goo blog サービス終了のお知らせ 

西荻日記 再び

やっぱテキトーです

『白頭吟』

2009-09-25 | 
『白頭吟』
石川淳 講談社文芸文庫


「白頭まで相ひ離れざらん」と。
その白頭吟とはまた違った石川淳版白頭吟ということか。

時代によって形は違えど、青春ってやつはあれですな、もごもご。


『花影』

2009-09-16 | 
『花影』
大岡昇平 新潮文庫


リアルなような夢見がちなような、
これくらいの時代の話って読んでてうらやましくなる。


安部公房が読みたくなったな。


『山師トマ』

2009-09-11 | 
『山師トマ』
ジャン・コクトー(河盛好蔵 訳) 角川文庫クラシックス


現実と虚構があいまいに混ざり合うってのがある意味
いつぞやに見た『オルフェ』の雰囲気に似ているような。

「死んだふりをしなければやられてしまうぞ」と。


映画化されてるんだな。
どんなだろうか。

『エロチック街道』

2009-09-08 | 
『エロチック街道』
筒井康隆 新潮文庫

中隊長
昔はよかったなあ
日本地球ことば教える学部
インタヴューイ
寝る方法
かくれんぼをした夜
遍在
早口ことば
冷水シャワーを浴びる方法
遠い座敷
また何かそして別の聴くもの
一について
歩くとき
傾斜
われらの地図
時代小説
ジャズ大名
エロチック街道


「遍在」「遠い座敷」「傾斜」は既読。

表題の「エロチック街道」はちょっと雰囲気が違うけど、
そのほかは言葉遊び、ナンセンスっつー感じ。


「日本地球ことば教える学部」は笑える。
電車の中でニヤニヤしながら読む。
ニクコケをポケなさい、と。これが出てくるタイミングがまた絶妙。


「ジャズ大名」は映画化されてるんだよなー。
見るかな。

『日本近代文学の名作』

2009-09-01 | 
『日本近代文学の名作』
吉本隆明 新潮文庫

夏目漱石  『こころ』
高村光太郎 『道程』
森鴎外   『高瀬舟』
芥川龍之介 『玄鶴山房』
宮沢賢治  『銀河鉄道の夜』
江戸川乱歩 『陰獣』
横光利一  『機械』
川端康成  『雪国』
保田與重郎 『日本の橋』
吉川英治  『宮本武蔵』
中野重治  『歌のわかれ』
谷崎潤一郎 『細雪』
小林秀雄  『無常といふ事』
坂口安吾  『白痴』
太宰治   『斜陽』
柳田國男  『海上の道』
折口信夫  『日琉語族論』
中原中也  『在りし日の歌』
萩原朔太郎 『月に吠える』
岡本かの子 『花は勁し』
志賀直哉  『暗夜行路』
田山花袋  『田舎教師』
島崎藤村  『春』
二葉亭四迷 『平凡』


さて。読んでないやつ読むか。

吉本隆明は鋭い人だなぁ。

『驚愕の曠野』

2009-08-27 | 
『驚愕の曠野』
筒井康隆 新潮文庫


冬のコント
二度死んだ少年の記録
傾斜
定年食
遍在
遠い座敷
メタモルフォセス群島
驚愕の曠野


ホラー集。
「魚」と「傾斜」と「遠い座敷」はたぶん既読。
どれもビシッとしてておもしろかった。
「メタモルフォセス群島 」が気持ち悪かったなー
やっぱり『地球の長い午後』読んでから植物恐怖症かな。

『サキ短編集』

2009-08-21 | 
『サキ短編集』
サキ(中村能三 訳) 新潮文庫

二十日鼠
平和的玩具
肥った牡牛
狼少年
話上手
七番目の若鶏
運命
開いた窓
宵闇
ビザンチン風オムレツ
休養
マルメロの木
親米家
十三人目
家庭
セルノグラツの狼
おせっかい
ある殺人犯の告白
ラプロシュカの霊魂
七つのクリーム壷
盲点


オー・ヘンリーは子どもの頃よう読みましたけれども
サキはお初。

ブラック・ユーモア、っちゅーことだけど、
今のご時世には普通にありうる話などもあり、おもしろし。

『ダ・ヴィンチ・コード』

2009-08-12 | 
『ダ・ヴィンチ・コード』
ダン・ブラウン(越前敏弥 訳) 角川文庫

jou chu ge


いまさらー なんてー い・わ・な・い・でー

『天使と悪魔』のほうが先に書かれてた、ってことも知らなかった私ですけれども。

いやー、現地行きたくなるよねー
『天使と悪魔』の映画公開のときもツアー組まれてたもんなー
テンプル教会とか、行ってみてーな

『石の猿』

2009-08-03 | 
『石の猿』
ジェフリー・ディーヴァー(池田真紀子 訳) 文春文庫

jou ge


完全なる表紙買いなわけですが。
映画にもなった『ボーン・コレクター』を第1作とするリンカーン・ライム シリーズ。

四肢麻痺で体が不自由なライムと、
彼の目・耳・鼻・手足となって捜査を行うサックスのコンビ。
昔「鬼警部アイアンサイド」っていうTVドラマシリーズがあったそうで。
その進化版って言われてるとか言われてないとか。


映画の『ボーン・コレクター』も見てないし
この人の作品を読むのは初めて。

本作では冷酷な蛇頭と対決。
いまどきこんな蛇頭がいるのかよく知らんですけど
作品自体はなかなかに面白かった。
あっと驚く仕掛けもあって、二転三転の楽しいエンターテイメント作品。
いまどきっぽいっつーかなんつーか。
小説というより映画のノベライズのよう。

犯人の描き込みもしっかりなされていてよかったと思う。