1.有楽町で飽きましょう
有楽町駅の改札前で2人の男女が別れを名残り惜しそうにしていた。
どこの駅でも良く見る光景だ。
女が言った。
「ねえ、今度はいつ会える?」
子猫が何かをせがむように甘える表情だった。
男は素っ気なく答えた。
「いつでも会えるよ。日本は狭いしな。」
正直、女の表情が不快だった。この女を手に入れる為に相当の金をつぎ込んだ。
それで満足だったのだ。
もちろん女を愛していた。今後も愛を育んでいくだろう。
だけど終着駅には既に訪れていたようだ。
簡単な話だ。
飽きた。それだけだ。
男は秋田疾風(あきたはやて)と名乗った。もはや何年生きてきたかも覚えていない。
それも簡単な話だ。
数えることに飽きた。それだけだ。
女は改札を通ってから何度も振り向いて手を振った。別にこの女に限った行動ではないだろう。
その都度秋田は右手を挙げた。途中から左手を挙げた。
女がエスカレーターに乗り、エンドロールの様に秋田の視界からフレームアウトすると、瞬時に身を翻し東京駅に向かって疾風の如く歩き出した。
秋田はKITTEの前で立ち止まり、メビウスに火を付けた。肺に煙を勢いよく送り込んでは、気だるく吐き出した。
それを2~3度繰り返してからメビウスを足下に落として踏みにじった。
東京駅は目の前だ。
タクシーを拾った。
それも簡単な話だ。
いつかにつづく
目が冴えてしまい眠れない最中、急に思いついた設定。
何でもすぐ飽きる男が主人公。
途中で飽きそう。
ボクシングとどう絡めればいいんだろうう。
あと、はやてって秋田に止まらないような気が…。
ま、いっか。
有楽町駅の改札前で2人の男女が別れを名残り惜しそうにしていた。
どこの駅でも良く見る光景だ。
女が言った。
「ねえ、今度はいつ会える?」
子猫が何かをせがむように甘える表情だった。
男は素っ気なく答えた。
「いつでも会えるよ。日本は狭いしな。」
正直、女の表情が不快だった。この女を手に入れる為に相当の金をつぎ込んだ。
それで満足だったのだ。
もちろん女を愛していた。今後も愛を育んでいくだろう。
だけど終着駅には既に訪れていたようだ。
簡単な話だ。
飽きた。それだけだ。
男は秋田疾風(あきたはやて)と名乗った。もはや何年生きてきたかも覚えていない。
それも簡単な話だ。
数えることに飽きた。それだけだ。
女は改札を通ってから何度も振り向いて手を振った。別にこの女に限った行動ではないだろう。
その都度秋田は右手を挙げた。途中から左手を挙げた。
女がエスカレーターに乗り、エンドロールの様に秋田の視界からフレームアウトすると、瞬時に身を翻し東京駅に向かって疾風の如く歩き出した。
秋田はKITTEの前で立ち止まり、メビウスに火を付けた。肺に煙を勢いよく送り込んでは、気だるく吐き出した。
それを2~3度繰り返してからメビウスを足下に落として踏みにじった。
東京駅は目の前だ。
タクシーを拾った。
それも簡単な話だ。
いつかにつづく
目が冴えてしまい眠れない最中、急に思いついた設定。
何でもすぐ飽きる男が主人公。
途中で飽きそう。
ボクシングとどう絡めればいいんだろうう。
あと、はやてって秋田に止まらないような気が…。
ま、いっか。
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