旧十六日祭

昨日は、旧十六日祭でした。
前日からお墓の大掃除に大忙し。

その様子を見て、ないちゃ～のお父ちゃんは、少し冷たい口調でこう言った。

「宮古の人ってヘンだよね。
　こんな時だけ、いっせいに墓掃除して。
　内地だったら、毎月のようにお墓に行って掃除してあげるのに、
　宮古の人は、草ぼうぼうになっても知らん振りだよね。」

　私は、ヘンな人呼ばわりされて、スイッチが入ってしまい、息継ぎもせずに喋りまくった　　　

「お墓はね、神聖な場所なの。
　むやみやたらに入って行ってはいけないの。
　それに亡くなった人は、お墓にはいないんだよ。
　なにか、行事がある度に、天国から降りてくるんだよ。
　誰かがお墓にしょっちゅう来てると思ったら、天国での生活を満喫できないでしょう。
　秋川雅史もず～っと歌っているでしょう、
　　♪　私のお墓の前でなかないでください
　　　　　　 私はそこにいません、眠ってなんかいません　♪　
　亡くなった人には、天国での幸せな人生があるんだよ。
　あなり、心配かけたり、邪魔したらいけないんだよ。
　普段は、心で思うのが一番、ご先祖様、ありがとうございます。
　お陰さまで、今日も生きています。って」