むらくも

四国の山歩き

真平山~高尾木山…香川県

2014-02-28 | その他<香川の山>

真平山、高尾木山           まひらやま、たこぎやま




山行日                2014年2月25日
標高                 298.6m、270.3m
取りつき地点             三豊市三野町吉津峠
下山地点               三豊市仁尾町鳴子峠の路
駐車場                なし(取りつき地点…七宝齋苑付近、下山地点…詫間峠付近の広い路肩)
トイレ                なし
水場                 なし
メンバ-               単独




大山から帰った翌日、疲れが出たのか瞼がくっつき、2時間余りの午睡をしてしまった。
目が覚めると夕方で薄暗くなっていた。
寝起きで食事を作るのは気が重たかったが、こういうときは鍋物に限る。
冷蔵庫の食材を片付けるのにももってこいの料理なんです。
ニンジン、ダイコン、椎茸、白菜、小松菜、モヤシに豆腐にお肉、なんでも引っ張り出して、ぶち込む。
味付けは、砂糖に醤油出汁、なんのことはないすき焼き風のお鍋でした。
最高の味付けはなんと言っても冷たいビ-ル。
酔った。

食後、お風呂に入って間もなく、またまた瞼がくっつきそうになる。
たちまちに寝た。
朝までたっぷり8時間、これってそろそろ危ないんじゃないと思うほどによく寝る。
妻の母方のじいさんも天国に召される少し前にはよく寝ていたことを思い出した。

今朝目覚めて、窓から外を眺めると、空気は澱んで灰色、阿讃山脈はボワ-ッと霞んで見える。
ニ-ハオ、遠くはるばると中国からやってきましたPM2.5。
テレビでは体に悪いので外出を控えなさいとおっしゃってくれてますが、今日は天気がよく、その天気も明日からは崩れるとのこと。
先日に坊主さんと歩く予定だった真平山が呼んでいる。
バ-ロ-、折角海を越えて日本へやって来てるんじゃ、バ-ロ-、歓迎してやろうじゃないかバ-ロ-!(シ-ナ節)
というわけで、昨日家でグ-タラこいてたブンも取り返してやろうってことで、七宝山の北端の真平山から243mピ-クを越え、加嶺峠に一旦降りた後、高尾木山へ登り、詫間峠に下ることにして出かけた。
下山地点の詫間峠から出発点の吉津峠へは自転車ギッチラ、エイホエイホと走る予定です。




地図もコンパスも持たず、ログ取りだけは忘れたらブログが作れんのでGPSとカメラをお腰にぶら下げて、自宅を出発。
自転車を積み込むのを忘れたので慌てて引き返す。
こういうときも自宅から近い山だとすぐに引き返せるので便利。

先ずは詫間方面から県道231号線を走り、峠付近で旧道に入り、鳴子峠の路記念碑の傍の電信柱にワイヤ-チェ-ンで自転車を括りつける。
引き返すようにして県道220号線を吉津峠方向に走らせ、真平山登山口を過ぎ、峠付近にある七宝齋苑に車を駐めた。
今日は出来る限り町境近辺を歩こうと決めている。

12:00、七宝齋苑から道を挟んで、ブロックの法面に階段が右斜め上へと着いていたので、そこから上り出す。
階段からは荒れていて木の枝や枯れた雑草やイバラが倒れ込んでいる。
早速、持参した皮手袋をはめて、鎌で切り分けながらの上りです。




イノシシが地面をおがした茂った竹林を抜けて進んでいくが、雑草とイバラだらけ、カマンカマ-ン、鎌を振り回す。
今日は一人なので、振り回しても気兼ねなしだわ。
イノシシでもなんでも掛かってこい、ヘイ、カマンカマ-ン!
山頂まで踏み跡はほとんどないものと思ってたところ、取りつきから20分余りで突然立派な道に飛び出ました。
頂上まで550mの道標がロ-プとともに設置されている。
3年前にもこの尾根を歩いた。
そのときは踏み跡のほとんどないヤブ尾根だったのですが、いつの間にか整備されている。




拍子抜けでしたが、気持ちのよい路です。
右手の林の中には、里山でときどき見かけるおとろしそうなトゲを持ったクスドイゲの木。
作業用の皮手袋をはめているので、誤って握っても手は大丈夫ですが、衣服に引っかけるとたちまち破れてしまいます。
3日前に妻と歩いた山では、長年着込んでいたジャンパ-が破けてオジャン。

木もいろいろと知恵(?)を働かせています。
この鋭い武装で、動物は近寄れないし、幹はシカなどに囓られることはないように思います。
どんぐりなどの実はリスなどが木に上り、口にくわえ冬に備えて土中に隠したりするのですが、全部が全部覚えているわけではなく、食べ忘れた実は芽を出すという仕組みです。
とするとうっかり鳥も近づけないようなこの木の実はどうなるのという心配をしますが、大丈夫、トゲのあるのは若い木で成長するとトゲはなくなるのだそうです。
9月に花が咲き、11月下旬から12月上旬には赤く、次第に黒く、実が生ります。




少し開けたところに出ました。
西には仁尾の町と蔦島、東には三野町と汐木山や吉津小学校のある小さな丘が見えていました。
霞んでますね~。




イノシシの足跡が着いているヌタ場がありました。
イノシシにとっては人間が「あ~、あ~いい湯だね~、堪らんす」というのと同じでこういうのが大好きで楽しいんでしょうね。
周りの幹にはイノシシがスリスリプリプリして、泥が白く乾いた木があちこちに。

真平山の山頂に着きました、時刻は12:33。




設置された地図には赤道と本コ-スと仁尾へのル-トが描かれていました。
地図には等高線が入っていますが、どこからどうやってプリントアウトしたのでしょうか?
最近はiphoneとかのアプリで出来るようになってるんでしょうか、アナログジジイにはさっぱりです。
アナ恐ろしやもうろくジジイ、アナがあったら入りたい。
なんのこっちゃ。

すぐに243mピ-クのある北へと向かう。
ここにもロ-プが設置され整備されてました。




前方に243mピ-クとさらにその向こうには中腹に電波塔のある高尾木山がおいでをしています。
先日には243mピ-ク下り途中からこの下のヤブいた鞍部を覗いて、坊主さんと二人して真平山山頂は諦めへっぴり腰で慌てて下山したのです。




その右手には標高115mの小さな山と奥には詫間ゴルフ場が見えていました。




鞍部に降り立つと、コンクリ-トの貯水池やタンクがあったりで、すぐ傍まで畑があったことを伺わせてます。
地図では仁尾側に果樹園が広がっており、尾根近くまで果樹マ-クが入ってますね。




鞍部のヤブはどんな状態なのかドキドキしてましたが、距離は短いものでした。
鎌をちょちょっと振り回した程度で、すぐに上りに差し掛かり、尾根からほんの少し左へと振ると問題なく歩きよい空いたところを辿ることができました。
ここからは先日に坊主さんと歩いたところです。

やがて二段巻きのテ-プが施されてるところに出ました。
北東方向に尾根は続いていますが、北西方向にと下ります。
え?地図もコンパスも持ってないのにとお思いでしょうが、そこは長年の感といいますか、年の功ですわ。
シ-ナ風に言わせて貰うと、バ-ロ-バ-ロ-、年寄りを舐めるでな-いっ!
ウソです、やっぱり二段巻きテ-プのお陰で気がついたというのがホントの話なのよね。




まっちゃいなし、下る方向には町境を示す古びて色あせた赤い杭があるではないか。
ここまでくれば、あとは一直線に加嶺峠まで下るのみ、一安心したところで斜面にへたり込み、ちょっこしビ-ルなんぞを。




ピ-ナッツもね。
な-に、これからまだ汗かきもって歩かなあかんし、それに自転車だわ、大丈夫あるよ。

さ-て、お腹も起きた、ここからは皮手袋も鎌も要りませぬ。
(写真のためにわざわざ手袋をはめ、鎌を持ちました、完璧なヤラセですな)




やがて長たらしい名前の四国電力送電線鉄塔巡視路に合流し、左へと歩きまして…
(前方には高尾木山中腹の電波塔が見えています)




No11番鉄塔の袂に出ました。
詫間港も見えています。




鉄塔巡視路とお別れして、尾根を追うと、今度はNTTドコモの電波塔に到着。
踏み跡の薄いところを選んで下ると、ややや~、加嶺峠でござんす。
下りたところは峠からほんの少し仁尾側で、10mほど峠側には瀬戸内海国立公園の「つた島」の看板がありました。




降り立って車道を横切ったところには擁壁の上に沿うようにしてコンクリ-トの細い道があって、そこからミカン畑方向へと上がる。




大きな電波塔が左手に見えていますが、この電波塔は先日坊主さんと歩いたところで、遠回りになってしまいます。
なので無視して右手の枝尾根に乗ることにしました。
踏み跡はなくヤブいてますが、ほんの少しガマンして上がると、やはり町境の褪せた赤い杭があって、ここからは比較的歩きよい尾根、坊主さんの時と違ってルンルン歩きですね。




山頂に近づくにつれテ-プが現れます。
13:59、今月4度目の高尾木山山頂到着。




ベンチに座って、しばらく小鳥の声に耳をすませますが、今日は静か、小鳥もPM2.5のせいで喉がイガイガするとか、目が痛いとかで激しく飛び回ることを控えているのかもしれません。
わたしも、さっさと下山することにします。




お馴染みになった貯水槽(?)
そして切り通しの道に出ます。
この切り通しの道がひょっとしたら鳴子峠への路(前回レポ、高尾木山-妙見山-博智山参照)なのかな?




小さなお堂があってなかにはお地蔵さん。
この位置が鳴子峠なんでしょうね。

レモンが生る畑の道を歩くと、一人のおばあちゃんが畑作業。
一見、寂しそうな風景に見えますが、たぶん畑作業をされているおばあちゃんにとっては、平和でのんびりした時間を楽しんでいることでしょう。




鳴子峠の路記念碑の傍には先ほどのおばあちゃんのバイクがありました。
あれま、わたしのバイクより格好いい。

その裏にはマイバイクがちゃんと主を待ってました。
お疲れさんでしたとねぎらってくれているような気がしました。
楽しかったっす。




詫間峠へ出て、梅の花からいい香りが漂う道をのんびりと、あるときはシャ-ッと、吉津峠への上りではヒ-コラ、ナンダコンナ坂と言わしながら走る。




PM3時に駐車した七宝齋苑に帰着。

帰宅して、眼が赤く腫れて、痒い。
アレルギ-性鼻炎は杉花粉ばっかりが原因ではなさそうやわ。
しばらく外出はしないほうがいいかも…。
ええ-い、今夜もビ-ルだビ-ル!




吉津峠取りつき地点12:00-真平山(七宝山)山頂12:33-243mピ-ク12:57-(途中昼食タイム15分)-<四国電力送電線鉄塔に尾線No11>13:30-加嶺峠13:35-高尾木山山頂13:59-鳴子峠の路記念碑14:21-(自転車)-14:59吉津峠七宝齋苑


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