お買いモノ考

-欲望なすがまま-

Crescent Down Works "NORTH BY NORTH WEST"

2018-10-08 | 


上野御徒町のFreeportで春に予約していた、クレセントのノースバイがやってまいりました。
クレセントの存在はイタリアンベストを持っているので知っていましたが、ノースバイの存在は1年ほど前まで全く知りませんでした。ノースバイってメーカーかと思っていた程です。笑

色はKhaki/Brown(カーキ/ブラウン)です。
表がカーキ、裏がブラウンの配色です。

サイズは先の画像にもあるように「S」。この色のSは予約分でも検品で撥ねられた時用の予備。何かあったら先の予約者に渡ってしまう恐れがありましたが、不具合もなく無事手元にきました。
価格は42,984円で次回オーダー分からは4,000円ほど値上げとのこと。

ジップはYKK製。

ダブルジップとなっています。これが着こなしに幅を持たせてくれる。

"ストリークフリーナイロン"というナイロンを裏表使用。非常に軽い素材。バブアーとかのインナー使いも出来ますよと教えてもらいました。
通常はナイロン100%ですが、中にはナイロンとポリエステルが混じっているものもあるとか。。。タグを見たら”100% NYLON"とあり一安心。ご注意を。

裾のカットが独特なのがノースバイ最大の特徴。
このデザインのベスト、元々はインナー用ベストとして開発された経緯があるそうです。中綿はグースダウンでフカフカですが、長く着用していると綿が下に偏り、下膨れになることがあるようです。これの対応策の一つが洗濯機で洗濯してしまうらしく、これは勇気がいりますね。。。
また2016年までのモデルはダウンがパンパンに詰まっていたり、生地が違っていたりして、微妙なマイナーチェンジがなされているんだそうです。色々と奥が深いメーカーだこと。


TAKAFUMI ARAI - Kilt & Tassel -

2018-10-06 | 小物


5月のことですが、プラっと立ち寄ったDistrict UNITED ARROWSにてポップアップが開催されていました。

シューズデザイナーの荒井 貴文さんが自身の名を冠したブランド"TAKAFUMI ARAI"
そのポップアップでした。元々、多色の革を縫い合わせ、靴を作っていたようで、それがアローズの栗野さんの目に留まったそう。Districtで靴を展開しようと考えたようですが、全てハンドメイドで全て一点モノ。同じサイズでもパターンが変わり雰囲気も変わってしまうので頓挫してしまい、それならとキルトとタッセルを作り、靴を売るのではなく、既存の靴に付ける方式での販売が決まったそうです。

5月のポップアップでは荒井さんも常駐しており、制作の実演もしていました。
その日は後輩がBEAU DESSIN(ボーデッサン)という鞄が欲しいということで、買い物に付き合っていました。日暮里にあるajendaという旗艦店で鞄を買い、近くにアトリエがあるということで、デザイナーの生嶋さんとも色々お話をさせて頂き、自分が買ったわけでもないのに作り手から話を聞けるのは素晴らしいと感じながら、帰路につく途中で立ち寄ったのがDistrictでした。
話を色々聞いていると上の画像に書いてある"余剰皮革"というのはボーデッサンの鞄を作る際に発生した余り革だったということが分かり、こんな偶然あるのかと驚いたのをよく覚えています。一目惚れ状態でしたので買う気満々でしたがポップアップ初日だというのに黒しか残っておらず、聞けば期日未定でまた入荷はあるとのこと。予約しようと思いましたが予約は受け付けていないとのことで入荷連絡をお願いして、その時は泣く泣く帰宅。

9月に入り、待ちに待った入荷連絡をもらい、買いそびれるものかと入荷初日にGETしてきました。写真の多色づかいと黒が各10個ずつの入荷。一つ売れていましたがまだまだたくさん有りじっくり選ばせて頂きました。悩みに悩んでこの配色のキルトを購入。

左右でも当然パターンは異なります。デザイナーの荒井さんのセンスで革とステッチの配色を決めているそうですが、ホントに秀逸な色合わせです。このセンスが僕にも欲しい所です。。。

裏から見てもステッチがキレイです。ロゴも入っております。

縫い合わせの革は漉いてありますのでボリュームはそれなりに抑えられています。すべて手縫いですし、かなり手間が掛かっています。

ロジェIIとアヴィニョンに付けてみました。

多色使いなので煩くなるかと思いきや、色合わせのバランスが良いのでそんなことはありません。寧ろキルトの色を一つでも拾えば、キレイに収まります。
革靴はボリュームのあるラウンドトゥでウェルトが張り出しているモノが合うと思います。逆に細身の靴やコードバンの靴には合わなかったです。
靴のシルエット、素材などに相性がありそう。。。ただUチップの靴は特に合う気がしますね。ロジェIIは抜群に合います!


簡単に付け方も。他の付け方もあるみたいですけど、これが一番シンプルかと。

キルトだけ買う予定でしたが、なんやかんやでタッセルも買ってました。笑

付け方は真ん中の穴にシューレースを通して、先端を結べばOK!

シューレースの先端はプラ製の硬いテープで巻かれていますが、長さがないと通すのがちょっと大変。これだけのためにピンセット買いました。笑

Tricker'sのカントリーに付けてみました。アクセントになってこれも結構良いです。
今までキルトやタッセルは、目を引くものがなくスルーしておりましたが、これはホントに良いです!自信を持っておススメします。
靴の表情を変えられるのは楽しいもんです。新たな靴の購買意欲も抑えてくれるかも!と密かに期待しております。笑


ONIMICHI DENIM PROJECT PJ001

2018-10-04 | 


新しいジーパンがワードローブに加わりました。
RESOLUTE好きな人なら聞いたことはあるであろう、尾道デニムプロジェクトの一品です。
RESOLUTEデザイナーの林芳亨氏が監修の尾道デニムプロジェクト。広島県は備後地方に位置する尾道はご存知の通り世界的に有名なデニムの産地。官民一体となった町おこしの一環として少し変わった取り組みを行っています。
尾道在住の様々な職種の住民にひとり2本のRESOLUTEを支給、1週間毎に1本履き、毎週回収→専門業者による洗濯を行い、これを1年ほど繰り返します。色落ちしたデニムはスタッフが鑑定し、値付けをしてからUSEDデニムとして再販されるというわけです。尾道市民でなくてもネットショップでデニムと参加券(1,000円)を同時に購入すれば売ることが出来ます。

先日、東京駅の大丸でポップアップが開催され、足を運んでみました。旗艦店もありますが当然尾道にしかありませんので興味本位でした。
 
当日の様子。

前置きが長くなりましたが、今回購入したのは、今年の4月に完成したプロジェクト用のオリジナルデニム「PJ001」です。

シルエットはレギュラーストレート。腰から膝はゆとりを持たせ、膝から裾にかけては細くしているそうで、綺麗なシルエットでいながらも窮屈にならないようになっています。
なお生地は14.5oz。

ボタンフライを採用。
最初は抵抗がありますが、慣れてしまえば、どうってことありません。

バックポケット。なにやら同色の糸で縫われていますがこれは。。。

捲ると補強のスレキと呼ばれる当て布が縫われていました。ポケットを破れにくくする為でよく考えられています。

ボタン。ONOMICHI DENIM PROJECTのロゴ入り。
写真を撮り忘れましたが、ボタン裏にはBINGO(備後)の刻印があります。

リベット。こちらもロゴ入り

セルビッチの糸は赤かオレンジが多いですが、これはブルー。
赤耳ならぬ、青耳です。

for all denim lovers from ONIMICHI.
にくいことが書いてあるタグです。
革パッチも尾道の因島にある工房で作られています。

ウエストとレングスはパッチには記載されず、タグにひっそりと表記。
W27 L28でRESOLUTE 710のW28 L29とほど同じサイズだと思っていいです。
※拡大するとリベットの裏にBINGOと入っているのが分かります。

ちなみに値段は税込で19,440円。RESOLUTEよりも少し安くなっております。
通常は尾道のポップアップストアで販売されておりますが、オンラインショップで購入することも出来ます。
RESOLUTE710でW28×L29で履いておりますが、こちらはウエスト・レングス共に1インチ下げで同じくらいのサイズ感となります。履いた印象としてはリゾルトよりもややゆとりがあり、動きやすいかなっと。
僕の場合、ジーパンを手放す気はないので参加券は購入しませんでした。


J.M.WESTON 598

2018-10-01 | 


ウエストンの名靴「ロジェII」
中古でかなり履き込んでいましたが、よく手入れされているであろう個体を楽天系の「ラクマ」で購入してみました。いわゆるフリマアプリですね。

いわゆる旧ロゴの個体です。インソックから見てかなり履き込んでいることが見て取れます。

届いた時がこの状態。全体の写真を撮り忘れてしましました。

これはこれでムラがあり良いアジが出ているようにも見えるのですが、全体的にギトギトしている印象。。。

つま先に触れると写真のように茶色の粉が手にたくさん付着するので、やっぱり変だなっと。表面が割れている所もあったので、ワックスが塗りたくられているようです。一度スッピンにしました。

ワックスを取るとキズやシミがハッキリ視認できるようになりました。

そしてウエストンのタンに色が戻りましたね。

ある程度のキズやシミは仕方ないと思うのですが、ワックスは落とした状態で写真を載せて欲しいですね。

ウエスにごっそりワックスだかクリームが付いてきてビックリしました。

靴の前側は大して気になりませんでしたが、ヒールカップ周りがちょっと酷かった。ワックスを落とすとこんな感じになっていました。


確かに出品時の画像では、ヒールカップが少し黒ずんでいるようには見えました。
出品画像が↓

画像を見て黒ずみは承知していましたが、ここまでひどいとは。。。
出品者につま先にワックス塗ったか。と質問したところ"購入後にクリアに塗布した"と回答がありましたがクリアって何だ?笑
塗り過ぎだよ!と突っ込みを入れたくなるぐらいでした。ヒールにも相当ワックス入れてましたね。写真の撮り方も上手だし、少しでも良く見せようとしたんでしょうがねぇ。やっぱりお店で中古を買うのとは訳が違います。評価もアテにならんですね。これも自己責任で仕方ない。

とは言えクレームを入れるかは、ちょっと悩みました。配送の速さや梱包の丁寧さを見ると悪意は感じられず。中古で買って履かなかったそうで、その前の持ち主の仕業かもしれない。。。取引価格も36,900円、楽天のポイントが3,000ポイント程あったので実質33,000円程と安く買えたと思います。そして何より、、、

この革質です。ヒールカップに難はありますが、本当に素晴らしい革質です。手持ちの靴で一番良いのではないか、というほど。さすがは旧ロゴ・ウエストン恐るべし。履いてしまえばヒールカップは見えないしね。

出し縫いのピッチも細かく、ウィールも丁寧に入っています。

レザーソールでつま先のスチールは購入時から交換していない模様。かなりしなやかで歩きやすいです。そのうちハーフラバーを貼らないとね。

ソールのロゴも旧ロゴ。現行とは異なります。どれくらい前の個体なのか。

ちなみにサイズは6.5Cをチョイス。ラストは22。旧ロゴの6.5Dを履いたんですが、踵が抜けるのでCウィズを。少しタイトですが何とかなると思います。

実は現行の598も履いてみたんですが、随分ほっそりしていました。こちらは21ラストでゴム底、平ウェルト。昔のとはラストが違うようです。ストームウェルトでレザーソールもあるそうですが、この細さでは要らないなっとなりました。

全てが上手くいきませんでしたが、トータルで見ればまぁまぁ良いものが買えたと思います。あとは愛でるのみです!