しょうやの Hercules Life

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異音はなくなるのか!? スティーズカスタムのO/H

2009年02月21日 | スピニングリール
前回 スティーズカスタム2506の解体整備 について書いたが、今回はその続きです。
スティ-ズの解体・組み直しを2回やってもリールの異音が消えない・・・それどころか2回目の方が異音が大きい。組み方は絶対に間違ってない自信がある。これは何故なんだろう???
皆から「ほ~ら見ろ!黙って修理出しとけばいいのに・・・早く修理に出しなさい!」って声がメッチャ聞こえてきそうだ。

い~や!それは違う!
ここであっさりメーカーに出しちゃったら「個人でのO/Hは無理」という結果ではなく「俺には無理」という結果でしかない。大体1~2回やってうまくいかないからって、すぐにメーカーに泣き寝入りするくらいなら最初から自分でやってないし!

内部の組み方は絶対に間違っていないはず。じゃあ・・・何故なんだろう・・・???その後、実に3回にわたり解体&組み直しをしたけどハンドル1回転で一定周期で「ガガッ」っという異音がする場合もあれば終始「ガラガラ・・・」という異音がする場合もある。絶対におかしい!!!っと思いながら再解体開始・・・そこでパーツリストをあらためて確認してみた。すると・・・これまでの解体で見た事ないパーツが目に飛び込んできた。それはパーツNo,88「ドライブベアリングカバーワッシャー」である。でも解体した時にそんなワッシャーなかったぞ!そこでドライブベアリングカバーを外してみるとカバーの裏側にオイル成分でワッシャーがくっついていた。






入っていたワッシャーはノギスでも計測が困難では・・・と思えるくらいペラペラの薄いワッシャー2枚と、0.5mm程の厚いワッシャーが2枚の計4枚。
こんな2種類のワッシャーを4枚入れるなんて何か意味があるに違いない・・・。






このワッシャーはリール左右にあるこのドライブベアリングカバーの内側に入っている。

このワッシャーを見た時に気づいた。このワッシャーはガタつきを修正するための調整用ワッシャーだと。そうでなければノギスでも計測困難なくらい薄いペラペラのワッシャーが2枚と0.5mm程度の厚いワッシャーが2枚なんて妙な入れ方はしないはずだ。つまりこのワッシャーは解体する度に枚数や組み合わせが左右で異なるのではないか?という事。前に勤めていた会社の機械にも解体整備するたびにクリアランスを調整するための銅板があり、その銅板の位置や数は解体毎に変わる・・・なんて機械があった。このワッシャーもそういう役割を持ってるものに違いない。

そこでワッシャーの数や組み合わせを左右で変えて色々と自分なりに調整してみた。色々なパターンを試みた結果、ガタガタと終始異音が出る組み合わせもあれば、ハンドルを1回転回すと「ガガッ・・・」っと一定周期で極めて小さい異音がする組み合わせもあり、ワッシャーの入れ方で異音は変化した。俺の推測通り、このワッシャーはガタつき調整用のワッシャーで間違いない。しかし・・・完全に異音のしないベストな組み合わせを見つけ出す事ができなかった・・・。

俺には4枚のワッシャーでは調整は無理のように思えた。こうなったら今後の事も考えてこのワッシャーを複数購入して持っておいたほうがいいかも知れない。という事でショップにこのワッシャーの発注をお願いした。すると「購入は可能だが納期は3週間くらいかかります」との返答・・・思ったより時間がかかるのね・・・
そんなに待ってられません!自分の推測が正しいかどうかメッチャ気になる・・・ふと見ると新品未使用のスティーズカスタムが目に入った。も~うこうなったらイケイケ!別に所有している新品未使用のスティーズカスタムからこのワッシャーを拝借して仮調整してみるしかない。






別に所有しているスティーズのワッシャーを外し、薄いの4枚・厚いの4枚の計8枚(つまり2台分)のワッシャーで調整を行う。

でも・・・不安はある。何故なら今回解体したスティーズはワッシャーが4枚。ワッシャーを拝借した別のスティーズにも4枚・・・。そう!本来は4枚で調整可能なはずなんだ。こうなる前は4枚で調整されていた事を考えるとワッシャーを増やせば解決するのか?という事である。見事に不安は的中・・・8枚のワッシャーを使っても異音は消せなかった・・・

う~ん・・・このワッシャーは絶対に調整用のはず。でも異音が消せない・・・そうなると俺の組み方が間違っているのか?でも何回もやって確実に組めているはずだけど・・・なんて思いながら再び解体。ドライブギヤを外して置いた瞬間・・・

んんッ???

ドライブギヤの僅かな違和感に気づいた。ドライブギヤをよ~く観察するとギヤ山の3箇所に削れたような跡があるように見える・・・。ギヤに損傷がないかどうかは一番最初に確認したんだけど・・・イグジストを解体するのが初めてだったのでリールの解体・組み付けに集中しており、しっかり確認できていなかったようだ。それにオイルとグリスでテカテカになっている状態で見ると損傷はかなり解り難い状態だった。脱脂洗浄剤でキレイにオイルとグリスを取ると損傷は一目瞭然。






このギヤの破損は一番最初にオシレーティングポストが脱落した時にハンドルが回らなくなった時があった。その時に損傷したんだと思う。

これまで解体・組み付けを何度も行ってきたが、ギヤを大きく損傷させるような事は絶対にしてないしね。
一番異音の小さい時は「ハンドルを1回転回すと一定周期で「ガガッ・・・」っという僅かに異音がする・・・」 もしかしてこれが原因・・・? 当然ドライブギヤをショップに発注しました・・。届いたら組み直しします。
もっと早く気づけてればなぁ・・・(涙)

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