こんなぶたさん知らない？

私が小学校4年生の頃です。
慢性盲腸が限界に達しまして、あやうく破裂する前に取りました。
「立派な盲腸でしたよ」と執刀してくれたお医者さまは母にそう静かに微笑んでいたそうです。
普通は取り出した内臓は家族へ見せてくれるものらしいですが、この時はあまりに立派な臓物だったらしく、母は見せてもらえず悔しかったそうです。

その病院は都内の私が産声をあげた病院でした。
長じて引っ越した私達の今の住まいから、母は電車で毎日通ってくれましたが、一日だけ電車が止まったか何かの理由で私の元へ来ることが出来ない日がございました。

確かその時にもらったぬいぐるみだと思います。
正直誰にもらったのかまったく覚えてないんです。
前日に母がくれたのか、同室の仲良くなった初老の女性だったか。

ただ覚えているのは、この時にもらったということとそのぬいぐるみの名前が「ぺぺぶ」という名前だということだけ。
その頃ちょうどこんな形で、ぶただのうさぎだのくまだのさるだののぬいぐるみがシリーズであったはず。
その一つだと思うのです。

多分、、この子が私のぶた好きに火を点けたのは間違い有りません。
この後の家庭科の授業の柄もぶた。図工で作ったテープカッターもブタ。確か他にもぶた作りました。
漫画もかいたような気もします。

あのぶたちゃん、どうして捨てたんだったか。
それすらも覚えておりません。
ぺぺぶ、どこかに居ないかなー....。