うめこのおへや

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まほろ駅前多田便利軒 ネタバレな感想などなど

2011年04月23日 21時34分32秒 | エイガ
今日はお出かけの予定が雨で行けなくなり、かわりにガーデンズで映画見てきました。
この間の先行上映会で見た「まほろ駅前多田便利軒」。
うめおも見たがってたし、これ何回も見たらいろいろ発見がある映画だと思うので。

せっかくなので前売り買って、風呂敷もらった♪

で、やっぱりいろいろ2回目に気付くことがあったな。
そして2回目でもやっぱりおもしろい。


◆ネタバレな感想。
・松田龍平がチワワを抱いている、という状況がなんともおもしろい(笑)
 何回か出てくるシーンですが、そのミスマッチ感がとても好き。

・最後、多田(瑛太)が行天(松田龍平)に自分の過去を泣きながら話すシーン。途中ちょっとつまるのよ、つまるけどもう1回言いなおして
 話し出す。わざとじゃなかったと思うんだけど、そのまま言いなおして話続けてるからすごくリアルでよかった。多田の感情ってずっとはっきり見えない。
 それが最後に初めてあふれだす。すごくつらい話だけどいいシーン。それに行天が声をかけるときの、さらっとした感じがとても好き。
・ラストで多田が行天を見つけて「帰ろう。アルバイト募集中だ。」って言ったときの行天の言葉が「なんでー」だったのがさ、
 あの話し方も含めてとてもぐっとくる。とても行天な一言。そして松田龍平は最高に行天だわ、と思う。
・レビューとかでみなさんがけっこう共通して一番印象に残ったと書いていた、
 「お前は何ももってないふりして実は全部もってる」という多田が行天に言うセリフ。
 私は全く記憶になかったという(笑)原作にもあったのかなぁ。
 2回目は意識してたから覚えてるけどやっぱり私には響かなかったのでした。なんか違う気がするし。
 それより、多田が由良(母親の愛情をうけていない子供)に言う「愛されなくても、おまえは
 これから他の人に新しい愛をあたえることができる」みたいなセリフが好き。
 あと、チワワのことを「ルルたちには希望なんだよ」って言った行天とか。
 これこそ人と人とのつながりがとても描かれているこの映画をあらわす言葉、シーンだったと思うのだ。
 あと、行天が多田に「小指さわってみて。いまは冷たいけどそのうちあったまってくる」と言ってさわらせるシーン。
 行天が多田に傷つけられた小指も癒えた、だから多田の傷も多田の元奥さんの傷も癒える。そういうことなのかなぁと。行天って感情がないようで実は優しい。それが一番みえると思う、このシーン。
・笑えるところもいっぱいある。あのさりげなさがいい。行天に「仕事中に子供とDVDみるな」って怒られて「だってネロが。。」って言う行天w かわいーしw
 何よりあれですな。「なんじゃこりゃぁあ」って多田が言って。これだけで会場爆笑なんだけど。ここで行天が「誰?似てないよ」って言うんよね。最高ですなw しかも超自然なのさ、この会話。
・原作との違いで一番はっきりわかるのは、原作の最後の依頼。赤ちゃんのときに病院で取り違えられた男性が、結婚前に本当の家族が今幸せかみてきてほしいという依頼。
 これがきっかけで多田が行天に自分の過去を話すんだけど。
 映画では刑事が多田に「あなた、お子さんを亡くされてますよね」って言うところから過去の話につながっていく。
 これはどっちもどっちなんだけど、原作のここのところはちょっと とってつけた感があったから私としてはなくなってよかったエピソードだと思う。
・ちょっとしかでてない人々。高良くん。原作の星のイメージだったしよかったけど、
 一番よかったのは多田と電話で話してて声だけのところ(笑)あの声がかっこよかった。
 姿がみえてるシーンより好きだw
 鈴木杏。安っぽい娼婦感がすごいw 
 監督の弟(大森南朋)、父も含めて脇役すばらしかったねー。
・くるりの曲。くるりなんて普段絶対きかないけど映画にあいすぎててDLしてしまった。
 いま、おきにいり。


◆4/6舞台挨拶のおはなし。ネタバレをかなり含んでたから公開前にかきにくくて。今更レポっぽいものをかきますね。
・はじめの挨拶
 松田龍平が「この時期に映画を公開できることの意味を感じています」って言ったのがなんか短いながら素敵な一言で印象に残っていて、
 他はあんまり覚えてない。

・大阪はよく来られますか。どんな印象ですか。
  監督:「ついこの間キャンペーン中きたよ。」と。若いときに監督の補佐だかなんだかで、
      1ヶ月ほど天王寺に住んで働かされた話とか。
  瑛太:「大阪は久しぶりです。大阪はすごくお客さんの反応がよくて。ちょっとダメだと、どよーんとしてるんですけど。
      今日はすごくいい空気を勝手に感じています。」
  松田:「や、、、同じ、、です」(笑)

・松田さんと瑛太さんは仲良しらしいですけど。
 瑛太の「はいっ!」に爆笑な松田さん。。。
 で、「何か新しい発見ありましたか?」に。
 松田:「いや、ないです」
 とか言って、司会の人こまらせるw
 瑛太はなんかいろいろ言ってたけど忘れたー。

・好きなシーンはありますか。
  松田:「由良公と3人で話しているシーン。あそこが好きです。」
  瑛太:「行天が退院したあとで、一緒にゴミを捨てる仕事をするシーンで行天がやってしまうところ。みなさん、わかりました?」
     私もアレは行天が仕事についてくるのに結局邪魔してるっていう2人の関係性が出ていて好きだった。
     ぼーっとしてると「やってしまった」ところ見逃すかも。袋からゴミを出して捨てるんだけど、行天が手を滑らせて袋ごと
     捨ててしまう(落としてしまう)のですよね。

・撮影で印象に残ったことは?
 この映画は冬のシーンもあるけど真夏に撮影したということ。昨年夏だったから猛暑の中の撮影。
 監督も、「猛暑だったけど、ジャージとかそういうの着せてしまったからねぇ」って笑ってました。
 で、瑛太が「これ言っていいのかな?見終わった人たちだからいいか。ネットに書かないでね」って言った話。
 多田はパーカーの上に上着を着てたりするんだけど、パーカーは袖とか全部切ってあって、体の前のところ、つまり見えているところしか
 残っていないそう。

・最後の挨拶
 瑛太:「今日本はたいへんなことになっていますけど、関西のみなさんからこの映画を見てもりあげていってもらいたいです」
 監督:「こういう映画がどんどん少なくなってきたから、ぜひもっと見てほしい」
 松田:「この映画を自分で見たとき、もちろん自分が出てるので客観的には見られないんですけど。。。見た後にすごく残るものがあったので
     それを感じてもらいたい」


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