ドコモショップ。

仕事帰り、予備の携帯のバッテリーを買いに、姫路のドコモショップに行きました。

いつもながら、ドコモショップは店員さんの対応がめちゃくちゃいいんです。


前回、新規で契約したときは東加古川のショップに行ったんだけど、
新人の女の店員さんが、テンパりながら頑張って筆談で対応してくれました。

そして今回も。
店に入った瞬間、店員総マスク状態だったので、一瞬どうしようかと思ったけど。
そんな心配は全くの杞憂で。
感動すら感じるほどの対応の良さでした。

まず、お店にちゃんと筆談ボードが置いてある。
このことだけでも、「聞こえないお客様が来る可能性がある」という当たり前の事を、
当たり前にスタッフが認識してることの表れだと思います。

そして、接客のあいだ中、店員さんは最初から最後まで丁寧に筆談してくれました。
「少々お待ちくださいませ」まで、きっちり書いて伝えてくれる。

最初から最後まで、本当に文句のつけようのない気持ちいい対応をしていただいて。
久々に、本当に気持ちよく店を出て帰ってきました。


中のことはわからないけれど。
どの店に行っても、常にこれだけきっちりとした対応ができるということは、
おそらく、会社としてちゃんとした教育をしているのだろうと思います。

こういうのって、避難訓練と同じで、
聞こえない人にどう対応するか、普段考えたこともない人が、
いざ聞こえない人が来たときに、付け焼刃であれだけの対応をするのは難しいと思うので。



でもね。
考えてみると、このドコモショップの店員さんたちは、
別に何も特別なことをしてくれたわけじゃないんですよね。

当たり前の事を当たり前にしてくれただけ。
筆談をお願いしたから、筆談で対応してくれた。
ただそれだけ。

それだけのことなのに、感動するくらいすごい対応だと感じてしまうって。
「当たり前」のことをしてもらうのがいかに難しいか、改めて感じます。


聞こえなくなる前は、こんなこと想像もできなかったけど。

相手に筆談をしてもらうのは、想像するよりはるかに難しい。
道で知らない人にいきなり「1000円貸して」って頼むほうがまだ簡単じゃないかと思うくらい難しい。

最初に筆談をお願いした段階では、ほとんどの人が書いてくれる。
でも、最後まで徹底的に筆談してくれる人は皆無に近い。
最初の二、三言は書いてくれても、すぐに筆談をやめて普通にしゃべり始める人を、もう何人見てきたか。

最初は「書いてください」と頼めても、相手が面倒になってやめたのが分かってるから、
二度目に「書いて」とは、こっちも言い出しづらくなるんです。

そんなお店では、こっちが接客してるのかと勘違いするくらい、
店員さんの言いたいことを理解しようと、こっちが必死になる羽目になるけれど。
最後まで徹底的に筆談してくれれば、安心して「お客様」でいられます。


もしこの先、ドコモの料金が他社より高くなったとしても、
きっと、携帯はドコモを使い続けると思います。