SHISHIRA

「憂きことの 尚この上に積もれかし 限りある身の力試さん」

「逃げる」は命を守るすべ~身延山高校の授業とさだまさし。

2020年08月24日 | 日記
山梨県身延町に日蓮宗総本山久遠寺があります。
幼いころ、よく家族と身延山にお参りに行きました。
2000年から2年間、埼玉に住んだ時は、よく車で身延山にお参りに行き、ほうとうを食べて帰りました。
父の遺骨も納めさせていただいており、久遠寺は縁のあるお寺です。

身延山には、僧職養成のための仏教コースがある身延山高等学校が久遠寺の近くにあります。春になると大きなしだれ桜が咲き誇る桜の名所でもあります。


身延山高校は、とても特色ある学校です。
3年生が卒業した3月に、1・2年生を対象とした「誓願」という授業を行うそうです。
おそらく2・3年前ですが、山梨日日新聞の記事を教材にして、『「逃げる」は命を守るすべ』という授業が行われ、それが山梨日日新聞の記事になりました。同校のFacebookの記事からそれを拝借させていただきました。

 ↓ここをクリックすると拡大して見ることができます。
「逃げる」は命を守るすべ
「逃げる」とは「避ける」であり、「命を絶たなければならないような状況に陥ったときこそ、逃げていい」
いじめで自殺するは多くいます。
恋愛リアリティ番組『テラスハウス』に出演していたプロレスラーの木村花さんがSNSの誹謗中傷で亡くなったのは記憶にあたらしいところです。酷い言葉をかけられれば、どんどん自分の視野が狭くなっていくものです。「逃げる」とは「自殺する」ことではなく、自分の進む方向を変えて進むことだと思います。酷い人間は、それをまた「卑怯だ」などと言いますが、進路を変えて逃げることは生きるために必要な手段です。その切り替えはとても勇気が必要ですが、ここを何とかひと頑張りしなければ。
この記事を読んだとき、何かハッとするものがありました。

そして昨日の「24時間テレビ」でも、気付くことがありました。
28歳で35億円の借金を背負ったさだまさしの言葉と「主人公」という歌です。
「みんな自信がない。生きるっていう事とか自分の歩いている道に。自信がないから私の人生では、何がどうあれ私が主人公なんだから頑張ってやろうよ、という歌詞が嬉しいんじゃないかな。みんな自分を責めすぎだよね。自分のこと、もうちょっとこうすればよかったとか、こんなことじゃダメじゃないかって。責めすぎる。それは自分が可哀想だよね。一生懸命生きているんだもん。もうちょっと自分を認めてあげないと。」

「主人公」はさだまさしの歌の中でも一番好きです。でも、改めて今聴くと、歌詞の意味が深く突き刺さるものがあります。

さだまさし - 主人公