In satellite prison

Psychotronic terror is ultimate threat...

キリング・ミー・ソフトリー

2010-09-27 18:50:31 | Weblog
article from: http://www.deepblacklies.co.uk/killing_me_softly.htm

キリング・ミー・ソフトリー

デイビッド・ガイヤット

それはフォークランド紛争以来、厳重に守られ続けた秘密の1つである。1981年、少数の22型フリゲート艦が「レーザー・ダズル・サイト(LD)」と呼ばれる最高機密の兵器システムをテストした。海上における試験の後、それはフォークランド紛争に間に合うよう直ちに王立海軍の艦船、ヘルメス、ブリリアント、ブロードソード、インヴインシブル、アルゴーノウトに配備された。英国がサンカルロス近海から上陸する間、高速で波をたてつつアルゼンチン人のパイロット達は人を盲目にする多くのレーザービームの輝きに出くわした。

それが最初に使用された「非殺傷兵器」と呼ばれるものの1つだった。米国国防総省の広報屋の長話から伝わってきたその用語はまもなく「レス・ザン・リーサル」に変わった。両方の言葉は同じ意味で用いられていて今日、軍による「ソフト・キル・テクノロジー」という別の婉曲表現によってしばしば一括されている。流血、内臓の露出、特に死。それらは政治的に無難なものではない。

今日の非殺傷兵器の兵器庫には大量の高度な新旧の科学兵器が蓄積されている。低水準のものにはトウガラシ・スプレー、CSガス、メイス、プラスチック弾、にかわ銃、ウォーター・キャノン、対人気泡ゴム、ローマの円形闘技場で使われていた網の現代版(それは特に改造ショットガンから打ち出される)がある。高水準のものにはダズリング・レーザーまたは「ブラインディング」レーザー、音響兵器、ラジオ周波数(RF)兵器、ビーム兵器(DEW)がある。

接着、咀嚼、潤滑、一突き

もうひとつのカテゴリーは対物用の化学物質である。現代の「ジェット機の騎手」、戦闘機パイロットは戦車部隊に燃焼剤を噴霧するタスクを課され得る。ディーゼルエンジンをちょうど濃度3%のアセチレンにさらすとエンジンは激しく過早点火し、ほんの数秒で爆発する。機動性のない高性能の数100万ドルの戦車はただのくず鉄の塊と化す。このシステムはすでに設計され、テストされている。それは炭化カルシウムとウォータージェルから成る2つの化学弾頭によって構成されている。

戦線の後方においては別の低高度戦闘爆撃機が予備的に配備された第2波の戦車編隊に対し、金属を食い尽くす微生物を放出する。この微生物は未来を描いたSF映画に登場する異星の昆虫のように記録的短時間で完全に金属と装甲をバラバラにかみ砕く。金属脆化薬として知られているそれは金属の結晶構造を変える物質で構成され、少量で十分な破壊力を持つ。

敵の戦車の搭乗員には未来の戦争がどういう風に戦われることになるのかに関わるヴィジョンを紡ぐストレンジラブ博士による厄介なサプライズが待ち構えている。仮にエンジンの燃焼を「インターフェラント」によって干渉されず、金属をかみ砕く微生物の餌食になることを回避できたとしても、彼らは「ゴキブリ・モーテル」ポリマーという奇妙な接着剤に追い込まれるかもしれない。それは彼らを1箇所に接着する。それが上手くいかない場合、彼らは「テフロン・コンフェッティ」という摩擦力を下げる駆動力用潤滑油-それは駆動が不可能になるほど地表をつるつるにする-を噴霧される。けれどもこれですべてというわけではない。ここまで非殺傷兵器による攻撃を逃れてきた彼らは最後のハードルに立ち往生することになる。彼らの頭上で対戦車用の弾が風を切り、破裂する。彼らは即座に全ての光学機器を破壊され、搭乗員を盲目するゼリー状の「スーパー・アシッド」を浴びせられる。

戦線に人員を輸送し、物資を供給する敵の「装甲の薄い」トラックは穏やかな攻撃を受ける。特殊な化合物が輸送隊の上方から噴霧されるか、前方の地表に噴霧される。トラックのタイヤがこの化学薬品に触れるとすぐに反応が生じ、それらをもろく役に立たないものに変える。航空機もまたこの化合物によって攻撃され得、あらゆるゴムの充填材とタイヤを脆くする。

こういった非殺傷兵器はメディアの一部から笑われ、ヤジられ、「ズドン、でも生きてる」、「降伏しないと粘液塗るぞ」、「粘着性発泡剤は何て凄いんだろう」といったタイトルの一連の特集記事が書かれることとなった。それは表向き、冷笑されていたが、一部では非常に真剣な討論が行われていた。赤十字国際委員会はこういった開発物の一部に強い懸念を抱いている。ICRCはジュネーブ協定の履行によって告発し、長い時間をかけてこういった未来の兵器の展望に厳しい目を向けていた。彼らは彼らが見たものに好意的な印象を持つことはなかった。

大西洋の反対側において影響力の強い外交問題評議会(CFR)は自らのノン・リーサル「タスクフォース」を設立した。1995年に発表された彼らのレポートは全く楽観的なもので、それによれば「...非殺傷テクノロジーは多くの紛争の中で非常に役立つであろう...」。米国の外交問題に携わる第一のプレーヤーにして国内の巨大な政治権力を握るCFRの報告書は莫大な出費を求める米軍の計画推進者と兵器メーカーにゴーサインを出すこととなった。

電子兵器

「粘着性発泡剤」や「ゴキブリ・モーテル・ポリマー」が大衆紙のイマジネーションをかきたてる一方で、莫大な費用のかかる非殺傷兵器の研究開発プロジェクトは秘密主義の分厚いカーテンの向こう側に覆い隠されたままだった。ロスアラモス、サンディア、エッジウッド、ハリー・ダイアモンド、ピカティニーなどの米国政府の主要な研究所は新しい電磁気バトルフィールドのためにレス・リーサル・ウェポンの開発を急いでいた。

これらの施設に雇われた科学者や技術者は金離れのいい国家の生み出す地獄の闇のヴィジョンに日々、取り組んでいる。それは来る千年紀の「スターウォーズ」計画である。「無力化テクノロジー」として知られているものの中にはインフラサウンド兵器がある。大規模な大電力スピーカーと高出力アンプの一群はクロスボウの矢がリンゴを貫き通すように壁や装甲車両を貫通する低周音波を打ち鳴らす。敵-正規兵であろうとテロリストであろうと-は経験したことのない衝撃によってへたばる。彼らはまず戦闘不能になる程の見当識障害に陥り、次に嘔吐し、排便し始める。超音波ビーム装置は同様の反応を引き起こせる。それが十分な強度によって放射されれば、聴覚に永久的な損傷を与え、人を殺害することもできる。それらは水中において、例えばダイバーに対して配備できる。そこではそれらの出力が自動的に増幅される。

高出力マイクロ波(HPM)もまた非殺傷という概念の基本的な一部を成している。それはレーダーや通信装置の中にある受信ダイオードを狙うことによって航空機、ミサイル、装甲車両などを効果的に無力化するか、破壊できる。その効果は敵を盲目にし、通信不能にするというものである。マイクロ波には熱を発生させる特性があるので、それは同時に回路を焼き尽くし、金属性の物体を破壊できる。

マイクロ波は新しい直射エネルギー兵器システム(DEW)のうち主だったものの1つである。それには人体を著しく衰弱化させる効果があることが知られている。マイクロ波に晒された結果生じる体温の急激な増加、特に内臓の温度の増加は命にかかわる。低出力における効果には行動パターンの修正がある。それは一時的な昏睡状態を引き起こせる。従ってHPMは「錯乱兵器」の部類に入る。挿弾子またはガンベルトを要する通常の軍用品とは異なり、HPMは動力源に繋がっている限り、永久に放射し続けることができる。

非殺傷兵器に纏わる進行中の議論における大方の異論は国内の刑事事件の中でこういった装置を使用することを重視している。米国の国防総省において「戦争以外の作戦」として知られているオーウェル風のプログラムは政府を偏見の目で見る人々の怒りを呼び起こしている。簡単に言えば、「戦争以外の作戦」は暴動コントロール、群衆コントロールなどを目的としている。司法当局に譲渡され得るこの兵器はシンプルに「デュアル・ユーズ・テクノロジー」と呼ばれている。

遺伝子兵器

シナリオは次のように展開する。ひとりの警官が受持ち区域を巡回中にナイフで武装した男に遭遇する。彼は間髪をいれずに改造ショットガンをかまえ、トリガーを引く。加重ネットが攻撃者に向けて飛び出す。彼はそれに絡めとられ、地面に倒れる。警官は安全に接近する。攻撃者がまだ攻撃してくるつもりなら、警官は多くの弱体化スプレーのうちの1つを顔に向けて噴霧できる。呼吸を妨げられた攻撃者は身動きが取れない。警官は手錠をかけ、咳込み、吐き気を催す彼を署に連行する。

電子的なバトンを使用した似たような場面。一度、それでつつかれた乱暴者は地面に倒れる。40,000ボルト以上の電流がバリバリと音をたてて彼の体中を光速で蛇行する。スタンガンはもう一つの可能性である。それは接触面から襲撃者を麻痺させる電気を放つ銃である。ターゲットをその場に固定し、身動きできなくさせるフォーム・ガンとグルー・ガンは未来の警察の腰回りに吊り下げられる護身用の装備である。オプション・アクセサリーのひとつには「ソフト・ラグ」がある。それはM16アサルト・ライフルから放たれる非殺傷性のゴム弾である。空飛ぶ小型のスイスロール(チョコレートはついていない)みたいな形をしたこの「ラグ」はターゲットの頭部を激しく打ちすえる。

こういったデバイスの多くは変化の速い現実の街角において明らかに効果がないように見える。無論、CSガスやゴム弾のような一部のものは効果的であり、しばしば人を殺害し得るものであることが証明されている。本当に恐ろしいのは細菌兵器や高度に洗練された電磁気兵器を街頭で使用することである。「高出力マイクロ波は」、アメリカ科学者連盟のスティーヴ・アフターグッド博士は語る。「非常に侵襲的である。」彼は付け加える。「それは単純に人の体を攻撃するわけではない。それは人の心全体に接触する。」これは非常に詮索的な「錯乱兵器」である。それは厳重な機密下に置かれていてあまりよく知られていない。

化学的生物学的分野でも一部で同様の懸念が生じている。政治的な目的の為に利用される「遺伝子を特化する」生物兵器及び毒素兵器の分野における機密の技術成果に纏わる噂がたち、陳述が成されて以来、赤十字国際委員会は「バイオテクノロジーと遺伝子工学」の技術成果を警戒している。広範囲に渡るDNA鑑定とゲノムのマッピングは人種的な差の識別につながり得る。やがてそれは「洗練された」生物兵器とウィルス兵器によってターゲティングされることになるだろう。ターゲティングする人種、たとえばワシントンDCを行進する黒人の抗議者達に対し、計画的だが見つからないようにインフルエンザ・ウィルスが投与されるという事態に至り得る。

ペンタゴンと法執行機関による大げさな宣伝にもかかわらず、非殺傷兵器は実際、人を殺害し得る。これは政治的な領域の話だが、一般市民の拡大する長期的な嫌悪感が非殺傷兵器を永久的に消滅させることになるのかもしれない。

非殺傷鎮静剤-群衆コントロールに対する答え

非殺傷兵器開発の最前線を行く米軍は糧食の中にこっそり注入出来る「長持ちする鎮静剤」を密かに使用する研究も行っていた。食品原料に混ぜ物をするのが困難だと判明した場合、鎮静剤を普通のやり方-低空飛行する巡航ミサイルか民間航空機で散布できる。そーいったシナリオは惨憺たるソマリアの「平和維持」作戦に従事している軍の計画推進者達にとってますます魅力的なものとなった。ある米軍の刊行物の中では「ドラッグを利用した識域下に対する条件づけ」と通常の「心理作戦」を連携させる未来のシナリオが描かれている。

コンピューターを破壊し、航空機を撃墜するHERF砲

米国の国防総省と英国の国防省が高エネルギー・ラジオ周波数砲を開発したことは公表されている。それはコンピューターを滅茶苦茶に混乱させることができる。とある犯罪者の一味はそれを利用して国際規模のコンピューター・システムを攻撃すると脅迫し、数千万ドルを国際銀行から引き出していた。またHERF砲は航空機の電子回路を攻撃し、不可解な事故を引き起こせると噂されている。それを受けて陰謀論者達は多くの航空機の墜落には政治的な意図があると主張した。

テクノ・サンクション-非殺傷性を志向する兆し

米国陸軍参謀長、エドワード「シャイ」マイヤー将軍はノン・リーサリティーの熱烈な支持者である。マイヤーはこういった兵器が一部の敵を脅かすための力を与えると信じている。一種の「技術的な制裁」。それは概して軍事対決を回避させ得る。デザート・ストーム作戦といえば、マイヤーは語る。「もしイラク人を誰一人殺害することなく、モーターで動くあらゆる車両を動けなくさせることができるなら、それは非常に厄介な国際問題に対する比較的平和的な非殺傷的解決策となるだろう。」さらに空軍の軍用機部隊がサダム・フセインの大規模な対空兵器を制圧するべく燃焼抑制剤を投与するために必要とされる。