今だから話せる怖いお話

血尿が出ました。
「どうしよう、家族には話せない。こっそり病院に行って検査してもらわなければ・・・、
　　　　　　大病だったらどうしよう・・・
　　　　　　家には、老人（私の両親、そしてお父ちゃん）と子供しかいないし一番下はまだ小２だし、
　　　　　　我が家の未来はどうなるのだろう・・・？」　

　　　　　　　　 注　：　お父ちゃんは、あっちが痛いこっちが痛いといい、
　　　　　　　　　　　　　昔は昔はと、過去の自慢話ばかりいるので、老人に分類されています。

私は、結構、思い詰めるタイプです。
思い切り動揺しているのですが、家族に悟られないように振る舞い、
隙を見て、病院に行く決心をしました。

次の朝、小２の次女が言いました。
「お母さん、赤いおしっこが出たけど・・・」　　　えぇ～　こんな幼い子にまで病魔がぁ～　

　　　　　もう動揺を隠し切れず、おろおろしていると・・・

長女までも「自分も血便も血尿も出た」と言い出しました。　　えぇ～、呪われた家族だぁ～　

そんなはずは無い、動揺を通り越して妙に冷静になった私は、二人に聞きました。

「最近変わったもの食べたっけ？」　　　　　・・・・・「ドラゴンフルーツ！！」

そうだ！
お父ちゃんが知り合いからもらってきた大きなドラゴンフルーツ１０個を毎朝３個ずつ３日間
朝食にしていたのです。
舌や唇、指先まで真っ赤にして、皆で食べまくっていました。

私は、急いでかかりつけの内科に電話を入れてると、看護婦さんは優しく言いました。
「たまにドラゴンフルーツを食べてその色が尿から出ることがあります。２，３日様子をみて気になるようでしたら、来院して下さい。」

あぁ～　良かった　
呪われた家族ではないんだぁ～

涙が出そうなほど安心してしまうと・・・むくむくと、怒りが湧いてきました。

「お父ちゃん、なんであんなに沢山ドラゴンフルーツもらってくるの」