成長のチャンス

嫌な人間に出会って試練の場に立たされたら、
「成長するいい機会に恵まれた」と思いましょう。

筋肉がきついことをしなければ鍛えられないように、
人の心も試練をへて成長するものだからです。

苦労というのは、
ある程度まで慣らされてしまえば、
苦労と思わなくなるものですが、
これは、それだけ成長したからです。

試練に慣れていない人は、
ちょっとしたことでも「大変、大変」と騒ぎます。

さんざん苦労した人は、
ちょっとやそっとでは平っちゃらです。

すごく意地悪な人と出会ったようなとき、
逃げたり不快に感じたりするのではなく、
相手をじっと観察してみることです。

そうすれば、
そこから必ず得るものがあります。

人を変える極意

人を変えようとしてはいけません。

それは無駄な努力というものです。

人は自分の意志で変わることは受け入れやすいが、
人に変えられるのは嫌う傾向があるからです。

人を変えたかったら、
まず自分がかわることです。

多くの人が人間関係で失敗するのは、
このことがわかっていないからです。

未熟だったり、
良くないタイプの人を見ると、
善意から「変えてあげよう」というきになるかもしれません。

また、家族などの場合は、
責任感や愛情から、
変えようという気持ちを強くもちます。

でも、人はそう簡単に変わらない。

それどころか変えようとする人に反発していきます。

自分が変われば、
相手も必ず変わります。

これが人を変える極意です。

いい顔、笑顔を鑑賞する

いい顔を見るということは、
自分の心を良くすることにつながります。

ニコニコしている人の顔を見ると、
つい自分もニコニコしてしまいます。

「いい顔だなぁ」「すばらしい顔だなぁ」とおもう心が、
自分の心を変化させ、人間関係も良好にしてくれるのです。

仏像はじつにいい顔をしています。

ああいう仏像を人間が作ったということは、
人間がそれを求めているからです。

あなたでも出来るだけいい顔の人を見つけて、
「鑑賞」してください。

それだけで、ストレスを解消し、
体内のいいホルモンを分泌することが出来ます。

いい顔をしているのは赤ちゃんや幼児、
それからお年寄りです。

幼児や赤ちゃん、お年寄りに出会ったら、
絵画を鑑賞するように、
その顔を鑑賞する癖をつけましょう。

自然にこちらもいい顔になってきて、
今度は人があなたを見つめるようになります。

そこからいい人間関係が始まるのです。

理想的な人間関係

格闘技で最強者は相手を投げ飛ばしてしまいます。

もっと強い人は、
相手にさわる前に気合いで投げ飛ばします。

気功を極めた人に、
そういう人もいます。

だが、もっと強い人がいます。

相手を見方にしてしまう人です。

戦わずして勝つ！これぞ真に最強の人といっていいでしょう。

人間関係のポイントもここにあります。

相手にさわるにしろ、さわらないにしろ、
投げ飛ばせば勝てますが、相手はどう思うでしょうか。

「天晴れ」とさわやかに負けを認め、
尊敬してくれる人もいるでしょうが、恐れたり、
屈辱を感じて、敵意を抱く人も出てきます。

人間関係でも同じようなことがよく起きます。

でも、
真我に目覚めた人は決して争うことなく、
みんなを味方にしていきます。

理想的な人間関係の原点は、あらそわずに調和することです。

より飛躍する計画

すでにできたことはもういいのです。

できなかったことの一覧表を作ってみましょう。

賭ごとの好きな人は
「儲かったときの話しかしない」という傾向があります。

人生でも、
過去の自慢話をしている人は、もう終った人です。

より飛躍を求めるなら、できたことは忘れて、
できなかったことに取り組まなければなりません。

そのためには、
できなかったことの一覧表を作ってみるのです。

ノートの左半分にできなかったことをリストアップし、
右半分にそれをクリアする方法論、決意、計画などを記しておき、

できたかできないかをチェックしていくと、
どんどん実力がついてきます。