風のアルバム

些細な記憶の断片

大部屋 in 2011

2024-10-03 06:52:25 | 日記

 

母89才 1回目の骨折 右大腿骨頸部

運ばれた病室は ベットがぎゅーぎゅーに並ぶ

大部屋でした

飛び交う外国語 汚物の匂い 奇声…

大袈裟に言えば映画で観た野戦病院のようでした

救急車に酔った母は吐いて吐いて苦しそうでしたが

一晩明けると吐き気も治まり落ち着いてきました

そしてこう言ったのでした

「にぎやかでいいねぇ 昔の我が家みたい ここ気にいったわ」

母は5人の子供たちが手元を離れてゆく以前の

ぎゅーぎゅーで寝ていた時代を本当に愛していました

おかげで私は幸福な子供時代を過ごせたのでした

 

 

 

 

コメント
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