新上参上

新上博巳のオフィシャルブログ

お疲れ様でした。

2010年11月17日 16時58分57秒 | Weblog
10月31日、照明技師の井上幸男さんがお亡くなりになりました。

お通夜、告別式共に舞台の公演中だったため、参列出来なかったのですが、

今日、ご自宅に訪問させていただき、線香をあげさせていただきました。



井上さんとの出会いは「幻星神ジャスティライザー」で、その後の「超星艦隊セイザーX」と僕は演者とし一緒にお仕事をさせて頂きました。
そして「風魔の小次郎」以降は、井上さんの最後の作品「俺たちは天使だ」までアクション監督という肩書きで、一緒にお仕事をしました。

演者とアクション監督、どちらの僕の姿も知っている方でした。

演者の時は、スタッフとの付き合い方、お酒の飲み方を教わりました。たまに飲み過ぎて怒られたりしました…。

アクション監督になってからは、本当によく怒られました。現場の仕切り方、時間の使い方、カット割り……。井上さんに現場で怒られるのは照明部以外では僕だけでした。

正直、怒られるのが嬉しかったです。

松田優作さんのTVドラマ「探偵物語」や、「あぶない刑事」の照明技師をやっていた人に怒られるんです。自分もその世界で仕事をしているんだという、喜びがありました。

怒られながら、多くを学びました。最後の仕事「俺たちは天使だ」から役1年、少し成長した姿を見てもらおうとしていた矢先の訃報でした。

まだ、実感がありません。でも、言わなければなりません。

「本当にお世話になりました、ありがとうございます。…お疲れ様でした」

アラハン。

2010年11月13日 06時22分13秒 | Weblog
。アラハンのプロローグの台本です。



○ プロローグ(アラハン十字陵)

明転。そこは外光の届かない洞窟奥深い場所。時折、岩肌から染み出た水滴の落ちる音が洞窟内で反響している。と、鍵を開ける音。そして重々しい鉄の扉の開く音。
灯籠を持った男達登場。アラハンの神衣を纏った男達数人と、挙動不審で落ち着きのない男が一人。パルマである。パルマ、持っている灯籠で回りを照らし、何かを捜してる様子。

パルマ「……(男達に)ど、何処にいるんだ?おいっ」

と、アラハンの男達、持っている灯籠をパルマの頭上へ。

パルマ「……?」

見上げる、パルマ。と、灯籠の明かりで映し出されたのは、宙に浮き瞑想している男。

パルマ「(驚き)うわっ!」

腰を抜かすパルマ。

アラハンの男1「(手をさしのべ)大丈夫ですか?パルマ様」
パルマ「(立ち上がり)おどかすなっ」

灯籠を照らし、恐る恐る、男を見るパルマ。宙に浮き瞑想する男、結界の明かりが男を拘束している。ボロを纏、廃人のように無造作に伸びきった白髪が長きに渡り、この場に幽閉されていたことを感じさせる。

パルマ「……この男がそうなのか?」
アラハンの男1「はい」
パルマ「この男と、二人だけで話しがしたい」
アラハンの男1「それは出来ません。結界の中とはいえ、危険な男です」
パルマ「女王陛下より伝令を預かって来ているのだ。他の者に聞かせるわけにはいかない」
アラハンの男1「何故、女王陛下がこのような男に?」
パルマ「国務に関する事だ。お前達アラハンの知る所ではない」
アラハンの男1「……」
パルマ「いいから、下がれ」
アラハンの男1「……少しでも妙な動きをしたら、すぐにお呼び下さい」
パルマ「わかった」
アラハンの男達、退場。パルマ、アラハン達がいなくなったのを確認し、コウキに話しかける。
パルマ「……お前が、コウキか?」
コウキ「……」
パルマ「お前が私に力を貸すのであれば、ココから出してやる」
コウキ「……」
パルマ「おい、どうなんだ?答えろ」
コウキ「……お前は何物だ?」
パルマ「お前の力を必要としている者だ。どうだ、お前もココから出たくはないのか?」
コウキ「どうやってココから?この結界を解かねば、ココからは出られん」
パルマ「どうすれば、この結界を解くことが出来る?」
コウキ「……教えてやろう。こちらへ」
パルマ「……」
コウキ「恐れる事はない」

パルマ、コウキの側へ。と、コウキ、パルマに手をかざす。

パルマ「?……」

パルマに宿る煩悩を見定めるコウキ。

コウキ「(軽く鼻で笑い)フンっ、煩悩の固まりのような男だな」
パルマ「……」

と、いきなりパルマの首を絞めるコウキ。

パルマ「あっ……何をする?やめろっ!」
コウキ「……」
パルマ「……おい、助けてくれっ!誰かー!」

と、アラハンの男達が駆け込んでくる。

アラハンの男「パルマ様っ!」
パルマ「……何をしている、早く助けろっ」
アラハンの男達「……」
コウキ「結界を解かねば、この男を殺す」
アラハンの男達「……」
コウキ「(さらに締め上げる)」
パルマ「あぁ……」
アラハンの男1「……結界を解くぞ」
アラハンの男2「……しかし」
アラハンの男1「やむえん」
アラハンの男達、コウキを囲むように並び、九字護身方の呪文を唱え九字を切る。
アラハンの男達「臨兵闘者皆陣列在前っ……ハァーっ!」
コウキを拘束していた結界の明かりが消える。コウキ、パルマを突き放す。そして、ゆっくりと地上に降り立つ。
アラハンの男達「(緊迫)……」

アラハンの男達、再び結界の呪文を唱えようとするが、

コウキ「無駄だ」
アラハンの男1「この男を絶対にココから出してはならない。……かかれっ!」

とコウキに挑むアラハンの男達。が、圧倒的な力の差の前に、次々と殺されていく。

コウキ「(パルマを睨む)」

パルマ、逃げようとするが、目の前に煩悩像が現れる。

パルマ「(驚き)うわぁ」

と、方々から煩悩像が湧き出てくる。

パルマ「……な、なんだっ」

行き場を失うパルマ。

コウキ「驚く事はない。すべてアナタの煩悩だ」
パルマ「……」
コウキ、パルマの方へ
パルマ「(恐怖)……」
コウキ「……この借りは、必ずおかえししましょう」

オープニング映像とダンシング。

アラハンOP映像



ビリーヴ・イット・オア・ノット

2010年11月10日 16時59分03秒 | Weblog
いつも作品をつくるとき、その時にはまる曲があります。

執筆中、移動中、寝る時、寝起き……

とにかく、一日中聴いてます。

で、今回の曲はコレ

子供の頃大好きだったアメリカTVドラマ「アメリカン・ヒーロー」の主題歌です。


ちなみに前回は武田鉄矢の「少年期」でした。


Greatest American Hero