『明日の神話』に対面する

公開前から見たいと思っていた作品。汐留に展示されている
故岡本太郎制作の巨大壁画、『明日の神話』を見て来ました。

『明日の神話』は、原爆が炸裂する瞬間を描いた作品だそうです。
しかしながら、その作風や色使いのせいか、悲惨な印象は受けません。
この壁画が原爆と関連したものであると認識しづらいのではないでしょうか。

ところが、そのことが逆に恐ろしいのです。
あの岡本太郎にここまでの作品を描かせる原動力。
そこに原爆＝原子爆弾の本質があるように思えました。

芸術の素晴らしさ、重要性、メッセージ性は理解出来ます。
しかし、このような絵を人類は2度と描いてはいけないのです。
惨禍や悲劇を繰り返すことほど、愚かなことはないのですから。

『明日の神話』は本日午後7時まで汐留ゼロスタ広場にて公開されています。
ぜひこの機会に見て下さい。平和や原爆について考えて頂けると幸いです。
※『明日の神話』』は、明日以降倉庫に保管され、その後の一般公開は予定されていません。

【関連リンク】
★岡本太郎 - 明日の神話オフィシャルページ
★ほぼ日刊イトイ新聞 - 中沢新一『明日の神話』解説

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この作品の“凄さ”は間近で観ないと分からないかもしれません。