クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

Iwajovi短編妄想小説11

2013年02月20日 | Iwajovi短編妄想小説
10・湘南デモクラシー


封書はゴールデンボーイジム湘南からだった。
封を切る前に、既に得体の知れない何かを感じた。

(嫌な予感がする。)

内容は、経営不振により、トレーナーの配置日を現行の週7日から
月曜、水曜、土曜の3日に減らすということだった。

こんな時代だから会員数は減るし、経営者の苦悩もわからなくはないが、
お詫びととれる文言もなく、しかも、経営するスポプロの名はどこにも明記されていなかった。

(舐められたものだ。)

怒り以外の感情は生まれなかった。
俺たちは、ビジョンのない経営縮小の犠牲者となった。

その週末ジムに顔を出すと、ドネアが怒り狂っていた。
「朴さん、やるしかねえよ。顧客を無視したらどうなるか教えてやろうぜ。」

さすがドネアだ。俺たちは同志だった。

まずは妥協案を立てた。ジムメイトが一番集まる日曜日にトレーナーがいないのでは、
尚更会員は減るばかりではないか。
さらに、日曜日はイワジョビッチを除く会員から信頼の厚いコイズミが担当の日でもある。

トレーナー配置日を水曜、土曜、日曜日とする代替案を立て、
ジムメイト達に署名を募った。

さらに、スポプロ経営陣と直接話し合いの場を設けてもらった。
これはドネアと俺で乗り込んだ。

俺たちが望んだ回答は即時に得られなかったが、
やがてコイズミが日曜日に有料レッスンを月2回行う運びとなった。

俺とドネアはブログを開設して、何とかジムの良さを伝えようとした。
効果よりも何もしなければ始まらないという感情だった。

俺達の結束は、この危機に直面して、より強固なものとなった。


スポプロは、公式WebサイトやFacebookなどを開設したが、
そこから会員を増やそうという意志は感じられず、
コイズミの有料レッスンを除けば状況は変わらなかった。

この時、俺はオヤジファイト2度目のチャレンジを決意した。
その前に、俺は2度目の交渉を持とうと考えた。


「朴さん、スポプロは裏組織の企業舎弟なんですよ。
ここからは私の仕事です。あなたは、オヤジファイトに集中してればいい。」

珍しくイワジョビッチが口を開いた。
その表情は、藤沢の路地で初めて見た時のイワジョビッチだった。


いつかにつづく


やっと裏社会に戻れそうです。
次回、イワジョビッチが・・・
そして、そろそろ朴さんの乳首に異変?

電車で書くと酔います。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2013-02-20 22:51:32
いつかまで便器にいれねーよってば
返信する

コメントを投稿