エコロジーな施工・設計監理日誌

茨城県水戸市のカナザワ建築設計事務所の施工・設計管理日誌です。
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茨城町の古民家

2012年05月31日 | 茨城町の古民家

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茨城町の古民家現場写真です。

基礎底板のコンクリート打ちを行いました、南側は防湿シートを敷き込み、

北側は湿気を考慮して全面土間コンクリート打ちとしました。

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棟梁が関心していた床組みの納まりです。

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束と大引き(床を受ける構造材)の接合です。大引きにホゾをつくり、束のホゾ穴に差し

込んで横から栓で固定しています。

また束と敷居は両方の材にアリ溝(アリンコの頭の形の溝)を突き、そこにチョウチョの

形をした「契り」を差し込み固定しています。敷居、束の木材が乾燥して縮むほど契り

によって接合が強まる仕組みです。テーブルの天板にも使用されます。

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座敷の天井板はなんと松の一枚板!

考えられないと棟梁もびっくりしていました。

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当時は製材の機械などないので上の図のように直径1mを超える松の丸太!を

木挽きという方法で板をとっていたとの事、1mの松の丸太を職人さん2人で大きな

ノコギリでせっせと挽いている、想像しただけで迫力があります。

古民家の現場では至るとこから当時の人ひとの知恵や工夫、そして職人さんの半端

な仕事はしないぞ!という意地と仕事に対する誇りを感じます。

僕も負けずに誇りを持って仕事をしたいです!