大阪で保育問題研究集会が開催されました。2100名を超える参加者でした。過去最高だと言っていました。
「保問研集会」のいいところは、論争を肯定しているところです。
でも論争に耐えれる提案者はいいのですが、たった3~4年目で、園の方針に従ってやって来た保育者がその実践をやっと整理してなんとかかんとか提案にまとめて発表したら、それを全否定されるような批判をあび、否定されてしまうと悲しいものがあるし、我が園の保育士はとても苦しんでいました。
今年の運営委員さんは、1日目は会場からの意見を尊重して自由に発言させていたようですが、2日目冒頭に討論の仕方を整理されたようです。「よかった」と思いました。
そこで、なにが問題になったかというと、集団保育を『旧来型』として否定して、『流れる日課』『担当制』が乳児保育では求められるという主張のようでした。
私自身は「担当制」と「流れる日課」については、理解できていませんし、とても自分の保育園でやることなどできません。
今開園以来とても大切にして来た保育,批判された『旧来型の集団保育』を止めなければならない等とこれっぽっちも思っていません。
逆に『流れる日課』『担当制」が良いという主張については、『本当なの」とのとても懐疑的です。
「0・1歳児は大人との1対1の関係が必要」といって,我が園の提案の中にあった友だち同士手をつないで遊びをしたことをとらえて、それを否定した『一人一人を大切にしているのか,見ているのか」と批判したということです。
討論の仕方も、論の建て方も、主張も理解に苦しむもので、本当にそんなことを言ったのかと、疑いたくなりました。
今度、「担当制」と「流れる日課」について,従来の『集団保育』とどこが、何が違うのか、どこが良くて、どこがわるいのかを,考えることが求められているように思います。
その際、何を基準に良いといい、何を基準に子どもの育ちを考えるのかという整理の上で、討論を組織したいとおもった集会でした。