FM3A+Ai Nikkor 50mm F1.2s SUPERIA PREMIUM 400
昨年の7月に台湾へ行った。毎年恒例の社員旅行だ。
台北に滞在してよくある旅行者のように観光地をウロウロした。
けれど団体行動にもかかわらずガイドブックを一冊しか持たず、それも誰もちゃんと読んでないので名前だけを聞いたらそこへ向かうというじつに適当な移動だった。当然アクティビティ的なものはなにもないし店だって全く知らずに目の前にあればその店に入っていくというまさに行き当たりばったりな。
FM3A+Ai Nikkor 50mm F1.2s PRESTO1600
さすがにそればかりもどうだ、と最終日の一日前に、移動手段も兼ねて現地のガイドを頼んで九份まで向かった。
しかしその日本語のわかるガイドは僕らの行動にずいぶん困っていた。
というのも、観光地然とした土産物屋や有名店にはたいして興味も示さずすぐに路地に入ってそこらにいたじいさんと会話をし
汚い店に好んで入る。そのガイドに聞いたところによると前日台北で僕らの食事をした店は現地の人しか行かないような場所の
まあいわゆるそんな食堂だったらしい。店員の何人かには英語すら通じなかった。
スタッフの一人が片言の台湾語を話せたのでなんとかなったのだが、ガイドには”あんなところで食べたらおなか壊すからだめだよ”と窘められた。
その日は昼食も、夜遅くに台北に戻ったあとの夕食もガイドの案内で連れて行って貰った店で食事をした。とても美味しくて安全で、充分に満足した。女子スタッフ達ははじめて観光旅行のような食事をしたわと喜んだ。
FM3A+Ai Nikkor 50mm F1.2s PRO800Z
それでも、前日までのほとんど現地の人と現地の言葉で触れあった時間はそれなりに貴重だったと思う。
帰ってきてから思い出すのは台北について最初に入ったおそらくは家族経営のちょっと汚い店でカタコトの台湾語を使いおかあさんにおべっかを言ってまけてくれと交渉したことだったり、それでしまいにはおかあさんが怒り出したりしたことだったり、雨あがりの深夜に同室のスタッフと一緒にホテルを出て深夜の夜市でアヤシイつまみでビールを飲んだりとそんなことばかりだ。
やあ、もちろん最初の写真のような九份の美しい夕景も静かに深く感動していたのだけど。
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