クラブボクシング@ゴールドジム湘南神奈川

普通、湘南辻堂といえばサーフィンなのにボクシングでひたすら汗を流すオッさん達のうだうだ話!

恋と呼ばないで

2014年11月04日 | あの頃 朴は若かった
これは私が24歳の独身時代のものですから、もう時効と思いお話するものです。あれからもう倍以上の年月を生きていますし、奥さんと知り合う以前のことでもありますから。

当時、ブログで触れましたように夢に見た『風呂付マンション』に引越したばかりで、貴族とは程遠いものの、独身生活をそれなりに楽しんでました。休みの土曜日午後などはこれまた夢に見た『VHS 』『 Beta』2種類のデッキを大人買いしビデオ三昧でした。

当時の私は完全なるフリー。多少寂しい時もありますが、恋愛の色々に疲れた時期でもあり、ひとりを楽しんでいました。

季節は秋、とある土曜日の午後に電話がなりました。

「もしもし 伽於さんですか?」私をファーストネームで呼ぶその女性。当時、支店のサル顔の先輩(以下モン吉さん)が付き合っていた山◯証券の彼女の同期で友人の女性です。モン吉さんの顔を立てて先輩の彼女が主催する合コンに出た際に知り合った方でした。あ、ちなみに佐藤師匠は既婚者ですので呼ばれなくて、ぶつくさ文句を言ってましたが。

時代は『男女7人夏物語』(夏じゃなかったかも)が流行っていて、どこの居酒屋でもテーマ曲が流れ、猫も杓子も恋をしたいムードが街に溢れていた時です。

今より、草臥れてなく、ピュアで正義感と野心に溢れていた私はその合コンで彼女に気に入られたようで、モン吉さんの彼女経由で色々と情報が入って来ますが、私は全く乗り気じゃありません。モン吉さん外交ルートでお誘いを頂くのですがずっとお断りしていました。

さて、電話の話に戻ります。
「伽於さん。私です。会いたいんですけど。今から御殿場のペンションにいらっしゃいませんか?」あ~ 電話番号はモン吉が知らせたに違いない。
「ごめんなさい。急に言われても時間もお金もないよ。それにごめん、その気もないんだ。」
「伽於さんそう言うと思ったから、今、車でマンションに向かってる途中なの。」あ~ モン吉の野郎!住所まで教えたんですな。

「え~⁈ 御殿場からワザワザ?どうして?」
「会社の女の子6人でペンションに来てて、彼氏出来たって言ったら、会いたいから連れて来いって言われて断れなくて。伽於さんとはまだ付き合ってないけど、お願いだから来て!」と言われてしまいました。

確かに無茶苦茶な話ですが、彼女の立場やら御殿場からわざわざ車を飛ばしてくることを思うと「絶対に行かない!」ともいえず、また、何だか付き合ってないことに一瞬申し訳なさを感じてしまい「いいよ」と答えてしまいました。

程なくして彼女の運転する「クラウン」が私を拾うのですが、流石に鬼でもない私は御殿場のペンションまで運転をしていきました。それが運のツキでした。

部屋に入ると彼女の女友達の値踏みするような視線の嵐に晒され、それが過ぎたかと思うといきなり「朴さん!◯◯のことどう思ってんの?」で口火を切り「朴さん!◯◯は純粋なんだから弄んだら私たちが許さないから!」「泣かせたら許さない!」「カッコつけてんじゃないわよ!」と5人の女性の分けの分からない友情ごっこの餌食となったのです。

その徐々にエスカレートしていく罵詈雑言に初めのうちは事情が分からずポカンとし、次いで彼女の立場を考えてガマンをしていたのですが、到頭アタマに血が上った私、「あのな、おまえらえ~加減にせ~よ!」と怒鳴り返してしまいました。バブルでいい気になっている馬鹿共に鉄槌を喰らわす怒鳴り声を上げてしまいました。

あ~、今の私なら「はいはい、私が悪うございやした。本当は悪くないんだけど。でも、君達も羨ましいんでしょ?友達の友人がカッコよくて!はいはい分かりました。じゃあ、大人しく全員一列にならびんしゃい!」と言えるんですが。

「悪いけど失礼させて頂きますわ。駅まで送ってくれないかな?」と滞在時間僅か2時間でその場を去りました。慌てた彼女は泣きそうになりながらあたふたしましたが、私の怒りに色々と観念したようで渋々と御殿場駅まで送ってくれました。

もう少し大人だったら彼女ともゆっくり付き合い始めたり、馬鹿共の寸劇を受け流したり、また自分の気持ちを騙したりして、なんとなく上手く出来たんでしょうが、やはりまだ24歳の私、それができなかったんですよね。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サウスポーNN)
2014-11-05 08:38:16
九州男児ならぬ

道産子男児

怒りの一撃!
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Unknown ()
2014-11-05 09:50:44
結局はタイプじゃなかったんすね
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