クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

北国の万引き少年! 中編

2020年12月26日 | ちっちゃいおっさん

突然魔が差して万引きしてしまった朴竜少年。


四輪駆動車のように山の上にある家まで一気に駆け上がりました。


「室蘭」は坂と入江の多い土地「モルエラン」というアイヌ語から来た地名。




本当に坂ばかり、それも信じられないくらい勾配の坂はいくらでもありまして、近藤デパートから家までは傾斜10度の坂が400m続く試練のロード。


子供の頃から毎日登り下りしてると自然と足腰も強くなるというもの。


鎌倉山のロードワークなんて屁みたいなものです。




さて、追っ手が諦めるくらいのスピードで、追っ手が絶対登り下りきれない急傾斜の坂を登り切ホッとひと息。


ホッとひと息なんですが、なんでこんなことしたのだろうと後悔がムクムク起き上がります。誰かに見られていてチクられるのではないかとびくびくし始める小者の朴竜少年。


ポケットから盗んだ物を取り出し眺めます。


それは「ピン留め」「髪留め」って言うのでしょうか? 手のひらに納まるサイズのプラスチックケースに20本程度ほどの小さな髪留めが入っているもの。




値段はわずか30円。


わずか30円の髪留めを盗み、それを母にプレゼントしようとしたのでした。


盗んだなんて分からないだろうけど、そんなものをプレゼントしても母は可哀想。もしかしたら後からバレてしまったら、母は悲しむことになります。


よし、捨ててしまおう。証拠隠滅も兼ねています。




なかなか家に入れずに玄関でもぞもぞしていると、母が


「あんた、今、何時だと思ってんの!出たっきり帰ってこないで、宿題はやったの?全くこの子は!」と怒鳴り始めます。


私、捨てしまおうと思っていた「髪留め」でしたが、あんまり母が煩いので


「母の日のプレゼントを買いに行ったんだ。はい、これ。安いけど。」と万引きしてしまったものを渡してしまいました。


母はたいそう喜んで「あ~、そうだったのかい?なんも聞かずに怒ってゴメンね~」と泥棒息子に謝るのでした。




続く


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1 コメント

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Unknown (keikoucchan)
2020-12-26 13:35:28
朴竜さん!
この話に(いいね!)押しちゃったけれど、、逡巡しましたーー。
どうなるの?
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