今週末は釣りに行けなかったので、道具の手入れなどして気を紛らす管理人。
棚の奥から、しばらく使っていなかったリールを次々引っ張り出して、グリスアップ。
定期的なメンテナンスで、いつでもベストコンディションだ。
その中で、久しぶりに使ってみたくなったのが、アブの「カーディナル３３」。
管理人が子供の頃からあるスピニングリールの傑作である。
その一番の特徴は、リアドラグ構造。
ボディ後部のドラグ調整つまみが、個性的な外観デザインのャCントにもなっている。
その内部構造は・・・
こうなっている。
スプール軸中央に取り付けられたドラグワッシャーを、てこの原理で押し付ける仕組みだ。
実際に内部を見てみれば「なるほどそうか」と思ってしまうが、最初にこれを考えた人の発想力はすごい。
そして機能性の追及から生まれたこのデザインは、３０年近く経った今でも決して陳腐化することなく、むしろ新鮮で、先鋭的にすら思える。
工業デザインの歴史に残る傑作だというと、言いすぎだろうか？
このリールをいじっていたら、久々に、ジェフ・ベックを聞きたくなった。
いつの時代になっても色あせない独創性は、どこかこのリールに通じるところがある。
