10月
『なんでもありの句の会』
満月を
流れるる雲が
隠しおり (よ)
エッセに
悪戦苦闘
ウィルバ- (ウィルバ-)
あと一歩
警戒心か
老いし恋 (昌暘)
頭下げ
刈り取りをこう
稲穂な (姫)
懲りもせず
バカのバカンス
サンバーン (ビク)
心地よく
美人美酒の
観月会 (昌暘)
突然の
永久の別れに
言葉なし (ウィルバ-)
五七五の
指が胸触れ
熱帯夜 (ビク)
恋ごころ
思えば暮れの
夏の果て (柊子)
最期は
縦半分の畳で
丁度いい (昌暘)
雨音も
激しかれの声
遠き海 (Ranko)
天国からの
お返事届き
涙する (ウィルバ-)
あんな
激しい恋も
いま昔 (昌暘)
死にしこと
箸置くやうに
思いをり (柊子)
しとしとと
こころ寂しや
雨の朝 (昌暘)
アスファルト
突き抜けなびく
芒かな (よ)
おっぱいより
なお腹ふくれ
深きあき (昌暘)
風涼し空
一杯の
鱗雲 (よ)
ぼちぼちと
人気上昇
RWC (昌暘)
案山子さへ
むなしき日の
深みかも (柊子)
元気発す
あの強烈な
ア-ト書 (Ranko)
日常は
3.3平米で
丁度いい (昌暘)
凪の池
鏡のごとし
秋の夕 (よ)
から風の
こころも枯らし
秋の夜 (昌暘)
秋風に
心のぞかれ
はっとする (姫)
自らの
こころも破壊
秋深し (昌暘)
秋の宵
虫の音色に
ジャズライブ (姫)
庭先の
もくれんの香で
秋をみる (姫)
ゆったりと
こころ満ちゆく
十五夜か (昌暘)
九条ネギ
友とほっこり
湯気の先 (Ranko)
愚かさよ
色なき風に
夢うつつ (柊子)
夕暮れの
豆腐屋の音
懐かしや (昌暘)
案内状
配りまわる
うさぎさん (ウィルバ-)
あのくちびる
目も鮮やかに
あのオードリが (Ranko)
コトコトと
夕餉どきの
香りよし (昌暘)
ラニカイの
突き出るに二島
乳房かな (ビク)
バイバイと
傷つく心
海に捨て (昌暘)
秋の夜
わが身に帰る
神の留守 (柊子)
ビキニの娘と
競わんがごと
熱帯魚 (ビク)
やがては
助けられてる人から
助ける人へ (昌暘)
もうすっかり秋に
あの猛暑が
嘘のように
2019.10.9
今 川 昌 暘
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