大きい『声』の保育園長のブログ

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国に示してほしい!(2)

2018年03月06日 | 保育
 保育士処遇が悪いことは、昨年来言われてきた。でもなぜ悪いのかが、分かっていない人が多い!
 報道分野の人でも分からない人がいるらしい!とくに上層部に!
 「民間なんだから、企業努力しないと!」というらしい。
 まったく認可保育園制度を理解しない発言だ!。認可保育園は自治体の保育責任を果たすために委託事業としてやっている。
 認可保育園は、自治体が出す「運営費」によって運営している。行政監査で厳しく点検せれており、余剰金を外部にだしたり、親から直接保育に関わるお金を取ってはいけない。(実費徴収できるのはハサミなどの個人的な用具と、遠足のバス代だけ)
 その運営費の中でほとんどを占めるのが人件費(約7割から8割)最低基準で保育士配置は決められている(0歳子ども3人に1名、1・2歳児6人に1名、3歳児15~20人に1名、4・5歳児30人に1名)、それ以下は許されない。
 運営費は、国家公務員の福祉職俸給表のある一定のところ(下の方)に固定されそれで算出されている。この給与表は国家公務員の俸給表で最も低いもの。介護職も同じ。
 だから、保育経験が多い職員増えると自動的に運営費に占める人件費の割合が増え、8割越えも起こってくる。定昇すらができない園もある。
 その上、配置基準は月初めの子どもの数で決まるが、その職員には仕事に就ける時間は8時間と決められている。
 当然だ!有休休暇も20日ある。
 いま全国に認可保育所は、ほとんどが11時間開所となっている。労働時間から言って、3時間分が足りない。それが最低基準に入れられているのか?そのうえ、土曜日も開所、誰が土曜保育を見るのか!
 だから、保育士は厳しい労働条件を余儀なくされ、その上に給料も見合った給料がもらえないのだ!
 子どものためにとおもっている「献身」があるから保育士が務まっている。これが実態です。
 国は「すべての時間で最低基準が守られなければいけない」と国会で行ってるらしいが、どうやったらそれができるか、モデルとしてを示してほしい!
 

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