思い付きブログ

朗読劇「恋を読むvol.3 秒速5センチメートル」感想

◎朗読劇「恋を読むvol.3 秒速5センチメートル」

 2020年10月に5日間にわたってヒューリックホール東京において開催された朗読劇。回によって時間は異なりますが、105分前後。
 2021年1月にCSで放送していたので。放送の1回目と2回目は録画を忘れましたが、3-5回目の放送を見ました。

 脚本と演出は三浦直之さん(ロロ)。
 私が見た回の演者は、左から遠野貴樹、篠原明里、澄田花苗の役の3人+全回出演の2人(篠崎大悟さん(ロロ)、森本華さん(ロロ))。
・前山剛久さん、鬼頭明里さん、尾崎由香さん。
・梶裕貴さん、福原遥さん、佐倉綾音さん。
・黒羽麻璃央さん、内田真礼さん、生駒里奈さん。



◯アニメ映画の「秒速5センチメートル」(2007年3月公開、63分)は原作と脚本と監督が新海誠さん、見ていて苦しくなるものの、切なくも美しい物語です。

 朗読劇では、貴樹と明里の小学生から28歳までを演じるのですが、声については年齢に合わせていますが、外見を合わせているわけではありません。
 朗読(通常は、立ったままか座ったままで、表情の変化は少しある程度、声の抑揚や変化も控えめ。)であれば外見は気になりませんが、簡単とは言え演劇のようにセットがあり、立ったり座ったり演者同士からんだりという動きもあり、演劇のように声の抑揚や変化も結構あるので、演者と台詞を切り離して見ることが出来ません。まして映画を見ていますから、映画のキャラの年齢と合いません。
 どう見ても小学生や中学生には見えません。ギリギリ高校生からです。

 順番に見ていきましたが、3回目でようやく仕方ないものとして見ることができた、といった程度です。
 COVID-19がなければ会場に行っていたかも知れませんが、会場や配信だと1回見る程度だったでしょう。それだと違和感だけが残って残念な気持ちのままだったでしょう。
 いえ、TVで3回見ても残念な気持ちは残っていますが、こういう演出になるのは仕方ないとは思っています。

 小説版については読んでいないのでなんとも言えませんが、つまり、アニメをご覧ください。
 大雪の中で電車が止まっていつ動き出すかいつ着くか分からない状況での中学生の貴樹の不安とか(時間をかけて映したり、遠くから止まっている電車を映したり、駅の無情なアナウンスとか。)、ラストの踏切とか、これは映像でご覧頂きたいです。

○さて、アニメについて。
 ラストの踏切、貴樹と明里がすれ違い、気づいた貴樹が渡り終わって電車が通り過ぎてから振り返ると明里がいなかったシーン、その後の一連のシーン。
 私は、貴樹は明里を諦めきれずどちらかと言うと後ろ向きなままなのだと理解しましたが、新海監督によるとそうではないのだと(小説版にもあるとのこと。私が主題歌である山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」に引きずられて見ているとも言えますが、私のように思った人は多かったようです。)。

 新海監督の言うとおりだと思って見ればそのとおりですが、それでも明里は貴樹を諦め切れていないとは思います。
 明里が、あまり、あるいは、ほとんど気にしていなければ声をかけたか挨拶くらいは出来たと思いますが、電車が通り過ぎて貴樹が振り返ったら明里はいなくなっていました。明里は貴樹に気づいたので走って逃げたと考えるのが妥当と思っています(小説版にどう書いてあるのかは知りませんし、どう書いてあってもアニメでそれが一定割合の人に伝えるつもりなのに伝わらないのであれば描き方が間違っているか、別の意図を描いたということです。)。


【shin】


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「  アニメ等:新海誠監督」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事