tamz-tanks

雨過天晴

泣けてきた

2014-08-16 | 日々(bee)告白

 

  こんな若造の身の上話を聞こうなんて、
  あんたも変わってんな
  そりゃ俺だって、どこにでもある様な
  ささやかな暮らしってやつを
  追い求めてきたんだ

  ああ、せいぜい面白おかしく、
  あんたが聞きたいように聞いてくれればいいよ・・

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  俺が家を捨てて、故郷を離れたのは、まだほんのガキの頃さ
  見知らぬ人たちの中
  静まり返った駅のホームで、不安に怯えていた

  そりゃ、ひどい暮らしだった
  ボロをまとった人達が、吸い寄せられるように集まる貧しい街の中で、
  「いつかここを出てってやる!」
  って、そればかり考えてたんだ

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  日雇いの給金程度でもいいからと、こっちに来て職を探し回ったけど
  どこからもお呼びはかからずさ・・

  声をかけてくれんのは七番街の娼婦だけだよ・・
  あんまり悲しくて、寂しかったから、
  その温もりにすがった事もあったよ、アハハ・・・

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  俺の周りで時間はどんどん流れていく
  ずっと変わる事無く季節を刻んでいく

  俺は以前より年をとった
  これからも時間を積み重ねていくだろう
  色んな事があってさ、人生って変わっていくもんだろ?
  いつまでもずっと同じなんて事無いはずだろ?
  それって、おかしな話じゃないだろう?
  そうだろ・・・?

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  こんなコートを脱ぎ捨てて、故郷に帰りたいよ

  ニューヨークの冬は、寒くて寂しくて耐えられないよ
  ここには、俺なんか居ちゃいけねえってさ・・
  さっさと帰れってさ・・・

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  そう言うと彼は、寂れた拳闘場のリングに上った
  その日の暮らしのために
  彼を叩きのめそうとする、敵のグローブをじっと見つめながら、

  自分への苛立ちと、恥辱のなかで彼は叫ぶ
  「もういやだ、もうたくさんだ!」
  でも、彼の殴り合いの日々が終わることはない・・

 

 

こんな唄

どんな歌なのか

誰がうたってるのか

わかるかな?