甘え上手、甘え下手

空は甘え上手です。
例えば、朝ご飯だって上手に私に作らせてしまう。
「おかあさんの目玉焼きっておいしい～。」
「この前カフェオレしてんけどうまくできへんかった。作って～。」
私はついつい乗せられてけっこういい気分で空のリクエストに応えてしまいます。

森はべたべた甘えてこないけど、時々うるうるした瞳で「お願いがあるんだけど・・・」と言います。
私はこのお願いに弱い。
普段、あんまり甘えてこないんだからとつい聞き入れてしまったり・・・。
森も甘え上手ってことになるんでしょうか？

そして海・・・この子は甘え下手。
タイミングが悪い、叶えてやれない内容、そして最後に切れる「もういい！！」

甘えるのも技術がいるんだよね。
まずタイミング。
相手に受け入れるだけの余裕があるかどうかを見極める必要がある。
・相手が忙しくしている時は×
・昨日怒られたばっかりなんて時も×
・相手の機嫌が悪くても×
それから叶えてもらえる内容であるかも大切。
・もう献立決めちゃってる今晩のおかずを朝リクエストしたって×
・おかあさんが作れそうにないものを言っても×
そして自分の態度。
相手を不愉快にさせないように・・・
・偉そうな言い方では×
・絶対にして欲しいと要求口調になるのも×
・しつこく言い募るのも×

ざっと思いつくままに書き出してみただけでもこれだけ。
こんなことを無意識に計算しながら人間は誰かに甘えているんですね。
う～ん、定型発達ってすごい。
相手が何を考えているのか推論することが苦手な海には甘えるってことも難しいだろうな～と今は思えます。
なので「そういう時はこうするんだよ。」「今のはタイミングが悪い。」と具体的に説明しながら海の不器用な甘えにも応じてやる余裕ができてきました。
心理検査でも甘えたい気持ちと自立しなければならないという思いがせめぎあっているという結果が出ていましたっけ。
まず「上手に甘えさせる」ことで「上手に甘えることができる」ようにしてやりたいな～。
甘えられるってやっぱり大事なことだと思うから。