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とんがり頭のゴン太 -2つの名前を生きた福島被災犬の物語-(観てみた)

2024年04月30日 00時00分00秒 | アニメ
東日本大震災の被災地を舞台にしたノンフィクション小説を感動の長編アニメ化

■製作:2022年
■上映日:2022年6月3日
■製作国:日本
■上映時間:114分
■配給:ワオ・コーポレーション
■監督:西澤昭男
■原案:仲本剛
■脚本:西澤昭男
■アニメーション制作:ワオ・ワールド
■公式サイト:https://www.gonta-movie.jp/

«評価»
■映画.com ★3.5
■Filmarks ★3.0

«ストーリー»
ごん太、勇気をありがとう。
いつまでも忘れないからね。
福島県の最東端、浜通り北部にある浪江町。B級グルメで話題になった「なみえ焼きそば」が名物の食堂を営む富田一家は、8歳になる犬の『ごん太』を飼っていた。ごん太は生まれたときから頭の先がちょっととがっている利発な犬だった。
2011年3月11日午後2時46分。突然、東日本大震災が起きた。店の倒壊は免れたが、福島第一原発からわずか9キロの地だったため、すぐに避難することに。すぐに戻れると思い一家はごん太を置いていくが、結局親戚や知人を頼って転々と居を移すことになり、ごん太とは離ればなれになってしまう。
一方、東京の大学に通っていた吉野由紀は、春休みを使ってペットを救済するボランティアに加わって被災地を訪れる。そして取り残された犬たちがいるとの情報を得て、浪江町の警戒区域内へ。そこで数匹の犬たちを保護するが、その中にごん太がいた。
ごん太は『ピース』と名付けられ、吉野らとともに相模原に拠点を移して生活を始める。しかし、ピースは病気にかかっていることが判明し、余命1カ月と診断される。
ごん太のことがずっと気がかりで心配している富田一家。とりわけ仲のよかった障害のある5歳の娘李花。なんとしても元の飼い主に会わせたいと奮闘する吉野。
吉野は何故、そこまでの思いで頑張るのか? そしてピース、いや、ごん太は果たしてどうなってしまうのか…。

«個人感想»
テーマ・題材は3.11の被災地の被災犬に焦点を当てた話しで、
作品全体としては昭和時代の作品?と思わせるような仕上がりで、
演出・脚本・アニメーションは少し物足りず残念な感じだった。
「ワオ・コーポレーション」という予備校・学習塾などを経営する日本の企業が製作した作品なので、何かしら教育目的や子供たちに伝えたいメッセージがあったのだと思うが、
扱ったテーマに対して、もっと刺さるメッセージや問題提起があっても良かったと思うし、
全体としては序盤から淡々と話が進んで、何となくお涙頂戴な雰囲気の長尺教育ビデオな感じだった。
犬を飼っている身としては、観ていてとても心苦しくなった。

ジョゼと虎と魚たち(観てみた)

2024年04月29日 00時00分00秒 | アニメ
大学生の青年と車椅子の少女が紡ぐ、純粋で瑞々しいラブストーリー

■製作:2020年
■上映日:2020年12月25日
■製作国:日本
■上映時間:98分
■配給:松竹、KADOKAWA
■監督:タムラコータロー
■原作:田辺聖子
■脚本:桑村さや香
■アニメーション制作:ボンズ

«評価»
■映画.com ★3.9
■Filmarks ★3.8

«ストーリー»
趣味の絵と本と想像の中で、自分の世界を生きるジョゼ。
幼いころから車椅子の彼女は、ある日、危うく坂道で転げ落ちそうになったところを、大学生の恒夫に助けられる。
海洋生物学を専攻する恒夫は、メキシコにしか生息しない幻の魚の群れをいつかその目で見るという夢を追いかけながら、バイトに明け暮れる勤労学生。
そんな恒夫にジョゼとふたりで暮らす祖母・チヅは、あるバイトを持ち掛ける。
それはジョゼの注文を聞いて、彼女の相手をすること。
しかしひねくれていて口が悪いジョゼは恒夫に辛辣に当たり、恒夫もジョゼに我慢することなく真っすぐにぶつかっていく。
そんな中で見え隠れするそれぞれの心の内と、縮まっていくふたりの心の距離。
その触れ合いの中で、ジョゼは意を決して夢見ていた外の世界へ恒夫と共に飛び出すことを決めるが……。

«個人感想»
観よう観ようと思っていたが、映画のタイトルとあらすじを見て、何だかんだ観るまでに時間が掛かってしまった。でも映画のタイトルの意味が分かった。
アニメーションとかは全体的にクオリティが高い。
健常者と障碍者のラブストーリー物はいくつか観たが、ヒロインの性格がここまで悪い設定はなかったかもしれない。
ジョゼの塞ぎ込んでしまっていた心が徐々に恒夫と行動する事によって広がっていく模様は良かった。
ただ、見た目も良く性格も良く夢を持っていて前に進む恒夫は人気もあるだろうし、
恒夫はジョゼのどこに魅かれたのだろうか?と、最終的に恋愛に発展する理由が見当たらず(一目惚れならすみません)、設定が現実的には少し無理がある?と思った私は非道な人間かもしれず、少し心が浄化された。
なので、恒夫がもう少しイケてない設定であれば、もっと感情移入ができたかも。
あと、ジョゼも24歳と聞いて驚いた。車椅子生活で外に出ていないので精神的な成長も同年代に比べると遅れている設定なのかもしれないが、20歳や18歳くらいの設定の方がストーリー的には納得感はあったかもしれない。
全体的には面白く楽しめた作品だった。

夏へのトンネル、さよならの出口(観賞してみた)

2024年04月28日 00時00分00秒 | アニメ


欲しいものがなんでも手に入る “ウラシマトンネル”を舞台に巻き起こる、ひと夏の青春劇

■製作:2022年
■上映日:2022年9月9日
■製作国:日本
■上映時間:83分
■配給:ポニーキャニオン
■公式サイト:https://natsuton.com
■監督:田口智久
■原作:八目迷
■脚本:桑村さや香
■アニメーション制作:CLAP

«評価»
■映画.com ★3.5
■Filmarks ★3.6

«ストーリー»
あの日の君に会いに行く。
デビュー作が第13回小学館ライトノベル大賞において「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をW受賞した八目迷による小説『夏へのトンネル、さよならの出口』(小学館「ガガガ文庫」刊)が劇場アニメーションとして2022年9月9日に公開。
劇場アニメーション『夏へのトンネル、さよならの出口』は、監督を映像表現に定評のあるアニメーション監督・田口智久(『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』(20)、『アクダマドライブ』)、キャラクター原案・原作イラストを精緻でドラマティックなイラストレーションで知られるくっか(『D_CIDE TRAUMEREI』キャラクター原案)、制作を『映画大好きポンポさん』(21)などを手がける新進気鋭の制作会社CLAPが担当。
ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。
ただし、それと引き換えに……
掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。
これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語。

«素人感想»
第一印象として絵や描写がキレイ。印象としては“新海誠”作品に似ているかも。
最初の入り方が音楽プレイヤーでスイッチONと同時に挿入歌と紹介ロールが流れて物語が始まる。
“魔女の宅急便”のキキが旅立ちでホウキに乗りながらラジオを付けて“ルージュの伝言”が流れるシーンに似た演出。
最初の5分での映画への引き込み具合はGood!
全体的なストーリーというか時間軸のずらし方とその切なさの展開は、新海誠監督の“ほしのこえ”を基にしている?と感じたのと、
転校生、海っぺりの駅、雨で濡れた制服、浴衣に花火に水族館デートなどなど、どこかで観たような設定が多かった。
また、出会って間もない2人が絆を深める理由が薄いのと、その後、青春時代~大人になるまで色々と出会いがある8年間も1人の男を待つ?と思う。
あと、主人公の閉鎖的な人間性となってしまった理由、ヒロインのやさぐれた感じになってしまった境遇や理由が意外と浅く、
主人公とヒロインの設定がイマイチに思ったので、人物設定をもう少ししっかりできていれば良いと思った。
脇役も立ってなく特に伏線回収もなく、映像と音楽がメインのシンプルな純愛アニメ映画として見る分には良かったと思った。