茨城町の古民家現場写真です。
基礎底板のコンクリート打ちを行いました、南側は防湿シートを敷き込み、
北側は湿気を考慮して全面土間コンクリート打ちとしました。
棟梁が関心していた床組みの納まりです。
束と大引き(床を受ける構造材)の接合です。大引きにホゾをつくり、束のホゾ穴に差し
込んで横から栓で固定しています。
また束と敷居は両方の材にアリ溝(アリンコの頭の形の溝)を突き、そこにチョウチョの
形をした「契り」を差し込み固定しています。敷居、束の木材が乾燥して縮むほど契り
によって接合が強まる仕組みです。テーブルの天板にも使用されます。
座敷の天井板はなんと松の一枚板!
考えられないと棟梁もびっくりしていました。
当時は製材の機械などないので上の図のように直径1mを超える松の丸太!を
木挽きという方法で板をとっていたとの事、1mの松の丸太を職人さん2人で大きな
ノコギリでせっせと挽いている、想像しただけで迫力があります。
古民家の現場では至るとこから当時の人ひとの知恵や工夫、そして職人さんの半端
な仕事はしないぞ!という意地と仕事に対する誇りを感じます。
僕も負けずに誇りを持って仕事をしたいです!