いつものポイントで三脚を立てていたら、同年配と思われる男女4人が近づいてきた。ワラビ採りだと言う。両脇に抱えるだけ抱えて車まで4往復、小一時間ほどで帰って行った。撮影を終えて50メートルほど先に進んでみると、日当たりの良いやや乾燥した地面にワラビが群生。もちろん採取。我が家にとって「撮る」より「採る」方が、経済的効果が大きいのは確かだ。
数日前から超望遠レンズにNDフィルターを装着し、同じ時間帯に試し撮りをしてこの日を待っていた。しかし、太平洋に近い当市の予報は曇り。予報は的中。もし撮影出来たなら、たぶんこのように見えただろうと、前日の太陽とレンズキャップで遊んでみた。次は18年後。84歳だ。
北海道サミット(2008年7月)をきっかけに、空港周辺の雑木林が伐採され警備も厳しくなったので、ターミナル以外には近づかないことにしていた。しかしあれから4年になるので、かつて通い慣れた撮影ポイントへと行ってみた。『立入禁止』の看板は新しくなり網目から撮影出来たフェンスは、頑丈そうな格子に換えられていた。空港が少し遠くなったように感じた。