益々!昌益(ますます!しょうえき) [安藤昌益資料館を育てる会・公式ブログ]

安藤昌益。江戸時代に日本が生んだ大思想家。自然を愛し、農業を愛し、人間を愛した。現代に息づく昌益を伝えます!

八戸における安藤昌益 vol.004 八戸藩の藩日記

2008年11月01日 13時37分38秒 | 【好評連載中!】昌益と八戸の18
 安藤昌益は謎の多い人物ですが、八戸には、今も昌益の「あしあと」が残されています。
 パネルを見ながら、昌益の足跡とその時代をたどります。全18回。
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■あしあと1 八戸藩の藩日記(写真パネル紹介文)

 八戸市立図書館所蔵。延享元年8月条に流鏑馬射手を町医者・昌益が療治したと見える。
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■昌益の実在を最初に証明した、八戸藩日記

 狩野亨吉が昌益を「発見」したとされるのは、著書である稿本『自然真営道』を入手し、明治41年(1908)にその思想をはじめて公にしたからでした。
 しかしながら、それをもって著者である昌益の存在が証明されたわけではありませんでした。安藤昌益は、狩野の創作した人物ではないか、と疑われた時期もあったようです。
 さて、安藤昌益の実在が客観的な史料で裏付けれらたのは、昭和25年(1950)のことでした。八戸の神官・野田健次郎が『八戸藩日記』の中に、偶然、「御町医安藤昌益」の記述を見つけたのです。
 ちなみに、昭和25年は、安藤昌益を世に広めるきっかけとなった、E・Hノーマン『忘れられた思想家―安藤昌益のこと』(岩波新書)が発刊された年でもありました。
 昌益の著作と思想を「発見」したのは狩野、昌益の存在を「発見」したのは野田、ということがいえるでしょう。

※管理人注)以下を参考にいたしましたが、文責は浅学の管理人Fにあります。
・稲葉克夫著『八戸の安藤昌益』(八戸市発行、平成14年)
・安藤昌益基金編・発行『八戸における安藤昌益』(平成7年)
・安藤昌益研究会ホームページ「昌研NET」 
 http://www006.upp.so-net.ne.jp/hizumi/
・各種Wikipedia

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