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『桜の国』の舞台を訪れる

2005-12-26 23:57:41 | Adventure
こうの史代著『夕凪の街 桜の国』を読んだ時の感想文を以前掲載したことがある。
実のところ、当時の僕は、物語の内容が内容だけに筆を進ませることが出来なかった。
そこで、何か書くきっかけを得たいと思い立ち、ある場所を訪れようと決心したのだった。

第二部、第三部の『桜の国』の舞台となった東京都中野区である。
何枚か写真を撮って来たので、以下に掲載していくことにしよう。

※手元に『夕凪の街 桜の国』が御座います方は、本と合わせてご覧頂ければ幸いです。


新井薬師前駅
P43 5コマ目。西武鉄道 新井薬師前駅(南口)


水の塔公園
P52 1コマ目。中野区立 水の塔公園(全景)


水の塔公園(入口)
P88 4コマ目。同公園入り口


ふたりのブランコ
P88 5コマ目。七波と東子が腰掛けたブランコ

七波「この町ってこんなに狭かったっけ?」

東子「さっきからそればっかり。」

水の塔がある風景
P90 1コマ目。七波が通った水の塔公園からの帰り道


陸橋階段
P90 2コマ目。七波が登った片山橋の階段

七波「そうか。狭くなったと思ったのは、桜の木が大きくなったからだ。」

片山橋
P94,95 見開き。桜吹雪の片山橋で、仲良く並ぶ旭と京花


幽かに水の塔
片山橋からの眺め。木々の向こうに水の塔が見える


光学ズーム使用
かろうじてドーム部分だけが見える水の塔。誠に残念ながら、完全にかくれんぼ状態...orz

これらの写真と見比べてみることによって、この『夕凪の街 桜の国』という本が、
豊富な資料を参考に、街の景観を描いていったであろうことが想像出来ると思う。
もしかしたら、こうの史代さんが実際に暮らしていらっしゃった街なのかもしれない。


野方配水塔
水の塔を正面より写す。手前にみずのとう幼稚園がある


銃弾痕
水の塔には、空襲時の弾丸の傷跡が残されている

中野区のランドマークとして多くの人々に愛されている「水の塔」は、
正式名称を「野方配水塔」と言う。関東大震災後、都市化による水の需要に応えるため、
この地にあった給水場に、この配水塔が新たに造られたそうだ。現在はその役目を終え、
災害用給水槽として人々の役に立っているとのこと。まさに“時代の生き証人”と言えよう。


クリックで拡大
憲法擁護・非核都市の宣言(昭和57年8月15日 中野区)

広島や長崎だけじゃない。世界に向けて、平和を訴えている町がここにある。
「核兵器をすてよ」というメッセージが、核保有国のトップにまで届いて欲しい。
核の抑止力に頼らない平和構築。各国首脳はその努力を惜しまないで欲しい。


今回初めて訪れた街、中野区江古田。
春はもっと美しい景色が広がっているのだろう。
桜の花びらが舞う季節に再びこの街を訪れたい。

関連記事 :『夕凪の街 桜の国』-review- なぜ広島に原爆が落とされたのか


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい!! (hammer69_85)
2005-12-28 03:38:55
こういうレポートができるのも、ブログの偉力だなぁと感心しました。



私もサクラの季節にぜひ行ってみたい。サクラの季節は1週間もないだろうと思うので、かなり条件は厳しいと思うけど・・・

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hammer69_85さんへ (タツヤ)
2005-12-31 13:00:13
初めまして、こんにちは。

水の塔公園の近くには、哲学堂公園という

自然豊かな公園があります。妙正寺川も流れています。

中野通りを中心に、街全体が情緒溢れる空間を創り出しているのですね。

春に機会があれば、『桜の国』の舞台となった中野を訪れてみて下さい。

この度はトラックバック、ありがとうございました。
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