歩く人々2

昨日競歩について投稿しましたが、そこで書ききれなかった事。


実況や解説も「歩く」という事に気を遣って言葉を選んでいて関心しました。

例えばボクシングであれば、
「最後までよく手を出して、見事フルラウンズ戦い切りました。」ですな。

野球のピッチャーなら、
「最後までよく投げました。見事な完投です。」

マラソンなら、
「最後までよく走り切りました。見事な完走です。」

これが競歩だと不思議なもんで、
「いやぁ、本当によく歩き切りました。完歩です。」となるわけです。


「いやぁ、よく歩いたなぁ。」
これって、旅行でテンション上がって必要以上に歩いちゃって、ホテルの部屋に戻った時によく出る言葉です。

「完歩。」
これって生保レディに勧誘された時に、
「生保はどこか入られてますか？」の問いかけに対して、
「あ、かんぽの養老保険です。」
みたいな返しの決まり文句ですな。


朴さんのスパーリングのインターバルに指示をしました。
「足が動くなら、序盤は足使って手は止めないで。」

これ、競歩なら
「とにかく歩き続けて。」

最後までとにかく歩くのです。


競歩は思ったよりエキサイティングで美しいスポーツでした。
競歩の短距離リレーや競歩駅伝なんかあったら面白そう。

メダル獲得後は、
「応援してくれた皆さんに最高の歩きを見せることができました。」

部活の勧誘では、
「さぁ君も僕らと一緒に太陽に向かって歩こう。」

引退レースは、
「これが彼のラストウォーク。」

キャッチフレーズは、
「世界最高峰の歩き。」


朴さん頑張ってましたな。
試合前に拳を合わせることができて良かったです。


競歩だったら、歩を合わせることができて良かったです。かな？
ちょっと意味が変わっちゃった。