ゲーマーの戯言~secand season~

旅行記・オタ話など雑多。2017年末にプロデューサー復帰しました!

パリ~イタリア旅行記 シャルル・ド・ゴール空港の寝心地

2015-02-04 | 旅行
2014年の12月前半、13日間の旅行へ。
※当時のユーロは150円台。

物価が高すぎて食事も移動も節約旅になってしまったけれど、パリでは博物館・美術館巡りを。

イタリアでは美味しいピッツァとカプチーノを堪能!

細かい日程や訪問先についてはいつか上げるとして、タイトルにもある空港での寝心地について覚え書き↓↓↓





そもそもなぜ空港で寝ることになったのかの経緯について。
事の発端は飛行機の時間で。
手元にある航空券(格安)は、AM8:00頃シャルル・ド・ゴール発→AM11:00頃ローマ フィウミチーノ空港着。

パリ市内~シャルル・ド・ゴール空港へはバスか空港線を使うか、個人でタクシーを手配が一般的なルート。
だがしかし、ユーロ150円台。しかも市内~空港は結構な距離があるので手持ちのユーロだけで足らない危険性が……!
そもそもいくら使うか分からないからと、最小限だけ換金してあとはカードを使う計画でいた。
それに海外のタクシーでぼったくりや暴力という話もよく聞くし、なにより残念なことにフランス語どころかろくに英語が話せない。
単語を繋ぎ合せてなんとなくで会話している状態。


日本人の性なのか知らない人に話しかける勇気が無い為、交通網が発達している国ではタクシーに乗るよりも電車に乗るほうがチケットを買って目的地まで乗っているだけなので楽だし……


そういうわけで、バスか空港線の利用を検討。
だがしかしバスは6:00頃~22:30・空港線は5:30~23:00。
各乗り場はパリ・北駅からと考えても乗車時間30分は掛かる。
加えて宿泊先はパリ・北駅からメトロで約30分、メトロの始発は6時過ぎ(6:20頃だったかな?)
メトロの始発を待つと間に合わないので、仮にその日だけ北駅付近に宿泊するとしても空港着は6時過ぎ。
チェックインをあわてて済まして荷物を預けターミナルへ移動を考えると1時間は持って行かれるのですべてがうまくいったとして出発30分前。
あれこれ考え出た結論は【頑張れば出来なくないかもしれないけど出来なかったら航空券無駄になる】という事実。


出発日の朝移動は諦め、前日夜に空港まで移動し、付近のホテルに宿泊するべくホテルサイトで探す。
1泊あたりの値段が半端ない(※ユーロ高の影響で)
しかもフランス滞在最終日にはモン・サン・ミッシェルへ行く予定なので市内へ戻るのはPM10時頃。
約6時間程のホテル滞在でこの値段かよ…とあれこれ考えた末空港で泊まる(チェックイン待ち)という結論に





さて、ここからが本題。
軽々しく空港で寝ると決めてはみたものの、海外の空港それも一人旅。
さらに空港は開いているのかといった様々な不安要素があった。
旅行会社に聞いたところで教えてもらえるわけもないだろうしとパソコンで『空港__寝る』のキーワード検索をしてみると、あるサイトがヒットした。

その名も、【The Guide to Sleeping in Airport】/空港での眠り方指南 である。

地域・国別に筆者が実際寝てみた感想や空港での過ごし方が書かれていた。

ちなみにBest Airports 項目には、2014年のランキングで8位に我らが日本の羽田空港がランクイン!

※追記
2015年Best Airport(Asia)第八位には関西空港が!関空にはお世話になっているのでうれしい!!
ここは普通より幅広のソファが沢山あってベッド代わりになるので、長時間の待機や空港泊にかなり向いてると思います



さっそくシャルル・ド・ゴール空港について調べた。

TOEIC200点台の英語力で読めるわけもなく記事を翻訳サイトにかけながら読み進めるが、内容を読む限り眠ることには問題がなさそう。
そのほかの細かい点については不明だけど、飛行機のチェックイン時間まで仮眠が取れればあとは飛行機内とローマで寝ればいいやという気楽な考えで空港泊を決定。



―そして当日。

予想外にSNCF(パリ~郊外等へ走っている列車)の出発が1時間遅れ、パリ市内へ戻れたのが22:10頃。
バスはすでになく、空港線の始発である北駅まで23時までに着かないと野宿決定、ちなみに北駅はパリ市内でも屈指の治安の悪さで有名で、夜も遅い時間になると移民やギャングと思わしき子たちが集まってくる。

冷や汗をかきながらメトロに飛び乗り、祈るような気持ちで通過した駅を数えて計算を弾く。
合計13駅、1駅約3分掛かるとして39分、間に合わないかもしれない。
そう結論づけたがひとまずいける所まで、という気持ちで乗り続ける。
予想に反して22:40頃無事に北駅に到着。
夜で乗・降車客が少なかったからか1駅あたり1分も掛かっていないんじゃないかというくらい早く着いた。
フランスの本気すげえ!

空港線になんとか飛び乗って周りを見渡すと先頭車両の乗客は自分の他に一人だけ。
車内は落書きで汚れており、あきらかに浮浪者と思われる男がじっとこちらを見ている…。
盗られて困るものは貴重品入れに入れて腹に巻きつけてあるが、無理やり奪われてはたまらないので目を合わせないように少し離れた場所へ腰かけた。

空港へ着き、改札を抜けるがそこで電車のチケットが無い場合には改札機で足止めされるシステムになっていた。
実際何人かの人が足止めをくらっていて、さっきの浮浪者はいつの間にかどこかへ消えていた。
市内へ折り返し向かう電車の終電まで乗り続けるのか、もしくは別の出口から空港内へ侵入するのだろうか。


入ってすぐ、航空会社のチェックインカウンター周辺に3人掛けの椅子が並ぶ。
柱にはコンセントがあり、スマホを充電している姿が多く見られた。
私は明日使うであろうデジカメを充電しながらガイドブックをめくり、イタリアのどこを観光しようか計画を立てる。
当初この椅子で寝る予定であったが、周りに人も物もなく寒いし警備員がウロウロしていて落ち着かないし、浮浪者が10mほど先に陣取っている。
空港のフロアは他にも何人か浮浪者らしき人が寝ていた。
暖を取るのには丁度良いのだろう、大金を持ったカモもたくさんいるし。

柱に大きい荷物を自転車用チェーンでくくりつけ、他にいい場所はないものかと空港を歩き回る。
すると閉店した喫茶店のソファーに旅行者が集まって寝ている姿を見つけた。
そこにはコンセントはないが、同じように飛行機待ちのバックパッカーと思わしき海外旅行者ばかり、しかもソファーはふかふか。

すぐに荷物を取りに行き、移動した。
一人掛けソファーしかなかったが、身長が低いことが幸いした。
床に大きい荷物を置き、その上に靴を脱いで足を乗せる。
ソファーの背に上着をかませて簡易クッションにして腰を守り、背の部分に頭を乗せればそのままぐっすりと眠りにつけた。

ようやく寝床を確保したのが深夜2時(フランス時間)、早朝5:30頃あたりが少し騒がしくなる。
空港職員たちが出勤し始める時間らしい。
目がさえたのでトイレへ向かい身支度を整える。

6時、チェックイン開始。
時間は問題なく空港内の免税店もゆっくりと見て回ることが出来た。


-結論

空港泊は、ホテルに滞在できる時間が8時間を下回るのであれば有効だと思う。
それ以上であれば睡眠をしっかりとってシャワーを浴びられるだろうし、なにより夜の空港はとても暇である。
23時の時点ですべての店は閉まっており、コンビニもないので空腹と戦うことになるかもしれない。
余裕があれば事前に食糧・飲み物の確保はしておくべきだ。

もう一つ、潔癖症の人にはお勧めできない。
靴を履いたまま椅子へ足を乗せる人もいる中で、横になって寝るのは苦痛だろう。
また、フランス人は風呂嫌いらしく空港内にシャワー設備はない。
ビジネスクラス以上のラウンジにはあるそうだが、その金額を考えたらホテルに泊まったほうがいいだろう。
夏場よく売られている汗拭きシートを使って気になる部分だけを拭き、移動先で真っ先にシャワーを浴びるという手もある。

あくまで駆け出し旅行者の感想だけれど、上級バックパッカーの方々なら上記問題点は難なくクリアできるだろう。