はただのスタートの遅い学生と同じで、企業社会での経験を通じて研究に
貢献するという形が取れないのだ。
そこで、まず就職して特定分野できちんと基礎を確立し、研究に生かせる経験を
十分に得た方がいいのでは?と思い始めたのだ。
長く企業に勤めた後、その経験を生かして大学で教えたり研究したりする例は
いくらでもある。
そういう働き方にも憧れるが、そのためにはもちろん、教えるべきコンテンツや
追究すべき問題意識がないと話にならない。
私は、長い人生を生き抜くために、自分のフィールドは2つ必要だと思っている。
社会人になって以来、身近な先輩方を見ていて気づいたことだが、よっぽど高度な
専門職(医師とか弁護士とか)でない限り、フィールドは2つ以上あったほうが
俄然有利だ。
あるフィールドの第一人者になることは極めて難しいが、2つのフィールドが接する
ところは比較的競争率が低かったり、ニーズが多かったりする。
それに、1つのフィールドで一時的に失敗したり不況で仕事がなくなったりしても、
もう1つのフィールドが自分を助けてくれる。
やり方次第では、2つのフィールドの接点に自分独自の価値を生み出すことだって
できると思う。
内部統制について最初に教えてくださったある偉い先生(けど悪徳組織の元幹部…)は
「会計知識とシステムの知識を併せ持つ人は意外に少なく、需要が絶えない」と
おっしゃっていた。実際、SEの仕事を間近に見ていて全くその通りだと思った。
いつもお世話になっているN先輩は、長年の接客業(かなりハードな人気職種)での
経験と、事務職経験を併せ持っている。
事務職として働いている時も、部下の育成力、柔軟な対応力、対人魅力等の点で、
いわゆる普通の事務員とは一線を画した印象があり、信頼を集めていた。
同じくいつもお世話になっているT先輩は、長年SEとして働いてきたが、
IT関連ではない国家資格も持っている。
資格を生かせる職種に挑戦してもいいし、資格関連分野の知識をシステムに反映させる
ような上流工程に携わることもできるし、それが難しい時は開発の実務で活躍する
こともできる。同年代の一般的なSEよりも格段に仕事の選択肢が多いと思う。
私も早く、自分の得意分野だと胸を張れるようなフィールドを確立したい。
今のところ多少かじっているのは、心理学と内部統制…
一見、ほとんど相互に関わりがないように思える分野ではあるけれど、
監査、統制環境、コンプライアンス、情報伝達等のキーワードをはさんでみると…
産業・組織心理学分野で何か言えることがあるかもしれない。
9月には産業・組織心理学会に行ってみたいと考えている。
産業・組織の方が実は社会、発達よりも私の関心に近いテーマを多く扱っている
ようだし、将来の研究の方向性に関してより多くのヒントを与えてくれそうな
気がするのだ。
職業訓練校の先輩が、「監査法人で週2~3回アルバイトしたい」と言っていたが、
実は、私もいずれそういう働き方を目指してもいいかもしれないと思っている。
研究フィールド、研究テーマ、研究資金を確保しながらしっかり研究の時間を
取れるからだ。
産業界の経験と研究の知見を相互に生かし合う理想的な環境を構築できる
かもしれない。
私はかつて、王道を行く専門家に憧れていたんだと思う。
最近になってようやくそのことに気づいた。
「この道を行けば必ず目的地に行ける」と信じ、多くの同志と共に、巡礼者の如く、
長く厳しい王道をストイックに歩むような生き方に憧れていたのだ。
つまりは医師や建築士になった友人のような生き方だ。
でも私は早々にその王道から外れ、誰もいない小径に迷い込んでしまった。
延々と大通を歩き続けるには、好奇心が強すぎたのかもしれないし、
忍耐が足りなかったのかもしれない。
ひとたび王道から外れたら、方向音痴の私はもう元の道には戻れない。
その場で下した判断と直感で、どこに続くかもわからない道を迷いながら
行くしかないのだ。
散々迷い、立ち止まることから絶対に逃れられないのだ。
…私は、小径に迷う生き方にも、特有の幸せがあると信じたい。
そう信じないと救いはない。
例えば、王道では得られない新しい発見、視点、出会い…
私が求めているフィールドも、その中の1つであってほしいと思う。
心理学と、企業社会で経験したことが交わるようなフィールド…
私の今までの人生を統合するようなフィールドに辿り着きたい。
そこには、私にしか生み出せない価値があるかもしれないから。
きっと難しいだろう。大概の人はずいぶんかけ離れた分野だ、
何も思いつかないと言うだろう。
でも、誰も考えなかったことから価値を生むことができれば、
それは生涯を乗り切るだけの力になるだろう。
というのも、明日から内部監査士の夜間講習に通うことになったからだ。
内部監査士というのは、内部統制や監査に関連する数少ない資格の一つ。
とある大手企業が出していた内部統制関連の求人票に、その資格の保有者を
優遇すると書いてあったことから、その存在を知った。
(公認内部監査人という国際資格もあるが…今の私に手の届く資格じゃない!)
ちなみに、その求人へは応募したが書類選考で落選。
30代~40代の経験豊富な人が欲しいということだったので、どうしようもないと
言えばそれまでだが、資格があれば少しくらい有利になったかも、とも思った。
そこで、今後同様の条件の求人に応募することを考えて、資格を取ろうと
思い立ったのだ。
(そもそも、内部統制の求人は大抵、ベテランを想定している。私のような
若輩者がまともに相手してもらうためには、相当の工夫が必要だ…
コンサルファームなら若手向きの求人がないわけでもないが、あまりその方面は
考えたくない…)
正直、この職業訓練のカリキュラムをただ漫然とこなしているだけでは、
全く企業に評価されないと思う。
半年かけて勉強して簿記とビジネス会計の資格を取りましたなんて言ったら、
失笑されるだろう。そんなのは、本来働きながら取るものだからだ。
特に、内部統制関連の職種ならば、経理も財務も当然の前提知識で、中途半端な
資格なんて少しもありがたくない。(会計士の先生方が主導する世界だしね…)
前に現場で一緒に働いていたコンサルファームの連中は、運転免許並に
当たり前に簿記2級を持っていた。持っていないと偽者だと言わんばかりだった。
(彼らは簿記に限らず、資格や勉強に関してはハイレベルな集団だったな…
と最近になって実感する。コンサル会社も、湯水の如くお金をかけて社員を
研修に行かせるし。今となってはそういう人たちと競い合っていかなければ
ならない状況なわけで…)
でも…自費で内部監査士の認定講習に行って資格を取ったと言えば…
だいぶ企業の心象は違うのではないかと思う。少なくとも本気度は伝えやすい。
内部監査士は、簿記ほどありふれた資格じゃないし、まだ希少価値もある。
それに、夜間講習といえども、一般企業に勤めていると、毎回確実に仕事を
切り上げて参加するというのは至難の業だ(前の会社なんかだったら絶対無理!)
だから、訓練期間中の今が絶好のチャンス。
キャンセル待ちで滑り込むことができて本当にラッキーだった。
一つ問題があるとすれば…論文審査。
資格を取るためには、「修了論文」なるものを提出して合格点をもらわなければ
ならないらしいのだが…
一体どのくらいのレベルのものを求められるのか見当がつかず、落とされたら
どうしようと内心びびっていたりする。
心理学の論文なら基本的な形式は理解しているつもりだが…会計学、経営学系統の
学問に関してはまるで無知だし、論文の形式もまったくわからない。
まあ…監査関係のメジャーな雑誌を借りてきて、そこに載っている論文の形式を
真似れば問題はないと思うけど…すごく手間がかかりそうなのは目に見えている。
でも逆に…もしも私の論文が誰か偉い人(笑)の目に留まれば、何かのチャンスに
ならないこともない…頑張るしかないな。
論文の締切が、簿記の試験の2週間後くらいになっている。
今の私の状況では、どちらも絶対に落とすわけにはいかないので、いよいよ
必死で勉強しないとまずいかな、というフェーズに入ってきている。
(仮に内部監査士に受かっても、簿記2級落ちてたんじゃ目も当てられない!)
でも、講習の内容自体は非常に楽しみだったりする。実は。
何と言っても、講師陣がすごすぎる!
最初にスケジュール表を見た時は一瞬目を疑った…
超有名・一流企業の役員や監査責任者の名前がずらりと並んでいて、
持ち回りで講義してくださることになっているのだ!
おそらく、普通に生きている限り一生お目にかかれないような雲の上の人たちが
生で講義してくださるんだから、資格認定の有無にかかわらず十分に価値のある
講習だと思う。
講師陣がこれだけすごいのだから、きっと参加者も大手企業のエグゼクティブ
だらけなのでは…と今から緊張していたりする。
でもまあ、参加資格としては、監査の実務経験があるか、監査に関係のある学問を
学んでいればいいことになっているので、若い人もいると期待しよう…
実はこの講習って、上手く営業活動ができればものすごい人脈の宝庫だなと思う。
だって、いわば全員内部監査の関係者なわけだから、内部統制関連の求人情報を
握っている人たちでもあるわけで…
周りの人と話せる雰囲気かどうかは未知数だが、一応名刺は作ってみた。
少しでも知り合いができれば、チャンスに結びつく可能性もあるかもしれない。
ネットやハロワで就職活動するよりよっぽど効果があったりして…!
それに、もし本当に内部統制関連の仕事に就くことになった暁には、情報交換が
できる貴重な相手になるかもしれない。
こんなことばかり書いていると、「院はどうした?」と言われてしまいそうだが…
実は私、もうほぼ決心を固めた。今回は就職する。
つくづく、環境の影響は大きいなぁと思う。
職業訓練校に入り、周りがみんな就職に関心・希望を持っていたり、就職支援の
講義を受けたりしていると、自ずと「なんか面白いかも!就職活動私もやろう!」
という方向に気持ちを引っ張られる。
ましてや、給料1ヶ月分くらいを投資して専門的資格の取得を目指したりすると、
すっかりその業界の人間になった気がしてしまうから恐ろしい。
(絶対元を取ってやるぞ!という現金な発想も手伝ったりして。
長い人生の中では、半年間も給料1ヶ月分も、大したことじゃないのにね…)
でも、心理学を諦めたわけではない。
いつか必ず教育・研究系の仕事に就きたいと思っているし、心理学の関連分野に
行きたい気持ちも常にある。
ただし今は、研究にフィードバックすべき知識や経験があまりにも少ない。
今の私はただのスタートの遅い学生と同じで、企業社会での経験を通じて研究に
貢献するという形が取れないのだ。
そこで、まず就職して特定分野できちんと基礎を確立し、研究に生かせる経験を
十分に得た方がいいのでは?と思い始めたのだ。
長く企業に勤めた後、その経験を生かして大学で教えたり研究したりする例は
いくらでもある。
そういう働き方にも憧れるが、そのためにはもちろん、教えるべきコンテンツや
追究すべき問題意識がないと話にならない。
私は、長い人生を生き抜くために、自分のフィールドは2つ必要だと思っている。
社会人になって以来、身近な先輩方を見ていて気づいたことだが、よっぽど高度な
専門職(医師とか弁護士とか)でない限り、フィールドは2つ以上あったほうが
俄然有利だ。
あるフィールドの第一人者になることは極めて難しいが、2つのフィールドが接する
ところは比較的競争率が低かったり、ニーズが多かったりする。
それに、1つのフィールドで一時的に失敗したり不況で仕事がなくなったりしても、
もう1つのフィールドが自分を助けてくれる。
やり方次第では、2つのフィールドの接点に自分独自の価値を生み出すことだって
できると思う。
内部統制について最初に教えてくださったある偉い先生(けど悪徳組織の元幹部…)は
「会計知識とシステムの知識を併せ持つ人は意外に少なく、需要が絶えない」と
おっしゃっていた。実際、SEの仕事を間近に見ていて全くその通りだと思った。
いつもお世話になっているN先輩は、長年の接客業(かなりハードな人気職種)での
経験と、事務職経験を併せ持っている。
事務職として働いている時も、部下の育成力、柔軟な対応力、対人魅力等の点で、
いわゆる普通の事務員とは一線を画した印象があり、信頼を集めていた。
同じくいつもお世話になっているT先輩は、長年SEとして働いてきたが、
IT関連ではない国家資格も持っている。
資格を生かせる職種に挑戦してもいいし、資格関連分野の知識をシステムに反映させる
ような上流工程に携わることもできるし、それが難しい時は開発の実務で活躍する
こともできる。同年代の一般的なSEよりも格段に仕事の選択肢が多いと思う。
私も早く、自分の得意分野だと胸を張れるようなフィールドを確立したい。
今のところ多少かじっているのは、心理学と内部統制…
一見、ほとんど相互に関わりがないように思える分野ではあるけれど、
監査、統制環境、コンプライアンス、情報伝達等のキーワードをはさんでみると…
産業・組織心理学分野で何か言えることがあるかもしれない。
9月には産業・組織心理学会に行ってみたいと考えている。
産業・組織の方が実は社会、発達よりも私の関心に近いテーマを多く扱っている
ようだし、将来の研究の方向性に関してより多くのヒントを与えてくれそうな
気がするのだ。
職業訓練校の先輩が、「監査法人で週2~3回アルバイトしたい」と言っていたが、
実は、私もいずれそういう働き方を目指してもいいかもしれないと思っている。
研究フィールド、研究テーマ、研究資金を確保しながらしっかり研究の時間を
取れるからだ。
産業界の経験と研究の知見を相互に生かし合う理想的な環境を構築できる
かもしれない。
私はかつて、王道を行く専門家に憧れていたんだと思う。
最近になってようやくそのことに気づいた。
「この道を行けば必ず目的地に行ける」と信じ、多くの同志と共に、巡礼者の如く、
長く厳しい王道をストイックに歩むような生き方に憧れていたのだ。
つまりは医師や建築士になった友人のような生き方だ。
でも私は早々にその王道から外れ、誰もいない小径に迷い込んでしまった。
延々と大通を歩き続けるには、好奇心が強すぎたのかもしれないし、
忍耐が足りなかったのかもしれない。
ひとたび王道から外れたら、方向音痴の私はもう元の道には戻れない。
その場で下した判断と直感で、どこに続くかもわからない道を迷いながら
行くしかないのだ。
散々迷い、立ち止まることから絶対に逃れられないのだ。
…私は、小径に迷う生き方にも、特有の幸せがあると信じたい。
そう信じないと救いはない。
例えば、王道では得られない新しい発見、視点、出会い…
私が求めているフィールドも、その中の1つであってほしいと思う。
心理学と、企業社会で経験したことが交わるようなフィールド…
私の今までの人生を統合するようなフィールドに辿り着きたい。
そこには、私にしか生み出せない価値があるかもしれないから。
きっと難しいだろう。大概の人はずいぶんかけ離れた分野だ、
何も思いつかないと言うだろう。
でも、誰も考えなかったことから価値を生むことができれば、
それは生涯を乗り切るだけの力になるだろう。
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