さて、二週間ぶりの出漁である。
前回はショアイサキがたくさん釣れたので、今回はもっと大きな魚を狙ってみよう。
オリオンビールの「琉球セッション」を頂きながら、タックルの準備。
ハリスはもっと太い方がいいのかな?
妄想ばかりがどんどん膨らんでいく。
この時間が楽しいんだよね(笑)。
やってきたのは、今回もマイナー地磯。
ギリギリ視認できる距離に実績場のャCントがあるが、あえてその近くには入らない。
この釣りに限っては、人から教えてもらったャCントで釣っても自分で釣ったことにはならないから。
そう思うのは、かつてこの釣りの先駆者だった知人の影響。
彼は誰からも教わることなく、この釣りのメソッドとャCントを開拓していった。
そのプロセスをショートカットすると、何か大事なものを見失う気がする。
4号竿にPE2号、8号リーダーにハリス6号という訳のわからない仕鰍ッで釣り開始。
餌はサンマの切り身。
南方系でなくても、長くなくて大きい魚なら何でもいいぞ♪
周囲に人の気配のない地磯にも、生命感は溢れている。
古いピトン穴の中には、小さなイソギンチャクが。
危うくチャランモキして潰すところだった。
大きな磯ガニ。
なんだてめえやんのかオラオラ!( *`ω´)!と威嚇してくる。
ごめんね。釣りしていいかな(笑)。
肝心の釣りの方だが、アタリは頻繁に出るものの食い込まない。
小さなイサキか、それともフグか。
針のサイズを落として確かめたい誘惑に駆られながらも、悶々と我慢する。
確かめたい。
確かめてどうするんだい。
また前回みたいに尺にも満たないウリ坊沢山釣って持ち帰るのかい。
いや、それでも坊主よりは・・・
何を言っているんだ。坊主が嫌ならこんな釣りやめちまえ!
そうこうするうち、それまでモヤモヤするばかりで一向に沈まなかったウキが、沖に向かって水面下をスッと走った。
よし!なんか食った!
ビシッと合わせを入れると・・・あれれ?
あまり抵抗なくするすると寄ってくる。
曲がらない竿の先にぶら下がっていたのは・・・
ぴったり30cmのちびイサキ。
大きな針を飲み込んで流血していたのでキープ。
また暫くすると、回収した仕鰍ッの先に、ヒラヒラと何かが付いていた。
まさかのカゴカキダイだ。
口ではなく鰓蓋に針が引っ鰍ゥるミラクル(笑)。
流血していなかったのでリリースした。
ん~、なんかャCントが違う気がするなあ・・・
そんなこんなで悶々と時間は過ぎ、次第に東の空が明るくなり始めた。
試合終了。見事にノーバイト。完敗だ。
邪魔をしたお詫びに磯ガニ達に残ったサンマの切り身を与えて、日が昇る前に撤収した。
くそ。
このままでは終われない(^^;。
<つづく>
◇◇◇◇◇
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