しおちゃんの小学生への教育指導

子どもの自立に向け体験を通し楽しみながらいろいろな知識や技能を身につけていく。机上で覚えさせるだけは学力にはなりません。

小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」

2024-09-27 17:02:05 | 日記
『小学校最初の3年間で本当にさせたい「勉強」(中根克明著 すばる舎 2016年)』
図書館で何気なく手に取った本がこれです。


8年前に出版された本ですが、私の考えにあまりにもぴったりでつい借りてしまいました。

中根氏は、私のように小学校の教師ではなく、「作文教室 言葉の森 代表」です。作文の通信教育をやっている方です。
目次を見てみましょう。






学力を付けるには9歳までが大事であることはかなり前からの常識です。
その「学力」をどう捉えるかで全く変わったものになってしまいますが・・・。

ご存じの方が多いと思いますが、「テストで計れるもの」は学力、能力のほんのごく一部に過ぎません。

とりあえず、学校や入試などのテストができて上に進んで行けば良い、と考えるか、子どもの人生の先を見るかで全く変わってきます。
第1章に「この時期は勉強=読書とかんがえていい」
第2章の1つ目に、「本を読んでいるだけで国語が得意な理由」というものがあります。

私の長男には1歳から読み聞かせをしましたが、本好きになってくれて弟や妹が学校の図書館で借りてきた本も片っ端から読んでいました。
だから国語だけでなくほとんどの教科が得意で学校ではいつもトップクラスでした。
大学は法学部に進み司法試験に合格し弁護士になりました。

私がショックだったのは、弁護士の給料の高さです。
公立の小学校教員の一番良かった時の2倍が弁護士事務所に採用時の年俸でした。
(失われた30年で公務員の給料は下がり続け、かなり下がった所で私は定年退職しました。退職時の給料が退職金や年金にもろに影響するのにはびっくりしました。)

いろいろなことが不確実な現在です。
それに対応できる力を少しずつ身に付けたいものです。


なお、この本は全国の図書館にもあると思います。
また、中古本も買うことができるでしょう。
親が、お手元に置いて読んで欲しい本の1つです。



「森と水の学校(白州校)」に参加しました 2024/7/27

2024-08-12 21:29:00 | 日記
今、子ども達の本物の体験が減っています。

学校では授業時間の確保のため算数や理科の実験や体験が減り、遠足や林間学校などの行事も減っています。

家庭でも外での自然体験が減り、時間があればスマホをいじったりゲームをしたりといった子が増えています。

本物の体験は大変重要ですが、同じ体験をするにも事前の準備や声かけなどにより成果はうんと違ってきます。

今回、サントリー白州工場の「森と水の学校」に参加しました。

プログラムは、森の体験、水の実験、南アルプスの天然水工場の見学の3つでした。
会場は山梨県北杜市にあるサントリー白州工場です(P)。

小学生とその家族を対象の会で、4家族に1人のインストラクターが付いて説明してくれました(P)。


子どもが見つけた生き物について教えてくれました。
ザトウムシを見つけた子があり、その生態等を話してくれました(P)。

また、この笹の葉はシカが食べたということも教えてくれました(P)。

開会式があり、グループ毎の自己紹介がありました(2P)。


子どもが出身など簡単に紹介したのですが、こんな所にもその子の人間性やこれまで身につけたコミュニケーション能力が出ます。

木が枯れ微生物が分解し土になり木々の栄養になっていくことを枯れ朽ちた木を元に説明してくれました(P)。

それがどのように変化するかトレーに取って観察しました(P)。

サントリーの森は明るく生物が生きやすいように守られています。


次に建物内に入り、「明るい森と暗い森に染みこんだ水」の実験をしてくれました(P)。

結論はここサントリーの森ような明るい森は枯れ葉がふかふかで水が染みこみきれいな透き通った水になり、暗い森は土が流れ泥水になると言うことでしょうか(P)。

子ども達にはわかりやすい実験でしたが、やや設定と実験の方法に問題を感じました。
右の暗い森は全く水が染みこまず、表土が隅の川から流れ泥水が出てきます。
左の明るい森はふかふかで全部の水が染みこみ浄化装置のように綺麗な水が遅れてぽたぽた出てきます。
よく見ると左側の明るい森は枯れ葉を減らしてあるので隅の川から水が流れでないような設定になっています。
これでは偽の実験といわれても仕方がないです。

南アルプスの山々の地中にしみた水が「南アルプスの天然水」になることを絵でもお話ししてくれました(P)。


最後にバスに乗り、「南アルプスの天然水工場」でも説明してくださり、工場を見学しました(3P)。


展望台からは南アルプスの山々が見え、ここに降った雨が20年かけて流れてきたものをくみ上げ『南アルプスの天然水』として製品化しているということです。


親子にとっても良い勉強になったと思います。

この「森と水の学校」の見学・体験だけで終わるのではなく、疑問に思ったことを再実験するといいと思います。
特に「夏休みの研究」としてまとめるのであれば、これを学習した後に子どもが持つ疑問とそれをどのように解くかが大事です。

私的には最初行った「森の体験」を2時間くらいじっくりやっていただきたいと思いました。

内容は違いますが、焼津アルプスで登山ガイドをしている私は、焼津アルプス山歩きを通して親子の理科的、社会的な体験学習を実施することができます。

ご質問がありましたらメールでお問い合わせください
(kap_kenkyujo?ymail.ne.jp ?を@に変える)。

kap研究所 焼津アルプス登山ガイド
https://yaizualpus.seesaa.net/


明日から夏休み、有意義な長期休みに 2024/7/19

2024-07-19 21:58:12 | 日記
明日から夏休みの小中学校が多いと思います。
私の家の前をお昼前に中学生が下校していました。

聞き飽きた言葉かもしれませんが、「有意義な夏休み」にしてほしいですね。
子ども達を家に放置するとか、夏休みの宿題をやっつけ仕事にするとかはもったいないことです。

1年で1番長期の休みにである夏休みにしかできないことをやることが、これからの人生に大きな影響をもたらします。

私は自分の子ども達をアジアの国々やオーストラリアなどに連れて行き、生の世界を見せました。
発展途上国では片言の日本語を使って物売りをする子ども達もいました。
オーストラリアでは季節は冬ですが、エアーズロック(ウルル)のある砂漠地帯アリススプリングでは暑くてプールで水泳もできました。

また、2回に分け3人の子ども達を富士山にも連れて行きました。
長男は6年生、中学3年生の2回、次男は4年生、長女も4年生の時です。

すべて、ツアーではなく私が計画した個人旅行や登山です。

どんなことでもいいです。
できる範囲でやってみて下さい。

今の学校の学習に直接繋げたいのなら子どもの持っている教科書を見たり、ネットで文科省の指導要領を見たりすれば学習内容や学んでいる詳しい内容がわかります。

子どもと一緒に勉強するなら国内旅行もいいです。

47都道府県ニッポン学び旅」とう本が参考になるかもしれません。







教育は子どもの自立に向けて教え育てること NO.2

2024-06-30 21:29:23 | 日記
前号で「スマホマインドの育て方」の本を紹介しました。

今日は「使える予習と復習の勉強法(篠ヶ谷圭太、ちくま新書)」を紹介します。

教師向けに著書を書いてきた篠ヶ谷さんが、中高大学生向けに書いた本です。

親は良い学校に、一流企業に行かせたいと子どもに望みますが、親の言いなりに勉強、受験のテクニックだけを身につける勉強ではあとあと使い物になりません。

子どもが主体的に勉強しなくては・・・。
じゃあ、どうすれば主体的に勉強するのか、この本の中にヒントがあるかもしれません。

子どもにこの本を与えるだけでは効果はあまり期待できません。
まずは、親がこの本を読んで一緒に考えていってほしいです。

このような話を、親子でできる期間はそれ程長くはありません。

また、子どもによって興味があることや勉強法(学び方)も違ってきます。


スマホの使い方を教えていますか?

2024-06-18 17:54:05 | 徒然なるままに・・・

今日(6月18日)の新聞記事にも続報が出ていた旭川市の女子高生をつり橋から転落させて殺された事件はきっかけはSNSでのコピー投稿ですね。

私は小学校の教員時代、朝の会での「先生の話」で今新聞で話題になっていることを取り上げて良くお話しました。

例えば、今日の静岡新聞では『中学生肥満増、視力低下 20~22年度、コロナ影響か』をとり上げてお話したでしょう。

 

さて、ご存じのようにスマホの使い方を少し間違えただけでいろいろな事件に巻き込まれてしまいます。

禁止するだけでは高校生、大学生、卒業後に巻き込まれる事も充分考えられます。

では、どうしたらよいでしょうか?

 

そうです。

親が具体的に教えるのです。

その参考になる本の1つがトップにあげた写真の本『スマホマインドの育て方(保育社)』です。

これは子供用の本ですので、与えて読ませてから親子で話し合うのも良いでしょう。

(ちょうど図書館に行ったら新刊欄に並んでいたので借りてきました)

こんな事でも大問題になりますよね。

 

心の中で思っていることと「口に出して言うこと」「SNS掲示板に書き込むこと」は全く違うことであることを理解させなければなりません。

 

新聞やTVからの社会事象から親も学び、自分の子どもに教えていかなければならない時代に来ています。

これはスマホの使い方だけではなく、生き方そのものを教えていくということですが・・・