つかまえたら幸せになれる風を求めて。青空に恋した大学生の青春を描くアニメ映画
■製作:2022年
■上映日:2022年3月4日
■製作国:日本
■上映時間:103分
■配給:東映
■原作:小沢かな
■監督:橘正紀
■脚本:橘正紀 高橋ナツコ
■アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
«評価»
■映画.com ★3.6
■Filmarks ★3.5
«ストーリー»
「キラキラな恋がしたい!」と大学生活に心を躍らせる都留たまき(CV 堀田真由)。サークル活動や恋愛などで充実した“普通の大学生活”に憧れ長崎から上京するも、入学早々とある事故でグライダーを傷つけてしまう。その弁償のため、トラウマでもある“体育会”系、航空部の雑用係をすることに。思い描いていた大学生活とはかけ離れた環境に不満を抱いていたが、主将である倉持(CV 島﨑信長)の操縦するグライダーで初めて《空》へ飛び立った瞬間から、一面に広がるその美しさに魅了され、空の世界に夢中になっていく。先輩で指導係の空知(CV 榎木淳弥)や仲間たちとともに、充実した大学生活を送るたまき。そんな彼女の前に、仲違いしていた姉・ちづる(CV 小松未可子)が現れ――。
«個人感想»
まず、今の時代、飛行シーンなどはCGで作りたくなってしまうと思うが、手描きの作画で魅力ある描写になっているところが良かった。
ストーリーも最初から最後まで応援できる青春物語で面白かった。
あと、大学生の部活で空飛んで良かったんだ、飛べるんだ、と『体育会・航空部』というのがあるのを始めて知った。
キッカケは何にせよ青春時代のハマった時のパワフルさってやっぱり素晴らしい。
遊びは?友達は?恋愛は?と一般学生を横目に羨ましく思ってしまいがちだが、
大人になってちょっと俯瞰で物事が見られるようになると、
1つの事のハマって全てなげうってでも没頭する姿の方が魅力的に感じてしまう。
普通の学生は普通の学生で、没頭して精進している人が羨ましく思うのだろう。
映画の中では時間切れ?で詳細が描かれていなかったが、
倉持と朝比奈、たまきとたまきの姉ちづる、の関係性・背景があると、
もっと厚みのある作品になったかなとも思うが、
間延びして逆にダメになってしまうかもしれず、難しい。
映画ではなくTVアニメなどだったら細かく伝えられるかもしれないが、
103分という中でテンポよい映画で良かったのかもしれない。