昨日、カレッジレッスンで、
ジェスチャーとパントマイムの違いは何か?という話になった。
みんなに聞いてみたが、みんな答えに窮していた。
う~~ん、パントマイムを習ってる生徒さんでありながら、
この違いについて言明できないとは、、。。
シスターとしては不覚であったと反省。(>.<)
では、ここで、
パントマイムとジェスチャーの違いを知ろう!
(といっても、シスター的観点ですので、ご了承を。^^)
それぞれをキーワードでいうと、以下の通りになります♪
ジェスチャーは、ずばり、「説明」!
パントマイムは、ずばり、「空間」!
どちらも伝えたいことのために、言葉ではなく、
ボディを使って伝えることには相違ない。
ジェスチャーは伝えたい言葉を、
単に「説明したい」との想いから発している。
「言葉の説明」である。
パントマイムは「空間」を表現したうえで、
ドラマが展開し、その先に感じ取るものがある。
言葉の説明とは違う。
パントマイムは、言葉の説明ではなく、
空間の構築なので、ボディの使い方は
ジェスチャーのそれとは、当然、大きく異なる。
空間の構築に重要なキーワードは、「重さ」と「形」!
重力のある地球上で重力に縛られている私達の動きを
再現することで、空間が出現するのだ。
ま、この形と重さを再現するってのが大変なのだけどね。
ま、だから必死でお稽古するんだけどね。
この議題については、
もっとわかりやすくご説明できるようになったら、また書きますね。
ではでは、今日も実りある1日を♪(^-^)ノ
P.S
きゃー、今日は水曜なので映画に行っちゃいそうな予感。。
話題のI.Jはやはり大画面で観ないとね~。。
う~~。。仕事しろよ~、自分。^^;
今日はパントマイムとエコの深い関係のお話♪
今、環境に優しい生活が提唱されていて、
企業も家庭も全てがエコに向かってるよね。
みんな気付いてないかも知れないけど、
実はパントマイムとエコは深ーい繋がりがあるんだよね。
ざっと挙げると以下の通りです!
■パントマイムとエコの深い関係♪
①道具を使わない
⇒舞台装置が必要じゃない⇒ゴミが出ない。
②声を出さない
⇒騒音がない⇒ご近所に迷惑をかけない。
③身体を動かす
⇒メタボ解消⇒健康⇒医療品を必要としない。
④身体を動かす
⇒メタボ解消⇒体重減少⇒
移動の際の燃料(飛行機とか車とか)減少。
⑤言葉を使わない
⇒ボディランゲージが増える⇒
英語教材が必要じゃなくなる⇒ゴミが減る。
⑥想像力を使う
⇒想像力が増える⇒相手の立場を思いやる⇒
犯罪が減る⇒戦争が無くなる⇒自然破壊が無くなる。
⑦ひとりでできる
⇒誰かと喧嘩が起こらない⇒騒音がでない⇒
ご近所に迷惑をかけない。
⑧静かに練習できる
⇒成長過程でも騒音が出ない⇒他人の迷惑にならない。
⑨高齢者もマイペースで練習できる
⇒アンチエイジング⇒寝たきりになる方が減る⇒
医療品を必要としない。
⑩子供たちが身体を動かして遊べる
⇒玩具やゲーム機がいらない。⇒ゴミが出ない。
うわぁっ!ざっと挙げただけで、これだけある!
(ちょっと強引なのも入れといたよ。^^;)
いや~、パントマイムって本当にすごいな~♪
これだけ、今の時代にFITする芸術ってないんじゃないかな。
そう思わない?^^
なんか、ますますパントマイムが時代に必要とされてる感じがする。
パントマイム伝道を世の中が待ってる気がする。
シスター、ますます頑張ります!(*^O^*)
パントマイムとエコの結びつきは、まだまだありそうなので、
思いついたら、またお伝えしますね。
皆さんも思いついたら教えてくださいね♪
思えばシスターはパントマイムを始めた時(2X年前)から、
ずーーっとエコな生活送ってるんだね♪
あのバブルの時もエコだった。。時代を先取りしてたんだね~♪
(ん?単にあんまりお金がなかったってことかな?^^;)
今朝の夢。
私は生徒さんの試演会作品のお稽古をしていた。
少し長くやっている生徒さん
(なぜか、大昔の生徒さんだったA子さんがご登場。当時の若さで。^^)が、
作品を見せた。
その作品の後半に台詞が入っていた。
それがいい感じだったので、私は、
「いいね!うん、セリフもいいんじゃない?」と言った。
その後も何人かの作品を見て、指導をした。
後半、最近始めた生徒さん(この方は知らない人)が、
作品を見せた。
作品の前半に台詞が入っていた。
有名な脚本の台詞のようだった。
私は、「ん?」と思った。
最近は、パントマイムとしゃべりを合体させた表現をなさる方も多い。
色々な表現方法があって当然なので、
パントマイムでしゃべることも有りだと、私も思う。
でも、パントマイム初心者の時点から、
台詞を使ってしまっていいのか?
・・・・・、、、いかん!!
私はあわてて、彼女に、
台詞に頼ってはいかんのです!という話をした。
台詞を使うと、想いが伝わるような気になる。
でも、ただ言っているだければ無論伝わらない。
パントマイムで言葉を使わずに想いを伝える事は難しい。
でも、時に、言葉よりも伝わる時がある。
初心者の時点で、セリフに頼ってはいけないよ、
言葉を使わず、想いを伝える事に挑戦しよう!と彼女を諭した。
演者がしゃべらないと、
演者(役の人)の気持ちを汲み取ろうと、
観客が演者側に歩み寄ってくださる。
心を寄せてくださる。
ここが、パントマイムの楽しいところ!
演者の気持ちを汲み取るために、
ちょっと前のめりになりながら、
観客側でいろんな事をあれこれ考えてくださる。
人は自発的に自分で考え出した時、
心が動きやすい状態になっている。
これを、「心を開く」という。
心を開いてくださった観客が、
演者に心を寄り添わせながら、作品を仕上げていく。
観客はご自分で考えた分だけ、
それをご自身のパーソナルな作品として仕上げることになる。
観客ひとりひとりの作品ができあがるのだ!
まさに、シアターパントマイムの醍醐味だ!
言葉を使う事で、伝わっている、と、
どこか安心してしまっている演劇やTVや映画では、
こうはいかない。
事の流れを言葉で説明してくださるから、
観客は椅子の背もたれ(あるいはカウチ)に、
背中をどっしりともたれ掛けて、作品を鑑賞する。
これでは、観客の心を開かせる(ご自分で考えて頂く)、
までが大変だ!
なかなか、演者側に歩み寄って(前のめりになって)くださらない。
なので、どこか客観的で冷めたまま、作品が終わったりする。
これでは、到底パーソナルな作品には仕上がらない。
(もちろん、全てがそういう作品とは言えないが。)
観る側と演じる側に大きな隔たりができ、なかなか融合しない。
こうなると発展がないからお互い楽しくない。と思う。
パントマイムなんて、まどろっこしい!
言葉で言っちゃえば簡単じゃん!
って思うかもしれないけど、
あえて言葉を使わない表現を選択をした、
パントマイムの先人達が、
パントマイムを続けてきた事には、それなりの意味がある。
言葉を使わない方が伝えやすかったんだね、きっと。
で、試演会作品では、「言葉禁止令」を出しておこう、
と心に決めた朝の目覚めでした。
と言っても、最初から言葉を許してないですよ。
うち、パントマイムの学校ですから♪^^)
今日は分解運動ワークショップが開催された♪
今日も、熱くお伝えできた!と思う!
分解運動にチャレンジしてくださった皆さん、
ありがとうございました!
この新しい感覚をどうか、維持してくださいね♪分解運動は本当に地味な動き。
1cm、右にずらして、とか、
直径2cmの円を描いてとか、
2cm、腰骨をアップしてとか。。
この地味さに、いらっしゃる方はかなり驚かれる。^^;
でも、この地味~なコントロールを、
意識的に、明確に、行えるかが要求される。
身体の意識を繋げる、拡げる作業なので、
今まで使ったことのない脳を使う。
これは実はとっても疲れる。
地味~な動きなのに、終了後はぐったり。。
(いつも私は、途中でチョコ摂取タイムを入れている。^^)
しかも、自分の内側に目を向けるので、
とてもじれったく、ダンスのような解放感もない。
う~~~~ん、こんなんじゃ誰もやりたくないよね~。^^;
でも、やりたい人がいる!
分解マニアになる人がたまにいる!^^)
この新しい感覚をご自分の身体の中に発見するのって
結構、快感になったりするのだ♪
反復練習を重ね、その部位に神経が届き、
思い通りに動くようになった時は本当にうれしい!
私もその一人。
自分の身体をコントロールできる喜び!
身体に支配されるのではなく、自分が身体を支配する。
(ちょっと大げさだけどね。。^^;)
生活全般に関して大ざっぱなシスターだが、
分解運動はきちっとしてないと気持ちが悪い。
腰骨の平行ラインが乱れると気持ち悪いし、
鼻筋とお臍の垂直ラインが維持できないとなんか嫌なのだ。
ま、これは長くやってきたパントマイミストの悲しい性か。。
今日は最近新しくなった、
分解運動ワークショップのテキストの冒頭部分をご紹介します!
昨日お話したように、最近はかなり明確に、
分解運動をご説明できるようになってきたから♪
しかもそれがとっても嬉しい!
分解運動をわかりやすく、広く一般にご紹介していくことも、
シスターの重要なミッションだからね♪
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■分解運動ワークショップ■
★はじめに★
1.「分解運動」とは?
フランス、パントマイムの租、
エティエンヌ・ドュクルー氏が開発したと言われている、
パントマイム表現のための基本的なスキルです。
基本的には、以下の3つの運動の種類があります。
①ずらす運動(平行移動)
②倒す運動(屈伸、曲げ伸ばし)
③回す運動(回転、ねじり)
2.なぜ、「分解運動」が重要なのか?
①台詞を使わないパントマイムは、
身体で台詞(言いたい事)を表現する。
その際、状況や感情を表現する時に、
身体の各部の動きが台詞変わりになる。『頭』⇒「興味(知覚)」
『胸』⇒「感情」
『腰』⇒「欲求(行動)」を表現します。
※『首』と『胸』はそれぞれのジョイント部分です。
②パントマイムは、身体で様々な物の真似をします。
身体の平行ラインや、垂直ラインをしっかりと把握して、
より良く、物達の真似をできるようになると、
よりリアルに空間(物)を表出させる事が可能になります。
そのために、各部を自在にコントロールし、動かす事が重要となります。
3.最重要ポイント : 支点と動かす点を明確に意識します。
一箇所づつ、そこだけを、動かして行きますので、
運動する場所と止めておく場所を明確にします!
支点(止める場所)と、運動する点を意識できるようにします。※ⓒCopyritht 2008 by TOKYO MIME CITY. All Rights Reserved.
パントマイムスキルを身に付けるには、
なにしろ、真似して、反復練習。
でも、大人の場合は、
論理を知って、意識的に臨んだ方が、断然身体に入りやすい。
ダンスでもなんでも、動いて身体に習得するクラスでは、
クラスを終わった後で、何をやったのか覚えてない事も多い。
クラスの最中にまめにメモもできないしね。
そこで、私のカレッジでは、
月頭にレッスン概要をお渡しすることにした。
これで、生徒さんは毎回、予習、復習が可能ということになる。
(実際なさっているかどうかは別として。^^;)
私が東京マイム研究所で当時習っていた頃は、
そのようなテキストがなかった。
でも当時は若かったし、
週のうち3~4回はクラスに通ってたし、
芸は盗むものだと思っていたから、
見よう見真似でも、なんとか身についた。
もちろん、並木先生のご指導のおかげでもある。
でも、92年に並木先生が亡くなり、
その後、クラスを持って生徒さんにお伝えしようとした時、
非常に困った事になった!
なんのテキストも残っておらず、レッスンビデオも残っていなかった。
手がかりは私の簡単なレッスンメモと記憶のみ。
今までの並木先生のなさっていたレッスンをそのまま再現して
お伝えすることができても、それだけでは限界があった。
あの頃、きっちりメモ取って置けば良かったと思ったが、
当然の事ながら、後の祭り。。^^;)
スキルは身体に入っていると言えども、
それを噛み砕いて、論理的に生徒さんにお伝えするのは、
また別の作業なのだったのだ。
もともと、フィーリングのみで生きているシスターは、
フィーリングでパントマイムを覚えたし、演じてきた。
パントマイムスキルをロジカルの説明するのは至難の業。
なぜ、みんなができないのかがわからなかったのだ。
なぜ、分解運動が必要なのか?
なぜ、重心移動の把握が重要なのか?
なぜ、身体の内側の感覚を鍛えるのか?
なぜかの答えをきっちり知らなかったのだ。
始めた当初は、勢いのみの先生だったね。。。
当初の生徒の皆さん、ごめんなさい!勢いのみでした!m(_ _)m
あれから、多くの生徒さんに恵まれ、鍛えられたおかげで、
並木先生のなさっていたレッスンと、
細川システムをミックスさせたメソッドができあがりつつある。
テキストも充実してきたし、
パントマイムの仕組みの解明もかなり進んだ!
最近は、論理的に説明できるようになってきたと思うし、
教育者としてのスキルも上がってきたと思う。
それがワークショップの人気にもなってきている。と思う。
まさに、継続は力なり!!
習いに来てくださった生徒さん達がいらっしゃったから、
メソッドが磨かれてきたのだ!
出会ってくださった全ての生徒さんに大感謝!!
本当にありがとうございます!
メソッドができてきたといっても、まだまだ発展途上。
今後もよりわかりやすく、
パントマイムをお伝えできる方法、
より良いテキスト作りに励んでいかねば!
それがパントマイム伝道師・シスターひろみの
今生のミッションでもあるからね!
そのうち、すっごく論理的思考のシスターに出会えるかも♪
(ん~~~、、それはないか。。^^;)
ところで うちの生徒さん達は、テキストがあるということの
有難みをわかってるのかなあ~。
シスターが死んじゃった後に、有難みに気付くんだろうな。
ま、シスターは128歳までは生きるから、だいぶ先の話だね。^^