ヤング朴竜、証券マン時代のお話。
『美人薬局』のある市場の横に汚い小さな定食屋がありました。
一度そこに飛び込んだところ、3人も座ればかなり窮屈なカウンターに山◯證券の『四季報』を目にしたので、どうせ昼を取るならと思い週一程度のペースで通ってました。
通い慣れ顔も覚えられてくると、主人の家族や慶応幼稚舎に行かせてる娘自慢を聞くはめになりました。
へえ、こんな汚い儲かってる感じもしない定食屋で下から慶応です。アパートでも経営してるのかなあとぼんやり思っていました。
とある日、ちょっとした事件がありました。私も顔なじみになった品の良い年配のサラリーマンの客、財布を見ると勘定に少し足りなかったのです。
「おやじさん、すみません。ちょっとお金を下ろしてきますから待ってて貰える?」
と尋ねます。
そうすると、おやじは猜疑心に溢れた眼で「だったら、その時計置いてってよ。」
と常連客に向かいほざくのです。
品の良い年配のサラリーマンはかなりムッとした表情を浮かべましたが、そっと時計を外そうとしたのです。
そこで私、その態度と顔付きがあまりにも腹立たしかったので「私が一緒に払いますよ。ご主人、この方常連さんですよ。かなり失礼じゃないんですか?アンタ、いつも来てくれてる客に向かって何ですか!」
と怒鳴りつけてしまいました。
あ~ これで取引はなし!でも、そんな奴と付き合ったらずっと揉めそうな客。
で、ドアが壊れるくらいの力で閉めて外に出ると、品の良い年配のサラリーマンが追ってきて、深々とお礼してくださいました。
彼はサラリーマンじゃなくて、非番の警察官でした。
サンシャイン裏の交番勤務のおまわりさんでした。
おまわりさん
「営業中疲れたら交番に休みに来ていいよ」
とそれから本社への異動までの期間、
暑い日、寒い日、お腹の緩い日、厚かましくも遊びに行かせて頂きました。
なんだか大らかな時代だったなあ。
もう35年も前のことです。お巡りさん偉くなったかなぁ。
写真は昨日の鎌倉山へのロードワーク時に撮影
そんなヤング朴竜にその頃出会ったら惚れちゃうわ!
そのあの学校自慢するちんまりした個人経営の店はダメですねぇ。
あそこの蕎麦屋もあそこの洋食屋も。口で自慢しないまでも、何気に店にこれみよがしであの色飾ってるとこは、段々と左前。
なんでかな。
なんてコメを、石を投げれば塾生に当たるようなとこで入れてはいけませんね(^^:
朴さまにとって今日も良い午後でありますように(^^)/
ありがとうございます。
猜疑定食も美人薬局も東池袋界隈、現在どうなってるか覗きに行きたいものです。ボクサーバンドで大塚でライブやった時にみに行けばよかったです。
大して旨くないのに妙に威張った店の親爺をたまに
見かけますね。
オマケに客が店の親爺の機嫌をとったりしていて、
こりゃどう考えてもおかしい、世の中狂ってるなんて
思ってしまいます。
もっとも相手が美人ママだったりすると、皆さん下心丸出しで
お世辞たらたらだったりして。
ちなみに愛妻家の飲兵衛、女房殿以外の女性には目もくれませんです。
ハイ!
ありがとうございます。
不味くても感じが良くて居心地が良い店の方が上手くてもダメな対応の店よりずっと良いですね。良い店は応援しないと寛ぐ場所がなくなってしまいますね。