『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」(中根克明著 すばる舎 2016年)』
図書館で何気なく手に取った本がこれです。
8年前に出版された本ですが、私の考えにあまりにもぴったりでつい借りてしまいました。
中根氏は、私のように小学校の教師ではなく、「作文教室 言葉の森 代表」です。作文の通信教育をやっている方です。
目次を見てみましょう。
学力を付けるには9歳までが大事であることはかなり前からの常識です。
その「学力」をどう捉えるかで全く変わったものになってしまいますが・・・。
ご存じの方が多いと思いますが、「テストで計れるもの」は学力、能力のほんのごく一部に過ぎません。
とりあえず、学校や入試などのテストができて上に進んで行けば良い、と考えるか、子どもの人生の先を見るかで全く変わってきます。
第1章に「この時期は勉強=読書とかんがえていい」
第2章の1つ目に、「本を読んでいるだけで国語が得意な理由」というものがあります。
私の長男には1歳から読み聞かせをしましたが、本好きになってくれて弟や妹が学校の図書館で借りてきた本も片っ端から読んでいました。
だから国語だけでなくほとんどの教科が得意で学校ではいつもトップクラスでした。
大学は法学部に進み司法試験に合格し弁護士になりました。
私がショックだったのは、弁護士の給料の高さです。
公立の小学校教員の一番良かった時の2倍が弁護士事務所に採用時の年俸でした。
(失われた30年で公務員の給料は下がり続け、かなり下がった所で私は定年退職しました。退職時の給料が退職金や年金にもろに影響するのにはびっくりしました。)
いろいろなことが不確実な現在です。
それに対応できる力を少しずつ身に付けたいものです。
なお、この本は全国の図書館にもあると思います。
また、中古本も買うことができるでしょう。
親が、お手元に置いて読んで欲しい本の1つです。