映画 「アレキサンダー」はなかなか見ごたえあり

映画館で見るべきか悩んだ末、先日、アレキサンダーを観てきました。

まず上映は3時間弱の巨編で、観るものにも試練がありますが、全体的にアレキサンダーの生涯を綴った物語なので、人生を考えさせられると思います。

マケドニア王の息子として生まれた時から、運命が決まっていたことを生涯愛に悩み孤独を愛する人間になってしまったのかもしれません。
王位継承者の苦悩が見て取れましたが、はたして王とはどういう存在なのか、という自分への疑問に答えてくれたように思います。

伝説のガウガメラの戦いに勝ち、栄光を手に生涯を閉じれるはずが失踪した王を追って遠征に出かけるも、結束が乱れやがてみなの反感を買うようになり、目的を失った東方遠征の途中にアジア人との結婚。ゼウスの子と呼ばれたこの王はなにを求めてアジアに進出したのか。
それは答えを探すためにあくなき戦いを求め続けたということなのだろうと感じました。

私はアレキサンダーの生涯が決して短いなどとは思いませんでした。
現代でもこれだけ遠くまで遠征することすら考えられません。遠く険しい道を突き進んで富を得た後もさらに果てを目指して進むにはかなりの時間がかかります。
現代のように交通が発達していないのですから、逆によくこれだけの期間で各地を征服できたなと敬服します。

スケールの大きさも感じさせますが、なによりもこの王の生涯を通じて、自分の人生における答え探しができるかを考えされられました。
マケドニア王のフィリッポス役のヴァル・キルマーは流石と思わせる演技力で要チェックです。