パジャマお兄さんの「遺された断想」

新宿系自作自演漫才師「ルサンチマン」の「パジャマお兄さん」こと浅川渉のブログ

漫才随想 その壱

2013年07月27日 06時42分39秒 | 日記
今年に入ってから、我々ルサンチマンはボケとツッコミの役割をコンバートした。

私は、もう長らくライブで「確かに!」というフレーズを言ってないし、舞台上を怪しい所作で動き回ることもなくなった。

9年間もやってきて(途中2年間ブランクあるが)、役割を逆にする。
なかなかこういった決断をくだすのは勇気がいることだし、慣れるまで時間がかかるかと思われた。
だが 、それは杞憂であった。
ライブでは基本、ウケ続け(たまにはスベるときもあるけど)、
無事、THE MANZAIも一回戦を突破 した。

認定漫才師になるなら今年だ!とさえも思っている。今年は過去二年よりもかなり勝算がある。

漫才師の中には、「ボケのキャラ押しでツッコミが空気と化しているコンビ」が沢山いる。
自分の周りのコンビもそういうタイプが多いし、ルサンチマンも以前はそのタイプのコンビだった。

強烈なキャラと添え物、的な。

遡ればツービート、紳助竜介、B&Bもそういう感じだったのかもしれない。

この手のコンビは、一気駆け抜け式に売れないと厳しいのではないか?と思えてしまうのだ。

ほぼ必ずと言っていいほど行き詰まる。
それはもう宿命的に。


僕が「ボケキャラ押し型漫才」に限界を感じたのは、昨年のTHEMANZAIの二回戦であった。

意気揚々と臨んだネタは「少年犯罪」、
M-1グランプリ2006年準決勝進出を決めた、ルサンチマン史上最高の勝負ネタである。

しかし、スベった。…もっと言うと一笑いすらなかった。

唯一ウケたのは、ネタ本編とは全く関係ないツカミの「どうも。チーモンチョウチューです!」という部分のみ。


思い出したくもない過去である。


話を少し戻す。

「ボケ単体で笑いを取る漫才」から「ボケ+ツッコミで笑いを取る漫才」へ。

もっと言うと、ボケという変数にツッコミという変数を掛ける関数みたいな漫才。


そういう感じで今年は行こうかなぁと思ってる。

続く