精神科受診【７】

診断をもらう日が来ました。
自閉症・・・言葉に遅れのある子ではなかったから「アスペルガー症候群」の診断がでるだろうと予測をつけて出かけました。
「やっぱり、何かあるのかな？ありそうだよね？」とそわそわ落ち着かない海を見ていたら、覚悟ができたはずの私も落ち着かなくなってしまいました（笑）

診察室に海とふたりで入りました。
「結果が出ましたよ。まずは検査結果の説明からしますね。」
淡々と話を進めていく先生。
仕事だもんね、慣れてるよね。
検査の結果から判ることを説明されるたびにうんうんとうなづいたり、へえ～と驚いたりしました。
占いじゃない、検査なんだから当たり前だけれど、海をズバリ言い当てていることだらけでびっくりでした。
「これらの検査の結果から見て、アスペルガー症候群だと診断します。」
やっぱりね・・・やっぱりなんだね。
医師に太鼓判を押してもらって何だかほっとしました。
私の子育てが悪かったのではない、そして海の性格や根性が悪かったわけでもない、そう断言してもらったということ・・・問題が解決したわけではありませんでしたが、肩の荷が下りたような気がしました。
ほっとして何だか泣きたくなりました。
いっぱいいっぱいでがんばってもがんばっても思うようには育てられなかった海です。
そして、がんばってがんばって私の期待に応えたかったのに、応えきれずに混乱して自信を失うばかりだった海でした。
ようやく、「あなたたちのせいじゃないよ。」と言ってもらえて呪縛から解放されて、次のステージに立てるんだと実感しました。