『石の猿』
ジェフリー・ディーヴァー(池田真紀子 訳) 文春文庫
完全なる表紙買いなわけですが。
映画にもなった『ボーン・コレクター』を第1作とするリンカーン・ライム シリーズ。
四肢麻痺で体が不自由なライムと、
彼の目・耳・鼻・手足となって捜査を行うサックスのコンビ。
昔「鬼警部アイアンサイド」っていうTVドラマシリーズがあったそうで。
その進化版って言われてるとか言われてないとか。
映画の『ボーン・コレクター』も見てないし
この人の作品を読むのは初めて。
本作では冷酷な蛇頭と対決。
いまどきこんな蛇頭がいるのかよく知らんですけど
作品自体はなかなかに面白かった。
あっと驚く仕掛けもあって、二転三転の楽しいエンターテイメント作品。
いまどきっぽいっつーかなんつーか。
小説というより映画のノベライズのよう。
犯人の描き込みもしっかりなされていてよかったと思う。