ルームメイトのチビ

私の猫歴は昭和30年前後からはじまり、おばあちゃんは、自分だけになついた猫数匹と寝ていました。出入り自由なのでふとんは汚れ土と砂でざくざくしていました。おばあちゃんは人様にあげた猫が気になり、ときどき面会に行き、もらわれてせっかく慣れてきたのにおばあちゃんを後追いしていたのです。昔の猫はネズミ取りの仕事があり、とてもすばしっこく、餌は人間の残飯でした。ときは流れ、チビ猫がルームメイトです。動物は食べ物、トイレ、寝るところに気をつけていれば必ず慣れます。おかわりが欲しいときは、寄って来てないて知らせます。それでもだめなときはひざに手を伸ばします。猫も考えています。私がふとんに入るとしばらくしてベッドの横でないて寝せて欲しいと頼みます。寝て熟睡するととホカホカして暖かく私はよく休めます。猫は昼間は淋しいからと弟はＮＨＫのラジオの第一をかけていましたね。
長尾愼一