昭和47年、西暦1971年。朴竜少年10歳、小学校4年生。
昨年の国勢調査によれば北海道室蘭市の人口は約9万人。
朴竜少年10歳の頃は恐らくその倍の人口がいて、私がいた輪西町は新日鐵の正門が近かったこともあり、2万人も住んでいた商業地でした。
昨年の国勢調査によれば北海道室蘭市の人口は約9万人。
朴竜少年10歳の頃は恐らくその倍の人口がいて、私がいた輪西町は新日鐵の正門が近かったこともあり、2万人も住んでいた商業地でした。
今は室蘭市の中でももっとも寂れたシャッター通りばかり。
そんな輪西町に近藤デパートがありました。
デパートと言っても藤沢のイトーヨーカドーみたいなものでしょうか。婦人服や雑貨を売るショボいショッピングセンターです。
その最上階にはゲームセンターがあって放課後や土日には粗末な風体の田舎のガキンチョで賑わうのでした。
或る日、朴竜少年は母の日のプレゼントを買いに近藤デパートへ行きました。
ポケットに幾らあったのかは覚えていませんが、大昔のことなので200円とか300円だったのだと思います。
朴竜少年、真っ直ぐにプレゼントを買えば良かったのですが、最上階のゲーセンに行ってしまったのです。
何処からか安く横流しされたような、粗末で薄汚れたスマートボールやピンボールやキャンディクレーンなど本当にアナログなゲームばかり。
朴竜少年、真っ直ぐにプレゼントを買えば良かったのですが、最上階のゲーセンに行ってしまったのです。
何処からか安く横流しされたような、粗末で薄汚れたスマートボールやピンボールやキャンディクレーンなど本当にアナログなゲームばかり。
一回が10円とか20円だったように覚えています。
お調子者の朴竜少年。一回で止めればよいものを、ポケットの残金を気にしながらも段々と熱くなっきて、あと1回、あと1回、これが最後と言い聞かせながら結局ポケットにあったお金を全部ゲームにつぎ込んでしまったのです。
母の日のプレゼントを買うお金までなくってしまい、自分の愚かさと情けなさに後悔の涙が出そう。
お調子者の朴竜少年。一回で止めればよいものを、ポケットの残金を気にしながらも段々と熱くなっきて、あと1回、あと1回、これが最後と言い聞かせながら結局ポケットにあったお金を全部ゲームにつぎ込んでしまったのです。
母の日のプレゼントを買うお金までなくってしまい、自分の愚かさと情けなさに後悔の涙が出そう。
とぼとぼと肩を落とし最上階から階段を降り始めます。う~ん、何も買えないけど、とりあえず一階のファンシーショップを見るだけ見て見よう!
ふ~ん
色々あるんだなぁ。こんなの買ったら喜んでくれたのになあ
後悔先に立たず
馬鹿な朴竜少年
店内を見渡したところ、店員も客も誰一人いません。
朴竜少年、突然、手にした小物をポケットに入れて脱兎のごとく走り出しました。
そう、人生初の万引き、当然人生最後の万引きを犯してしまったのです。
色々あるんだなぁ。こんなの買ったら喜んでくれたのになあ
後悔先に立たず
馬鹿な朴竜少年
店内を見渡したところ、店員も客も誰一人いません。
朴竜少年、突然、手にした小物をポケットに入れて脱兎のごとく走り出しました。
そう、人生初の万引き、当然人生最後の万引きを犯してしまったのです。
続く
輪西に近藤デパートがあったのですね
知りませんでした💦
ゲームにお金を使ってしまったのが原因
ですけど、母の日のプレゼントの為
喜ぶ顔が見たくて、万引をしてしまった気持ち
も分かります😣切ないです。
近藤さんは今のぷらっとてついちの前、デイサービスの場所にありました。七条公園、塩沢書店もありますね。
そして1日遅れのメリークリスマス♡
えっ!(._.)
どうなるの!?!
お母さまにまさか、まさか?バレた?!気になる、ドキドキ。
メリークリスマス!
では、続編をアップしますねー
いつもありがとうございます。