クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

妄想ストーリー「秋が来た」

2014年08月08日 | Iwajovi短編妄想小説
1.有楽町で飽きましょう


有楽町駅の改札前で2人の男女が別れを名残り惜しそうにしていた。
どこの駅でも良く見る光景だ。

女が言った。
「ねえ、今度はいつ会える?」
子猫が何かをせがむように甘える表情だった。

男は素っ気なく答えた。
「いつでも会えるよ。日本は狭いしな。」
正直、女の表情が不快だった。この女を手に入れる為に相当の金をつぎ込んだ。
それで満足だったのだ。
もちろん女を愛していた。今後も愛を育んでいくだろう。
だけど終着駅には既に訪れていたようだ。
簡単な話だ。

飽きた。それだけだ。

男は秋田疾風(あきたはやて)と名乗った。もはや何年生きてきたかも覚えていない。
それも簡単な話だ。

数えることに飽きた。それだけだ。

女は改札を通ってから何度も振り向いて手を振った。別にこの女に限った行動ではないだろう。
その都度秋田は右手を挙げた。途中から左手を挙げた。

女がエスカレーターに乗り、エンドロールの様に秋田の視界からフレームアウトすると、瞬時に身を翻し東京駅に向かって疾風の如く歩き出した。

秋田はKITTEの前で立ち止まり、メビウスに火を付けた。肺に煙を勢いよく送り込んでは、気だるく吐き出した。
それを2~3度繰り返してからメビウスを足下に落として踏みにじった。

東京駅は目の前だ。
タクシーを拾った。


それも簡単な話だ。



いつかにつづく



目が冴えてしまい眠れない最中、急に思いついた設定。
何でもすぐ飽きる男が主人公。
途中で飽きそう。
ボクシングとどう絡めればいいんだろうう。
あと、はやてって秋田に止まらないような気が…。
ま、いっか。






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